ポンド円見通し 週末の下落分をほぼ解消する反発

ポンド円見通し 週末の下落分をほぼ解消する反発

おはようございます。大塚亮です。

2021年12月7日の相場分析です。

概況

ポンド円の12月6日終値は150.548円、前日比1.237円高と反騰した。取引レンジは150.602円から149.050円。

オミクロン株発生報道をきっかけに11月26日の急落で11月12日安値を割り込み10月20日高値以降の安値を更新、その後も連日の安値更新で12月3日は前日比1.225円安と大幅続落して安値を148.983円まで切り下げた。しかし12月6日はオミクロン株の感染拡大は続いているものの無症状や軽症者が多いとして11月26日からの下落は過剰反応だったのではないかとの楽観が広がりNYダウが一時700ドルを超える上昇となり、為替市場でもリスク回避感が後退してドル円が上昇、ポンドドルも持ち直したことでポンド円は12月3日の大幅下落分を解消する反騰となった。

注目情勢 NYダウ反騰、リスク選好感回復の可能性

12月6日のNYダウは前日比646.95ドル高と上昇した。11月8日に3万6565.73ドルの史上最高値を付けたところから欧州の感染再拡大や米連銀によるテーパリング早期終了への姿勢転換等から失速し、オミクロン株発生報道のあった11月26日には前日比905.04ドル安の大幅下落となり、その後も12月1日安値3万4006.98ドルまで安値を切り下げて最高値からの下げ幅は2559ドル安にまで拡大し、昨年10月に高値から安値まで3056ドル安となった時以来の下落規模だった。しかし12月2日に反騰、3日は上げ渋ったものの6日の大幅上昇で3万5000ドル台を回復して直前下げ幅の半値以上へと戻している。英FT100株価指数も12月6日には110.0ポイント高の上昇で11月30日安値からの反騰を継続しており、株式市場は悲観し過ぎの反動で切り返しに入ってきた印象だ。

株買い債券売りにより米長期債利回りが上昇したためにドル高円安となり、リスク選好感からポンドドルは反発している。

注目情勢 英国のオミクロン株感染拡大

11月6日に英国のジャビド保健相はイングランド各地で新型コロナウイルス新変異株「オミクロン」の市中感染が確認されていると報告したが、この感染拡大が景気回復を妨げるのかを判断するのは時期尚早とした。また感染拡大抑制のために厳格な制限措置を導入することを擁護するとした。

英国におけるオミクロン株感染状況はイングランドで261件、スコットランドで71件、ウェールズで4件、計336件が確認されている。海外渡航のない市中感染も発生しているとされた。

ジョンソン英首相は6日にオミクロン株に対応する追加の制限措置は現時点で必要ないと述べたが、オミクロン株発生以前からの感染拡大基調が継続しているため、クリスマス前に新たな制限措置を講じる可能性については否定しなかった。

欧州ではすでに20か国に感染が拡大しているが今のところは無症状と軽症者が中心という。このため新たな脅威にはならない可能性があるが、デルタ株による感染拡大は続いており、死者は第二波と比較すればはるかに少ないものの感染者数は12月2日には53000人超、12月6日も5万人を超えている。

テクニカルポイント、 150円割れからの切り返しを試す

ポンド円は今年4月以降、150円を割り込んだところで買い戻されて反騰を繰り返してきたため、今回の150円割れに対しても同様の切り返しへ進めるか試されている。

11月26日に急落して以降は、直近の安値から1円以上の戻りを入れても戻り高値が切り下がってその後に安値を更新する下落パターンが繰り返されているため、150円割れからの切り返しを継続して反騰感を増すには戻り高値切り上げ型へと進む必要がある。そのためにはまず、12月2日夜高値150.798円を超え、さらに12月1日夕高値151.438円超えまで戻したいところだ。それらをクリアできないうちは150円割れから安値試しへ向かい、12月4日早朝安値148.989円を割り込む場合には150円割れからの切り返しに入り切れなかったこととなり、下げ足を速める結果となる可能性が残る。

短期テクニカル

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちと反落を繰り返すリズムがある。

12月4日早朝安値で149円を若干割り込んだところからの上昇が継続しているため、現状は4日早朝安値を起点とした上昇期に入っているところと思われる。高値形成期は7日の日中から9日夜にかけての間と想定されるが、11月26日以降の右肩下がりの流れから抜け出して騰勢が強まる場合は高値形成期も延びる可能性があると考える。弱気転換は149.70円割れからとし、その際は新たな下落期入りの可能性を優先して12月4日早朝安値試しへ向かうとみる。

60分足の一目均衡表では12月7日早朝への上昇で遅行スパンが好転、先行スパンも上抜いているので遅行スパン好転中は高値試し優先とする。ただし、先行スパンから再び転落する場合は下げ再開を警戒して遅行スパン悪化中の安値試し優先へ切り替える。

60分足の相対力指数は12月4日早朝安値時に30ポイントを割り込んだところから切り返して60ポイント台に到達している。50ポイント以上を維持するうちは上向きとして70ポイント台を試すとみるが、50ポイント割れから続落に入る場合は下げ再開を疑い30ポイント前後への低下へ向かうとみる。

12月7日の売買戦略

150円割れからの切り返しパターンに乗って戻りを試し始めた印象のため、押し目買い有利の状況とみて高値追及の流れを追いたいところ。
150.35円から149.90円までのゾーンは押し目買いされやすいところとみる。上値目途は151円台前半(151.00円から151.50円)とし、150.50円以上での推移なら12月8日も高値試しへ向かいやすいとみる。

12月7日の主な予定

  • ユーロ圏
    ー16:00 10月 ドイツ鉱工業生産 前月比 (9月 -1.1%、予想 0.9%)
    ー16:00 10月 ドイツ鉱工業生産 前年同月比 (9月 -1.0%、予想 -2.9%)
    ー19:00 12月 ドイツZEW景況指数 (11月 31.7、予想 25.0)
    ー19:00 12月 ユーロ圏ZEW景況指数 (11月 25.9)
    ー19:00 7-9月期 ユーロ圏GDP確定値 前期比 (改定値 2.2%、予想 2.2%)
    ー19:00 7-9月期 ユーロ圏GDP確定値 前年同期比 (改定値 3.7%、予想 3.7%)
  • 米国
    ー22:30 10月 貿易収支 (9月 -809億ドル、予想 -670億ドル)
    ー22:30 7-9月期 非農業部門労働生産性改定値 前期比 (速報 -5.0%、予想 -4.9%)
    ー29:00 10月 消費者信用残高 前月比 (9月 299.1億ドル、予想 255.0億ドル)