ユーロ全面安も追いかけるのは危険【2021年11月16日】

2021年11月16日 為替相場予想

おはようございます。だいまんです。

2021年11月16日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、クロス中心にユーロ全面安の展開となった。米11月NY連銀製造業景気指数が強い結果となったこともあり、米10年物国債利回りが1.623%まで上昇、ドル相場を支えた。また、NY株価3指数が、上昇スタート後、マイナス圏に落ち込んだがリスクオフの動きは広がっていない。

ドル円は、114.22までじり高、ユーロドルは、欧州で新型コロナウイルス感染が再拡大していること、ラガルドECB総裁が、改めて金融引き締めはメリットよりデメリットが大きいことを主張したこともあって、昨年7月以来の安値1.1356まで下落、ポンドドルは、ベイリー英中銀総裁が「すべての会合で利上げの可能性がある」、サンダース英MPC委員会が「インフレ率が全般的に上昇する可能性は、現在の利上げを正当化するのに十分なほど高い」と発言したことで、1.3404から1.3450まで上昇後、このレンジで推移した。またユーロポンドは0.8471まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円が129.69まで値を下げ、ポンド円は152.63から153.29まで反発、オージー円が83.94、NZD円が一時80.61、カナダ円は91.24まで上昇した。

11月16日の注目材料

  • 09:30 (豪) 豪準備銀行・金融政策会合議事録公表
  • 09:45 (米中) 米中首脳オンライン会談
  • 11:30 (豪) ロウRBA総裁講演
  • 13:30 (日) 9月第三次産業活動指数 [前月比] (前回-1.7% 予想0.8%)
  • 16:00 (英) 10月失業率 (前回5.2%)
  • 16:00 (英) 7-9月ILO方式失業率 (前回4.5% 予想4.4%)
  • 16:00 (英) 9月失業保険申請件数 (前回-5.11万件)
  • 16:00 (英) 9月就業者数増減 (前回23.5万人)
  • 16:00 (英) 9月平均賃金・除ボーナス (前回6%)
  • 16:00 (英) 9月3ヵ月ベース週間平均賃金 [前年比] (前回7.2%)
  • 16:45 (仏) 10月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.4% 予想0.4%)
  • 16:45 (仏) 10月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回2.6% 予想2.6%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・改定値 [前期比] (前回2.2% 予想2.2%)
  • 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・改定値 [前年同期比] (前回3.7% 予想3.7%)
  • 22:15 (加) 10月住宅着工件数 (前回25.12万件 予想25.50万件)
  • 22:30 (米) 10月小売売上高 [前月比] (前回0.7% 予想1.1%)
  • 22:30 (米) 10月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回0.8% 予想0.9%)
  • 22:30 (米) 10月輸入物価指数 [前月比] (前回0.4% 予想1.0%)
  • 22:30 (米) 10月輸出物価指数 [前月比] (前回0.1% 予想1.0%)
  • 23:15 (米) 10月鉱工業生産 [前月比] (前回-1.3% 予想0.8%)
  • 23:15 (米) 10月設備稼働率 (前回75.2% 予想75.8%)
  • 00:00 (米) 9月企業在庫 [前月比] (前回0.6% 予想0.6%)
  • 00:00 (米) 11月NAHB住宅市場指数 (前回80 予想80)
  • 01:10 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁講演
  • 02:00 (米) バーキン・リッチモンド連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、ジョージ・カンザスシティ連銀総裁講演(人種差別関連オンラインイベント)
  • 03:00 (加) シェンブリ加中銀副総裁講演
  • 04:55 (米) ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
  • 05:30 (米) デイリー・サンフランシスコ連銀総裁講演(コモンウェルスクラブ)
  • 06:00 (米) 9月対米証券投資 (前回910億ドル)
  • 06:00 (米) 9月対米証券投資・除短期債 (前回793億ドル)
  • 06:45 (NZ) 第3四半期卸売物価指数 [前期比] (前回2.6%)
  • ブルームバーグ・ニューエコノミー・フォーラム(19日まで)
  • 国際エネルギー機関月報公表

11月16日の相場見通し

昨晩は、ユーロ相場が全面安となりました。特にユーロクロスが中心の動きですが、クロスでのユーロ安は、低金利を背景に今年恒常的に続いていましたが、若干クライマックス的な動きであって、年末を控えるとこういったポジションは、必ず巻き戻しがあることで、更に追いかけてユーロを売るのは避けておきたいところです。

本日の経済指標としては、豪準備銀行・金融政策会合議事録公表、日本の9月第三次産業活動指数、英10月雇用統計、仏10月消費者物価指数・改定値、ユーロ圏第3四半期GDP・改定値、加10月住宅着工件数、米国では、10月小売売上高、10月輸入・輸出物価指数、10月鉱工業生産・設備稼働率、9月企業在庫と11月NAHB住宅市場指数、NZ第3四半期卸売物価指数などが発表されます。

注目としては、豪準備銀行の議事録は、引き続き慎重な姿勢が示されれば影響は少ないでしょう。英雇用統計は結果の強弱次第も、利上げの思惑が強いだけに、弱い結果が失望となるので注意。またユーロ圏第3四半期GDPは、改定値なので変化がなければ、影響は少ないでしょうが、リスクは下方修正となりそうです。

一方米国では、10月小売売上高や鉱工業生産・設備稼働率が焦点です。ただ、価格の上昇やクリスマス・シーズン前は、販売が落ち込むケースもあることから、現状予想を強めですが、弱い結果がサプライズとなりそうです。また、NZ第3四半期卸売物価指数は、結果次第ですが、こちらも金融引き締め期待が強いだけに、弱い結果の方が影響は大きそうです。

本日も要人発言の機会が多いですが、総じて織り込みがあり、サプライズが無ければ、影響は限定されそうです。ただ、これから米中首脳会談が実施されるようですが、市場はでは、貿易交渉など一定の合意がなされるとの楽観的な見方が優勢ですが、台湾や中国の海洋進出、人権問題などでは不協和音が続いています。軋轢が見えた場合、リスクオフの動きにつながり易いことは、留意しておきましょう。

11月16日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ポンドドル

  • 予想レンジ:1.3300~1.3500
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:07:47 予想時レート: 1.3414

反発が1.3835で抑えられて、下落が1.3354まで拡大。戻りでは売りが出易い状況が続きそうだが、ただスロー・ストキャスティクスが、そろそろ売られ過ぎにあって、更に突っ込み売りは避けておきたい。

上値は、転換線の1.3526、基準線の1.3594などが抑えると弱い。1.3608の雲の下限と絡む位置を越えて、1.3699の戻り高値で雲の上限と絡む位置、1.3722の90日移動平均が視野となるが売りが出易く、更に1.38方向の上昇にはレジスタンスが控えており、1.3835の戻り高値を越えるまでは、上値期待は薄いが、超えて1.3854の戻り高値が視野となるが、これも上抜けは不透明。あくまで1.3914の戻り高値を越えて一定の上昇期待となるが、1.3934-58の戻り高値圏、1.3984や1.4009-1.4035の窓を超えて1.4134の戻り高値、1.4186-1.4203の戻り高値圏が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで1.4251の高値を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。

一方下値は、1.3354の安値を割れると1.3304-50の戻り安値まで視野となる。維持できれば良いが、1.3188や1.3135の下ヒゲまで割れるケースからは、相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。

デイの戦略としては、今日は英雇用統計で荒れる展開も想定されるので注意となるが、対ユーロでの買いが支えている面もあって、調整の売りも出易いことは留意しておきたい。基本は戻り売りとなるが、1.3450が抑えると弱いが、若干危険で、できれば1.35方向への上昇から売り場を探して、1.3550まで売り上がりの余裕を持って対応。ストップは1.3608越えがベター。ターゲットは、1.3375-80などが維持されると利食い優先となる。

また買いは、直近安値となる1.3354を睨んだ展開だが、騙しもあり、割れる動きから買い場を探す方が得策で、ストップを1.3295割れに置いて、1.33ミドル割れから買い場を探してみたい。ただ、こういった下落では、1.34や1.3450が抑えると利食い優先が安全となる。 
ポンドドル 日足チャート

ユーロ円

  • 予想レンジ:129.50~130.50
  • 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
  • 予想時間:08:17 予想時レート: 129.79

下値を127.94-93でダブル・ボトムを形成して反発も、上値を133.48でCapされて、再度調整が129.68まで拡大。日足のスロー・ストキャスティクスは、下落傾向を続けており、戻りでは売りが出易い。

上値は、130.23の窓の上限が抑えると弱く、超えても130.60-77の戻り高値、131.00の転換線と絡む位置が抑えると弱い。131.42-59の戻り高値を越えて、132円前後のサイコロジカル、132.56-93の戻り高値が抑えるとレジスタンスが有効となる。あくまで133.48の直近高値を越えて、133.58-70の戻り高値や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。

一方下値は、現状の129.68の安値に雲が絡んでおり、維持出来れば更に突っ込み売りは出来ないが、維持できない場合、129.50の窓の下限、128.63-91の戻り安値圏まで視野となるが、サポートが位置しており、維持では更に突っ込み売りは出来ない。ただし、128.33や127.93を割れてしまうと127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、既に突っ込み売りは出来ない。ベンチャー気味には、129ミドルから129円前半を買い下がりで、ストップは、128.50割れとして、ターゲットは、130.20-30が抑えると利食い。またこの位置の売りは、130.50前後、131円まで売り場を探して、ストップは131.05での設定となる。この売りのターゲットは、129.70-90が維持されると利食いとなる。

ユーロ円 日足チャート

リアルタイム為替レート

 

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