ポンド円 日足は5日連続陽線で上昇、9月21日以降の高値を更新

10月14日 為替相場予想

おはようございます。大塚亮です。

2021年10月14日の相場分析です。

概況

ポンド円の10月13日終値は154.703円、前日比0.322円高と続伸した。取引レンジは154.949から154.108円。

10月8日夜の米雇用統計を通過してからのドル円の急伸と共にポンドドルも9月30日からの上昇を継続したことで10月11日には前日比1.229円高の大上昇となったが、12日夜、13日夜とドル円は高値を更新、ポンドドルは12日深夜へ下落したところからは持ち直し、13日夜の米CPI発表後のドル安に乗って反騰を継続、11日午後高値に迫った。ドル円が13日夜高値の後はややジリ安となったもののポンドドルの反発継続によりポンド円は13日夜に高値を切り上げてからも確りし、154円台後半を維持して14日午前には155円に到達している。

ポンド円としてはドル円の急伸を推進力としつつポンドドルも確りという状況で円安とポンド高がうまく組み合わさって上昇基調を継続している。9月28日高値を超えたところで5月27日天井以降の戻り高値切り下がり基調から抜け出して勢い付いており、5月27日高値156.061円超えに挑戦する流れと思われる。

注目材料 英8月GDPは前月から持ち直す

英国立統計局(ONS)が13日午後に発表した8月の英月次GDPは前月比0.4%増となり前月の.1%減から改善。市場予想の0.5%増には届かなかったものの6か月振りのマイナスとなった前月から持ち直した。感染拡大対策での規制が1か月間なかったことが寄与したと思われる。

8月の英鉱工業生産は前月比0.8%増となり予想の0.2%を上回り7月の0.3%増から改善した。前年同期比では3.7%増で予想の3.1%を下回り7月の4.4%増からは伸びが鈍化した。

8月の英貿易収支では、物品貿易収支で149億2700万ポンドの赤字で赤字幅はEU完全離脱前に輸入が急増した2020年12月以来の規模となり市場予想の120億ポンドの赤字を超えた。輸出は前月比4.6%減、輸入は1.0%減だった。運転手不足によるガソリン店頭在庫が一時枯渇した問題や天然ガス価格高騰等の問題を抱えつつ赤字が拡大している印象だ。

注目材料 米CPI、米FOMC議事録公開からはドル安

10月13日夜に発表された9月の米消費者物価指数の伸び率は前月比0.4%で8月の0.3%を上回り前年同月比も5.4%で8月の5.3%を上回った。しかしコア指数では前月比が0.2%で8月の0.1%から伸びたものの前年同月比は4.0%で8月と変わらなかったため、物価上昇の上ブレ状態が続いているものの米連銀の利上げ時期をさらに前倒しするほどではなかったと市場は受け止め、発表直後にいったんドル高反応を見せた後はドル安へと向かいポンドドルは上昇した。

10月14日未明に公開されたFOMC議事録では11月会合でのテーパリング開始の決定見込みが示されたものの、利上げ時期について2022年末までに利上げを主張するものと向こう2、3年は金利を据え置くべきとの意見もあって割れていることが示された。公開後はドル安基調が継続した。ひとまず大きなドル高圧力がかかる状況は回避されている。

短期テクニカル分析 3日から5日周期のリズムでは

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちとピークアウトを繰り返すリズムがある。

10月1日夕安値を起点とした上昇基調の範囲で推移しているが、12日夜、13日夜、14日午前都高値を切り上げてきているので、現状は12日夕安値を起点とした上昇期とみて14日夜から18日深夜にかけての間への上昇を想定する。ただし、154円以上での推移中は上昇余地ありとし、154円割れからはいったん調整安に入るとみて15日午後から19日夕にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では10月7日夜の上昇で遅行スパンが好転、先行スパンも上抜き返し、その後も両スパン揃っての好転を維持しているので、遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、遅行スパン悪化からは弱気転換注意とし、先行スパン転落からはいったん下げに入るとみて遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

60分足の相対力指数は10月13日午前に50ポイントを割り込んだところから切り返しているため、50ポイント以上での推移中は上昇余地ありとするが、次に50ポイントを割り込むところからはいったん下げに入るとみて30ポイント台前半への低下を想定する。

10月14日の売買戦略

中勢レベルではさらに高値追及を続けやすいとみるが、目先は連騰に対する調整安も入りやすいところと注意する。154円台序盤は押し目買いゾーンと考え、156円を目指す流れとみる。155.80円以上は反落注意だが、155円台を維持しての推移が続くようだと15日の日中も高値試しを継続しやすいとみる。154円割れから153.80円台にかけてのゾーンは押し目買いされやすいところとみる。

10月14日の主な予定

  • 英国
  • 19:10 テンレイロ英中銀委員、講演
  • 23:40 マン英中銀委員、講演
  • 米国
  • 21:30 9月 生産者物価指数 前月比 (8月 0.7%、予想 0.6%)
  • 21:30 9月 生産者物価指数 前年同月比 (8月 8.3%、予想 8.7%)
  • 21:30 9月 生産者物価コア指数 前月比 (8月 0.6%、予想 0.5%)
  • 21:30 9月 生産者物価コア指数 前年同月比 (8月 6.7%、予想 7.1%)
  • 21:30 新規失業保険申請件数 (前週 32.6万件、予想 31.9万件)
  • 21:30 失業保険継続受給者数 (前週 271.4万人、予想 267.5万人)