イベント明けで揉み合いか?【2021年10月14日】

イベント明けで揉み合いか?【2021年10月14日】

おはようございます。だいまんです。

2021年10月14日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米9月消費者物価指数が予想を若干上回ったことで、一時ドル買いが強まるも、米10年物国債利回りが、上げ渋ったことでドル買いは限定された。またFOMC議事録では、「物価面でのテーパリング開始条件はすでに満たされた。テーパリングは11月中旬か12月中旬に開始する可能性がある」と示されたが、一定の織り込みの範囲と捉えられて、ドルの売り戻しが優勢で引けた。米10年物国債利回りは、1.526%から1.563%まで上昇後、好調な30年物国債入札やFOMC議事録の「かなりの参加者から、今後2-3年現在の低金利政策を維持するべき」との言及を受けて、上げ渋った。一方NY株価3指数は、まちまちの展開となったが、市場に大きな影響は見えなかった。

ドル円は、113.80まで上昇後、113.23まで売りに押され、ユーロドルは、1.1536から1.1597、ポンドドルは、1.3588から1.3665まで反発した。

一方クロス円では、ユーロ円は、131.00を下値に131.47まで上値を塗り替え、ポンド円は、154.96まで上昇後154.44を下値に上下、オージー円が83.72まで値を上げたが、NZD円は、対豪ドルでの売りに頭を押さえられ、79.02から78.59で上下、カナダ円は91.36から90.97まで一時値を下げた。

10月14日の注目材料

  • 香港市場休場(重陽節)
  • 07:00 (豪) デベル豪中銀副総裁講演
  • 08:01 (英) 9月RICS住宅価格指数 (前回73 予想70)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆1894億円)
  • 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回-3343億円)
  • 09:00 (豪) 10月消費者インフレ期待 (前回2.8%)
  • 09:00 (米) ボウマンFRB理事講演「金融政策と経済について」
  • 09:30 (豪) 9月新規雇用者数 (前回-14.63万人 予想-13.50万人)
  • 09:30 (豪) 9月失業率 (前回4.5% 予想4.8%)
  • 09:30 (豪) 9月フルタイム就業者数 (前回-6.8万人)
  • 09:30 (豪) 9月労働参加率 (前回65.2%)
  • 10:30 (中) 9月消費者物価指数 [前年同月比] (前回0.8% 予想0.9%)
  • 10:30 (中) 9月消費者物価指数 [前月比] (前回0.1%)
  • 10:30 (中) 9月生産者物価指数 [前年同月比] (前回9.5% 予想10.6%)
  • 10:30 (日) 野口旭日銀審議委員・あいさつ
  • 13:30 (日) 8月鉱工業生産・確報値 [前月比] (前回-3.2%)
  • 13:30 (日) 8月鉱工業生産・確報値 [前年同月比] (前回9.3%)
  • 13:30 (日) 8月設備稼働率 [前月比] (前回-3.4%)
  • 15:30 (スイス) 9月生産者輸入価格 [前月比] (前回0.7%)
  • 15:30 (スイス) 9月生産者輸入価格 [前年比] (前回4.4%)
  • 19:10 (英) テンレイロ英MPC委員講演
  • 21:30 (加) 8月製造業出荷 [前月比] (前回-1.5% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数 [前月比] (前回0.7% 予想0.6%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数 [前年同月比] (前回8.3% 予想8.7%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.5%)
  • 21:30 (米) 9月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回6.7% 予想7.1%)
  • 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回32.6万件 予想32.3万件)
  • 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回271.4万人 予想269.6万人)
  • 23:00 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁「パネルディスカッション参加」
  • 23:40 (英) マン英MPC委員講演
  • 00:00 (米) 週間原油在庫統計 (前回+234.5万バレル)
  • 01:00 (米) NY連銀幹部・ローリー・ローガン氏講演
  • 02:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁・討論会の司会
  • 02:00 (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁講演
  • 臨時国会会期末・衆院解散
  • 米食品医薬品局諮問委員会「モデルナ製とJ&J製ワクチンのブースター接種巡り会合」
  • 米企業決算:ユナイテッドヘルス、バンク・オブ・アメリカ、ウェルズ・ファーゴ、モルガン・スタンレー、シティグループ、ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス

10月14日の相場見通し

昨晩は、注目の米消費者物価やFOMC議事録にも、ドル買いは限定されました。米消費者物価は、強い結果がリスクとして意識されていただけに、予想を若干しか上回れなかったこと、またFOMC議事録では、はっきりとテーパリングが示されるも、織り込みの範囲と認識されたことなどが要因のようです。ただ、今後も米長期金利は、軟調な展開が続きそうですので、またドルに巻き戻しが入る局面がありそうです。追いかけてドルを売るのは避けておきましょう。

経済指標としては、英9月RICS住宅価格指数、豪10月消費者インフレ期待と9月雇用統計、 中国の9月消費者・生産者物価指数、日本の8月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、加8月製造業出荷、米国では、9月卸売物価指数と週間新規失業保険申請件数などが発表されます。

注目としては、豪雇用統計は、結果の強弱次第、中国の物価指数は、サプライズが無ければ、影響は少ないでしょう。一方米国では、本日もインフレと雇用環境を見る上で、重要な指標が発表されますが、9月卸売物価指数も強い結果見えると米長期金利の下げ渋り要因、週間新規失業保険申請件数が、強い結果となれば、先週の弱い非農業部門雇用者数に、見直しの展開となりそうです。その場合、昨日のドル売りの巻き戻しのリスクは留意しておきましょう。

また本日も要人発言の機会が多いですが、総じてタカ派的な発言が出ることは、織り込みの範囲となりそうです。ただ、英国は、引き締めの思惑が、まだ相場に織り込まれている感じがないので、早期の利上げの可能性が示された場合は、一時的なポンドの上昇に注意しておきましょう。

その他、直近株価と為替相場の連動性が、鈍っています。不透明感は残りますが、これから各国の企業決算が本格化します。株価が堅調を維持すれば良いですが、流石に大きく下落を強めた場合、現状高止まりしているクロス円に、利食いが強まる可能性が残っていることは注意しておきましょう。

10月14日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドル円

  • 予想レンジ:83.00~84.00
  • 基本戦略: 早期は売り目線から押し目買い
  • 予想時間:08:55 予想時レート: 83.64

上昇が85.81でCapされて、下落が月足の雲の下限を若干割り込んで77.90まで拡大も現状はこれを維持して反発が、雲を上抜ける展開。ただ、スロー・ストキャスティクスが、既に買われ過ぎ圏にあり、未だ高値からのレジスタンスが残っており、更に上値追いは避けておきたい。

上値は83.80の直近高値を越えて、84円のサイコロジカル、84.20や84.36上ヒゲを超えても84.42-82、84.94-85.06の戻り高値圏の上抜けは不透明。あくまで85.19や85.29-45の戻り高値圏の上抜けから、85.81の直近高値を越えて、サイコロジカルや86円や87円、月足からは、87.20の窓の下限、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。

一方下値は、81.86-82.08の窓の下限や転換線が支えると強く、割れても80.58-95の戻り安値で、雲や基準線と絡む位置の維持では堅調が続く。ただし、79.91の戻り安値を割れると79.36のサポート圏が視野となるが維持では良いが、78.85を割れると、78.14-65や78円のサイコロジカルまで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.90を割れてしまうと77.50-86,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。 

従ってデイの戦略としては、上値追いは厳しく、押し目があれば買い狙いも、早期は売り目線から、83.80が抑えるならこの手前、または84円まで売り上がって、ストップは84.26越え。ターゲットは、83.00-60ゾーンが維持されると利食っておきたい。また買いは、83円前後を睨む形だが、割れるなら止めるスタンス。できれば、82.50方向への調整から82円まで買い下がって、ストップを81.86割れ。ただ、こういった下落が示現した場合、逆に83円が抑えると利食っておきたい。

イベント明けで揉み合いか?【2021年10月14日】

NZD円

  • 予想レンジ:78.30~79.40
  • 基本戦略: 押し目買い
  • 予想時間:09:10 予想時レート:79.01

上昇を80.19でトピッシュとして、下値を74.57まで拡大するも、現状この位置を維持して反発的。スロー・ストキャスティクスに、反転余地が残っており、下値では買いが入り易い。

上値は、79.08―15の戻り高値圏を越えて、79.40-80ゾーンが視野となるが抑えると上値は追えない。あくまで上値は80.19を越えて、80.62の月足の雲の上限、サイコロジカルな81円、82-83円がターゲットとなるが、88.90の高値を超えるまでは、更に上昇期待は厳しい。

一方下値は、77.84-78.38の窓が支えると強く、割れても77.31-58の転換線や基準線、サポートの位置、76.67-94の日足の雲と絡む位置の維持では堅調が続くが、76.34-44を割れると75.50-76.08ゾーン、74.96の戻り安値まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、74.57の直近安値を維持出来ずに、74.13や73.66の安値まで割れると73.20-27、72.82-85ゾーンまでターゲットとなる。こういった位置は一旦維持される可能性はあるが、72.73まで割れると72.26、71.68-86ゾーン、71.49-53の日足の窓の上限まで割れると相場が崩れ気味となり、窓の下限となる70.48-52、69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏まで視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースで、その場合下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。

従ってデイの戦略としては、上値追いは避けて、押し目があれば買い場探し。78.38-59が維持されると買っても、78.29割れをストップ、ターゲットは、79.08-15などが抑えると利食い優先となる。または、更なる調整を待つなら、78円前後から77円ミドルと買い下がって、ストップは76.94割れ。この買いのターゲットは、78円ミドルが抑えると利食っておきたい。

一方、上昇が強まった場合の売りは、79.80をストップに、79円ミドルまで売り場探し。ただ、ターゲットは、同様に78.38-59が維持されると利食いとなる。 

イベント明けで揉み合いか?【2021年10月14日】

 

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