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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年01月04日週】概況・展望
各主要国では新型コロナウィルスの感染拡大が猛威を振るっている。反面、ワクチン開発事業が順調に推移しており、市場ではワクチン接種への期待感を更に強めるなど、市場全般が疑心暗鬼の相場環境に直面している。
その中、米国では新型コロナウィルスの新規感染者数と死亡率が激増しており、FRBによる更なる追加緩和観測を背景にドル安志向が更に強まりつつある。また、米新政権下では明日5日に実施されるジョージア州の決選投票次第で民主党が2議席を確定させれば増税リスクを伴い、ドル売りが加速する可能性も捨てきれない情勢にある。
ただ、ドル指数で見る限り、既に米ドルの売られ過ぎが目立始めており、レベル的にはドルの買い戻しに重点を置いた方がリスクの軽減に繋がるであろう。
一方、欧州圏では新型コロナウィルスの変異種拡大を背景に、それに伴う欧州経済の下振れリスクやECBによる根強い追加緩和観測があり、そして、欧州当局者によるユーロ高牽制の動きにも配慮しなければならず、ユーロドルの高め掴みには要注意の段階は否めず、過度なドル安期待は自重局面に差し掛かっていると見なした方が賢明であろう。
【2021年01月04日週】注目経済指標
今週は先に述べた明日のジョージア州の決選投票次第では市場が様変わりする可能性は捨てきれないが、米12月ISM製造業景況指数や米12月ADP雇用統計、そして、米12月雇用統計など重要イベントが目白押しとなるため、相対的に調整主導の相場展開が予想される。
とはいえ、過剰流動性資金による株価の押し上げ材料になっているが、過熱感がある不安定な株式市場であり、利食い先行の相場展開も予想されるだけに、債券市場及び為替市場にも影響を及ぼしかねない情勢にある。
引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り売買で対応することが一考であろう。
注目指標
- 04日(月)欧12月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 55.5 変わらず、
- 米12月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 56.5→56.3
- 05日(火)米12月ISM製造業景況指数 悪化 57.5→56.5
- 06日(水)米12月ADP雇用統計(前月比) 30.7万人→5.0万人
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 07日(木)欧12月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値 0.2% 変わらず
- 米12月ISM非製造業景況指数(総合) 若干悪化 55.9%→54.5%
- 08日(金)米雇用統計失業率 6.7%→6.8%
- 米12月非農業部門雇用者数変化 24.5万人→5万人
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。売買基準は乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0300
- 現状乖離幅 0.0288→0.0257
先週の弱い買いシグナル103.65円から若干下落しているが、今週も引き続き弱い買いシグナル103.25円が点灯している。
★売りターゲット(103.80円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 20.25円
- 現状乖離幅 22.70→22.95円
先週の強めの売りシグナル1.2190から若干上昇しており、今週は強い売りシグナル1.2223が点灯している。
★買いターゲット(1.1950)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 27.75円
- 現状乖離幅 25.00→23.75円
先週の強めの売りシグナル0.7588から上昇に転じており、今週は強い売りシグナル0.7700が点灯している。
★買いターゲット(0.7350)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 33.50円
- 現状乖離幅 36.60→37.85円
先週の強めの売りシグナル1.3531から更に上昇しており、今週は強い売りシグナル1.3666が点灯している。
★買いターゲット(1.3250)
本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。