豪ドル円 82円割れ回避から持ち直す、円安が支えだが豪ドル安が続く

2021年11月24日 豪ドル円 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年11月24日の相場分析です。

概況

豪ドル円の11月23日終値は83.192円、前日比0.221円高と上昇した。
取引レンジは83.243円から82.651円。

10月21日高値86.248円から下落基調に転じて11月19日には82.160円まで安値を切り下げてきたが、82円割れを回避して22日に前日比0.462円高と反発、23日も連続の日足陽線で戻している。

11月19日は欧州での感染再拡大が焦点化してリスク回避的な動きとなりユーロドルが年初来安値を更新するなどドル高感が増す中で豪ドル米ドルが10月28日以降の安値を更新、ドル円もクロス円の全面安で円高感が強まったため豪ドル円にとっては豪ドル安と円高の両面から押し下げられる展開だった。

しかし週明けの22日は米長期債利回りが上昇し始めたことでドル高感が勝ってドル円が上昇、22日夜にはバイデン大統領によるパウエル米連銀議長再任が報告されたことでドル全面高となり、豪ドル米ドルが続落したもののドル円が急伸したために豪ドル円は円安を支えに切り返した。

23日もこの流れは継続し、豪ドル米ドルが深夜に0.72079ドルまで安値を更新する一方でドル円が115円を超えて年初来高値を切り上げたことで豪ドル円は19日夜以降の高値を切り上げている。

注目情勢 ドル全面高で豪ドル米ドルは軟調だがドル円が一段高入り

11月22日夜にバイデン政権が来年2月で任期切れとなる米連銀議長についてパウエル現議長を再任し、ブレイナード理事を副議長とすることを決定した。この発表からドルは全面高となっているが、ドル円は11月23日に115円台に到達して年初来高値を更新した。

ドル円は概ね3か月から4か月周期の底打ちサイクルで推移しているが、1月6日底の後は4月29日安値、8月4日安値と底を付け、8月4日安値から3か月目となる11月9日安値で直近の底を付けて一段高に入った印象だ。

このサイクルにおける高値は3月31日、7月2日、10月20日に付けており3か月から4か月周期での高値形成リズムで推移しているとすれば、次の高値形成期は1月後半から2月前半にかけての間と想定されるため、年末から年明けにかけてドル円の上昇が続く可能性も考えられる。

豪ドル円にとっては豪ドル米ドルがドル円の上昇力に勝る下落となれば円安を活かせずに下落する可能性があるものの、ドル円の上昇力が勝るうちは円安相場として豪ドル円も連鎖上昇により10月末からの下落基調から抜け出して上昇再開へ向かう可能性も出てくる可能性があると注目される。

ただしそのためには11月16日午前高値84.164円を超える上昇が必要だ。

注目情勢 豪ドル米ドルの下落基調続く

豪ドル円はドル円の一段高により11月19日夜安値からの反発を継続しているが、豪ドル米ドルは23日深夜にも10月28日以降の安値を更新しており、24日午前も安値近辺での横ばい程度にとどまっている。

NZ中銀が24日10時に政策金利を0.25%引き上げて0.75%とした。
市場予想通りであり、発表時にNZドル米ドルは0.6910ドルを付けて10月21日以降の安値を更新している。NZ中銀は10月に7年ぶりとなる利上げを決定してそれまでの0.25%から0.50%へと引き上げており、今回は2回目の利上げとなったが市場としてはNZドル買い材料となれずにいる。

10月後半からはドル高基調に圧される展開で豪ドル、NZドルともに下落基調にある。
特に11月10日の米10月消費者物価上昇率発表から米連銀もテーパリング終了を急いて利上げ準備に入る可能性が高まったとしてドル高感が強まってきている。

11月22日夜にバイデン大統領がパウエル米連銀議長を再任、ブレイナード理事を副議長へ昇格させると発表したところから一段とドル高が進んでいるところであり、NZドルもサプライズ的な大幅利上げでなければ市場も反応しないということだろう。

一方で2024年までは利上げの必要がないとして緩和姿勢の継続性を強調している豪中銀に対しては金融政策正常化への出遅れ感が増すところだが、11月23日にはバイデン大統領がインフレ対策として米戦略備蓄在庫の放出を決定、日韓英等の同盟国やインド中国へも国家備蓄放出を要請しており、NY原油相場が10月25日に85ドル台を付けたところから下落に転じていることも資源通貨としての豪ドルにはプレッシャーとなっている。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

11月19日夜へ一段安したところからの持ち直しを続けているため、現状は11月19日夜安値を起点とした上昇期にあると思われる。19日夕高値を基準とすれば高値形成期は24日午後から26日夕にかけての間と想定されるのでまだ上昇余地ありとみるが、23日夕安値82.651円を割り込むところからは戻り一巡による下落期入りとして24日夜から26日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では11月19日夜安値からの反騰を継続して遅行スパンが好転、先行スパンからも上抜けてきているので遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、先行スパンから転落する場合は下げ再開の可能性が高まるとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

60分足の相対力指数は11月19日夜の下落時に20ポイント台序盤へ低下してから持ち直し、23日夕刻の反落時に50ポイントを割り込んだところからも戻しているので45ポイント以上での推移中は上昇余地ありとみるが、60ポイント台では上値抵抗感もあると注意し、45ポイント割れからは下げ再開とみる。

11月24日の売買戦略

11月19日夜からの反発基調にあるが、豪ドル米ドルが軟調推移のままであり円安依存の状況のため、ドル円の上昇がやや鈍って豪ドル米ドルが一段安する場合等は下げ再開に入りやすいと注意したい。

83.20円から83.50円にかけてのゾーンは戻り売りにつかまりやすいとみる。
83円割れの状況が続き始める場合は下げ再開を警戒、23日夕安値82.651円割れからは下落期入りとして19日夜安値82.160円を試す流れへ進みやすいとみる。

また23日夕安値割れからは戻り売り有利の展開に入るのではないかと考える。

11月24日の主な予定

  • ドイツ
    ー18:00 11月 IFO企業景況感指数 (10月 97.7、予想 96.6)
  • 米国
    ー22:30 新規失業保険申請件数 (前週 26.8万件、予想 26.0万件)
    ー22:30 7-9月期 GDP改定値 前期比年率 (速報 2.0%、予想 2.2%)
    ー22:30 7-9月期 GDP個人消費改定値 前期比年率 (速報 1.6%、予想 1.6%)
    ー22:30 7-9月期 コアPCE改定値 前期比年率 (速報 4.5%、予想 4.5%)
    ー22:30 10月 耐久財受注 前月比 (9月 -0.4%、予想 0.2%)
    ー22:30 10月 耐久財受注・輸送用機器除く 前月比 (9月 0.4%、予想 0.5%)
    ー24:00 10月 個人所得 前月比 (9月 -1.0%、予想 0.2%)
    ー24:00 10月 個人消費支出(PCE) 前月比 (9月 0.6%、予想 1.0%)
    ー24:00 10月 PCEデフレーター 前年同月比 (9月 4.4%、予想 5.1%)
    ー24:00 10月 PCEコア・デフレーター 前月比 (9月 0.2%、予想 0.4%)
    ー24:00 10月 PCEコア・デフレーター 前年同月比 (9月 3.6%、予想 4.1%)
    ー24:00 11月 ミシガン大学消費者信頼感指数確報値 (速報 66.8、予想 66.9)
    ー24:00 10月 新築住宅販売件数・年率換算件数 (9月 80.0万件、予想 80.0万件)
    ー24:00 10月 新築住宅販売件数 前月比 (9月 14.0%、予想 0.0%)
    ー24:30 EIA週間石油在庫統計
    ー28:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
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