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おはようございます。だいまんです。
2021年7月27日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
金曜日の海外市場は、予想を上回る強い米6月小売売上高を受けてドル買いが優勢も、ミシガン大消費者信頼感指数・速報値が予想を下回り、米10年物国債利回りが、1.296%まで低下、上昇してスタートしたNY株価3指数が、米保健当局者が、ワクチン未接種者の間で死者が拡大していると警鐘を鳴らしたことで、感染力の強い新型コロナ変異ウイルス「デルタ株」に対する懸念が広がり、下落を深めたことでリスクオフ気味の動きで終了した。
ドル円は、小動きながら一時110.34まで上昇も上値を抑えられ、ユーロドルは、「来週の理事会で、フォワードガイダンスの変更を巡って意見が対立している」との一部報道があったが影響は見えず、1.1822から1.1792で上下した。また、ポンドドルは、イングランドで19日から感染対策の規制がほぼすべて撤廃される予定だが、1日の新規感染者数が5万人を突破しており、懸念が残ることで1.3863まで反発後1.3761まで下落した。
クロス円では、ユーロ円は130.28まで一時上昇も、ポンド円が151.43、オージー円は81.35まで売りに押され、NZD円は77.41から77.05での小動きに留まり、カナダ円は87.73を高値に87.13まで下落した。
7月27日の注目材料
- 08:50 (日) 6月企業向けサービス価格指数 [前年同月比] (前回1.5% 予想1.3%)
- 10:30 (中) 6月工業利益 [前年同月比] (前回36.4%)
- 16:30 (日) 黒田東彦日銀総裁講演(日本記者クラブ)
- 17:00 (ユーロ圏) 6月マネーサプライM3 [前年同月比] (前回8.4% 予想8.2%)
- 19:00 (英) 7月CBI小売売上高調査 (前回25)
- 21:30 (米) 6月耐久財受注 [前月比] (前回2.3% 予想2.1%)
- 21:30 (米) 6月耐久財受注・除輸送用機器 [前月比] (前回0.3% 予想0.7%)
- 21:35 (豪) デベル豪中銀副総裁講演
- 22:00 (米) 5月住宅価格指数 [前月比] (前回1.8% 予想1.6%)
- 22:00 (米) 5月住宅価格指数 [前年比] (前回15.7%)
- 22:00 (米) 5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前年同月比] (前回14.9% 予想16.4%)
- 22:00 (米) 5月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 [前月比] (前回2.1%)
- 23:00 (米) 7月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数 (前回127.3 予想124.0)
- 23:00 (米) 7月リッチモンド連銀製造業指数 (前回22 予想20)
- 23:00 (米) 7月リッチモンド連銀・サービス業売上高指数 (前回25)
- 23:00 (米) 7月リッチモンド連銀・製造業出荷指数 (前回8)
- 23:30 (米) 7月ダラス連銀・サービス売上高指数 (前回16.7)
- 23:30 (米) 7月ダラス連銀・サービス部門信頼感指数 (前回36.2)
- 02:00 (米) 米財務省・5年物国債入札(610億ドル)
- 北朝鮮・朝鮮戦争戦勝記念日
- 米企業決算:アップル、マイクロソフト、アルファベット、ビザ、UPS、スターバックス、
- レイセオン・テクノロジーズ、3M、GE、AMD、コーニング
7月27日の相場の見通し
昨晩は、堅調なNY株価が、リスクオンの動きを支えましたが、本日からアップル、マイクロソフトなど米GAFM企業の決算発表がスタートします。確かに良い結果となりそうですが、既にこういった面は大分織り込まれていますので、結果を受けた事実売りには注意しておいた方が良いかもしれません。一方で、本日からFOMC会合が2日間に渡って開催されます。結果の発表は明日となることで、今日自体は、様子見ムードが強い相場展開となりそうです。一応株価に大きな変動がなければ、相場の動きが揉み合いに留まる可能性にも留意しておきましょう。
経済指標としては、日本の6月企業向けサービス価格指数、中国6月工業利益、 英7月CBI小売売上高調査、米国では、6月耐久財受注、5月住宅価格指数とS&P/ケース・シラー住宅価格指数、7月コンファレンス・ボードの消費者信頼感指数、7月リッチモンド連銀製造業指数やダラス連銀・サービス売上高指数などが発表されます。
引き続き経済指標に対する直接的な相場に反応は限定されていますが、FRBが、住宅市場の過熱感に懸念を示しています。昨日の住宅販売は弱い結果となりましたが、あくまで価格高騰が影響した結果です。今夜の住宅指標に強い結果が見えた場合、相場に一定の反応が見えるか注目しましょう。
また、本日も米5年物国債の入札が実施されます。直近米長期金利は、底堅く推移していますが、明日にFOMCの結果発表を控えて、指標結果と合わせてポジション調整的な米長期金利の上昇には注意しておきましょう。
7月27日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ:110.00~111.00
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:08:34 予想時レート:110.36
上昇が111.66でCapされて、下落が109,07まで調整も、現状は日足の雲に守られて反発的。既にスロー・ストキャスティクスが反転上昇に転じており、底堅い動きが続きそうだが、ただ、上値では引き続きやれやれの売りが出易そうだ。
下値は、日足の雲の上限や転換線と絡む109.79-87が維持されると強く、割れても雲の下限と戻り安値の109.11-33の維持では堅調が続く。ただし、109.07や109.04の安値、サイコロジカルな109円を割れると、テクニカル的には調整が強まり、108.56-72の戻り安値圏、108.35の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、108.03の戻り安値や108円を維持出来ずに、もし107.48まで割れると相場は崩れる。その場合107.16のそれ以前の高値、106.94の戻り安値、106.37-64の戻り安値、サイコロジカルな106円前後まで視野となるが、大きな流れのネックラインからは、買いが入り易い。ただ、105.83-85の戻り安値まで割れると105.20、サイコロジカルな105円が視野となるが、更に突っ込み売りは出来ない。ただ、104.92の戻り安値を割れると調整気味となり、104.55-86まで視野となる。また104.41の戻り安値を割れると相場崩れ気味となるが、ただ、下値には出遅れた雲が控えており、104.05-20の戻り安値圏で、日足の雲の上限が控える位置が視野となるが、買いが入り易い。ただし割れると雲の下限が位置する103.45-57まで視野となるが、維持では堅調が続く。このリスクは、103.33の安値を割れるケースで、その場合103円方向への調整となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ないが、102.96や102.59を割れると102.50前後のサイコロジカル、101.99の戻り安値、更にサイコロジカルは101.50がターゲットとなるが、引き続き買いが入り易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなるが、その場合100.58のフィボナッチ・リトレースメント(75.31-125.86)までターゲットとなる。ただ、100円のサイコロジカルを直ぐに割れることは想定できず、買い下がり位置との見方は変わらない。
一方上値は、110.58-70の戻り高値圏が抑えると弱い形が継続する。超えて110.82-111.20の戻り高値圏、111.50のサイコロジカルが視野となるが抑えると上値追い出来ない。あくまで111.66や111.71の戻り高値を越えて、112.15の月足の雲の上限や112.23の戻り高値まで視野となる。こういった位置は125.86の高値から99.02の安値までの調整の50%(112.44)の位置に相当することで、上抜けは相当厳しい位置となる。ただし、超えると114.55,114.73、115.51、118,66-60のトランプ大統領就任後の高値まで視野となる。
デイの戦略としては、総じて動きが鈍く追いかけるのは避けておいた方が良さそう。特にFOMCを控えて動きづらく、基本110円台の動きを想定して対応したい。下値は110円方向への下落で買って、ストップは109.80割れ。または更に買い下がっても、ストップは109.07割れとなる。ターゲットは、110.60-70が抑えると利食い優先。超えても111円を前にしっかりと利食いとなる。また売りも、110.60-70が抑えると売って、ストップを111.20越えとして、111円まで売り上がりとなるが、ターゲットは、110円を前に、下げ渋りでは利食いながら対応したい。
ポンドドル
- 予想レンジ:1.3750~1.3900
- 基本戦略:逆張り
- 予想時間:08:51 予想時レート: 1.3828
上値を1.4251でトップとして、調整が日足のサポートや雲を割り込んで、一時1.3573まで拡大も、現状この位置を維持しており、スロー・ストキャスティクスも、反転気味。突っ込み売りは避けたいが、ただ、戻りでは売りが出易そうだ。
上値は、1.3831-63が抑えると弱い。1.3910の戻り高値を越えて、90日移動平均の1.3925,1.3940の戻り高値、1.3960-1.4102の雲の位置が視野となるが、売りが出易い。1.4010の窓の下限を超えて、1.4134の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明で、1.4186-1.4203の戻り高値圏や1.4251を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。
一方下値は、1.3691-37の戻り安値圏や1.36の維持では、サポート形成の可能性から良いが、1.3592や1.3573の安値を割れると1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
デイの戦略としては、本日からイングランドで、感染対策の規制がほぼすべて撤廃される見通しだが、新規感染者数が拡大している。サッカーの欧州選手権の悪影響もあって、今後もこの感染者数の動向には注意を払っておきたい。
従って、上値追いは出来ず、総じて逆張りスタンスとなるが、1.37ミドル方向への調整を買い下がって、ストップは1.3720割れ。ターゲットは、1.38ミドル、1.39方向への上昇の上げ渋りでは利食い優先で、またこういった位置の売りは、1.3910越えをストップ、もし、1.38が維持されると利食い、割れて1.37ミドルを前に、下げ渋りでは利食い優先となる。