今週のイベントを控えて様子見ムードか【2021年12月13日】

今週のイベントを控えて様子見ムードか 2021年12月13日

おはようございます。だいまんです。

2021年12月13日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、注目の米11月消費者物価指数が、予想の範囲に留まったことで、ドルに売り戻しが強まった。11月消費者物価指数は、前月比で4.9%、前年比で6.8%と高いレベルを維持、11月ミシガン大消費者信頼感指数・速報値も70.4と予想の68.0を上回ったが、米10年物国債利回りが、1.520%から1.453%まで低下、バーンスタイン上級経済顧問」が「11月のCPIは、最近の減速を反映していない」、ホワイトハウスは、「金曜日のインフレ指数は11月のもの、その後いくつかの地域で価格は下落している」と表明、今後のインフレ指標の低下を示唆したことも、影響している模様。また「噂で売って結果で買われる」面もあったようだ。一方NY株価3指数は、一時利食いに押されるも堅調にプラス圏で引けたが、リスクオンの動きは強まっていない。

ドル円は113.79を高値に113.22まで一時下落、ユーロドルは、1.1265から1.1324まで反発、ポンドドルは、英国の調査で、オミクロン株に対しても、ブースター接種が70-75%有効」との報道を受けて、1.3188から1.3276まで買い戻された。

クロス円では、ユーロ円は128.41から127.81で上下、ポンド円は149.68から150.52まで反発、オージー円は81.56から81.10、NZD円は77.30から76.84のレンジで推移、カナダ円は、加第3四半期設備稼働率が予想を下回り、89.61から88.99まで売りに押された。

12月13日の注目材料

  • 08:50 (日) 10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 (前回18 予想19)
  • 08:50 (日) 10-12月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き (前回14 予想19)
  • 08:50 (日) 10-12月期日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断 (前回2 予想5)
  • 08:50 (日) 10-12月期日銀短観・四半期大企業非製造業先行き (前回3 予想9)
  • 08:50 (日) 10-12月期日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比] (前回10.1% 予想9.8%)
  • 08:50 (日) 10月機械受注 [前月比] (前回0.0% 予想1.8%)
  • 08:50 (日) 10月機械受注 [前年同月比] (前回12.5% 予想4.2%)
  • 16:00 (独) 11月卸売物価指数 [前月比] (前回1.6%)
  • 20:30 (ユーロ圏) センテノ・ポルトガル中銀総裁講演
  • 02:00 (英) 英中銀・金融安定報告書&銀行ストレステスト結果公表
  • 02:30 (英) 英中銀・記者会見
  • 06:45 (NZ) 11月食品価格指数 (前回-0.9%)

12月13日の相場見通し

金曜日は、注目の米消費者物価指数の発表にも、相場は揉み合いに留まり、若干肩透かし気味の展開となりました。ただ、今週はFOMCを始め、主要中銀の政策金利の発表が続きます。結果次第で荒れた動きも想定されることで、注意して対応しましょう。

本日、経済指標としては、日本の10-12月期日銀短観と10月機械受注、独11月卸売物価指数、NZ11月食品価格指数などが発表されますが、注目度の高い指標はなく、また今週の中央銀行の政策会合を控えて、様子見ムードも強まりそうです。

ただ、本日英中銀が、金融安定報告書や銀行ストレステスト結果を公表し、記者会見も予定されているようです。特に今週の英国の政策金利の発表を控えて、タカ派的な内容が続くと、利上げの思惑が高まりそうです。一部で今回、オミクロン株の出現で、利上げに慎重な姿勢となるとの思惑も出ているようで、やはりタカ派の結果では、ポンドの買い戻しとなりそうです。

その他では、株価や米長期金利の動向を睨みながら、対応するしかなさそうです。

12月13日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:113.00~114.00
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:08:09 予想時レート:113.46

上昇が115.52でCapされて、下落も112.53で維持される形。雲の上限を割れる展開も、現状は下げ止まりを見せており、スロー・ストキャスティクスも反転の兆しが、見えており、更に突っ込み売りの状況ではない。ただ、戻っても上値ではやれやれの売りが出易い。

上値は、戻り高値の113.96や基準線の114.03を越えて、114.48-83のそれ以前の安値、115.00のサイコロジカル、115.25-37の窓の上限が視野となるが売りが出易い。あくまで115.52を越えて、125.86の高値から99.02の安値までの調整のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の115.61、更に超えると118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで順次視野となる。

一方下値は、雲の上限と絡む113.23の金曜日の安値、113円のサイコロジカルの維持では良いが、112.79の戻り安値を割れると112.53-56の直近安値、112.50のサイコロジカルを割れると112.08-25の戻り安値とそれ以前の高値、雲の下限となる111.91、111.20-66の戻り安値とそれ以前の高値、110.87-00の戻り安値が、順次視野となるが、支えると堅調が続くが、110.82の戻り安値を割れると110.25-80の戻り安値とそれ以前の高値が重なる位置、109.19の雲の上限や109.99の雲の下限が視野となるが、買いが入り易い。ただし、109.71の戻り安値を割れるとイメージが悪化し、109.50のサイコロジカル、109.11-12の戻り安値やサイコロジカルな109円前後を維持出来ずに、108.72の戻り安値まで割れると調整色が強まり、108.56-57の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。

従ってデイの戦略としては、今週のビッグ・イベントを控えて、様子見ムードも出易く、113円台で基本が逆張りとなる。 上値は直近戻り高値113.96を睨んで、この手前を売るか、114円前半を売り上がって、ストップは114.50越えとするか、更に売り上がるなら、ストップは115円越え。ターゲットは、113.23の安値を前に、下げ止まりでは利食い。またこの位置は買っても、113.23を割れるなら止めて、利食いは1113.96を前に上げ渋りでは利食いとなる。または、更に113円方向への調整から、112円後半を買い下がって、ストップは112.53割れでの対応となるが、こういった買いの場合の利食いは、113円ミドルが抑えると利食っておきたい。 
ドル円 日足チャート

ポンド

  • 予想レンジ:150.00~151.50
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:08:31 予想時レート:150.47

上昇が一時158.22でCapされて、148.98まで下落も、現状はこれを維持する形。スロー・ストキャスティクスも反転気味となっており、一定の反発があるか注目されるが、ただ、戻りでは売りが出易い状況は続きそうだ。

上値は、151.14の戻り高値を超えて、151.45-92の戻り高値圏で、基準線が絡む位置が視野となるが抑えると弱い。超えて152.36-53のそれ以前の安値、153.12-42の窓の上限、153.71を越えて、154.07-46戻り高値が視野となるが、売りが出易い。154.75の上ヒゲを越えて、155.33の雲の上限、156円のサイコロジカルまでポイントが薄くなるが、抑えると上値追い出来ない。156.26-50の戻り高値圏を越えて、157.11-157.28、157.67-00の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで158.22の高値を越えるとポイントが薄くなり、月足の戻り高値からは、160.65-163.89などが視野となるが、この位置は、195.89の高値を基準とした月足のH&Sのショルダーのトップ圏であり、195.89から124.85への下落のフィボナッチ・リトレースメントの50%=160.37と重なる位置で、上値は抑えられ易い。ただ、しっかりと超えると175.01-177.35、186.34-188.80、195.27などが順次ターゲットとなるが、195.89の2015年6月の高値を前に、上抜けは不透明となる。

一方下値は、149.36-68の戻り安値の維持では良いが、148.98の直近安値を維持出来ずに、148.96や148.46の安値を割れると相場が崩れ、148.12、147.29-41まで割れると146.36-56,145.22の戻り安値を割れると144.04-50、142.85、142.20まで視野となるが、維持は不透明も維持できない場合141.08-29、140.76、140.35-37などが視野となる。また139.48-52を割れると138.00-33の戻り安値圏、136.80-97の下ヒゲまで割れると相場は崩れ、134.88-135.72の戻り安値圏までターゲットとなる。ただこの下方ブレイクが、一気に実現するかは不透明も134.41まで割れると133.62-84の戻り安値圏、133.05や132.95の戻り安値割れると相場は更に崩れ気味となり、132円のサイコロジカル、131.78の安値まで割れると130円までターゲットとなる。

従ってデイの戦略としては、追いかけ買いは厳しく、150円方向への調整から149円後半を買い下がって、ストップは149.36や148.98割れ。ターゲットは、レジスタンスの151円越えが抑えると利食い、151.14を越えても、151円ミドルを前にしっかりと利食いたい。

ポンド円 日足チャート