ポンド円見通し 150円割れからの買い戻し続く

ポンド円

おはようございます。大塚亮です。

2021年12月22日の相場分析です。

概況

ポンド円の12月21日終値は151.389円、前日比0.1.323円高と大幅上昇した。取引レンジは151.410円から149.892円。
12月16日早朝の米FOMC通過後のドル全面安とポンドドルの急騰が一巡して12月20日夜にかけてポンドドルが下落、17日夜にかけてのドル円の急落も重なってポンド円は12月16日高値152.634円から20日夜安値149.525円まで反落してきたが、今年に入って再三繰り返してきた150円割れからの買い戻しの動きを今回も見せて持ち直しに入り、20日深夜からのNYダウ反騰によるリスク選好感の回復も手伝って21日は当日の高安で1.5円を超える日足の大陽線での上昇となった。

テクニカルポイント 再び150円割れからの反騰入り

今年2月に150円を超えて以降、4月23日の149.070円、7月20日の148.458円、9月21日の148.947円、12月3日の148.983円等で150円を割り込んだところは買い戻されて反騰入りを繰り返してきた。150円弱から148円台中盤までが岩盤的な下値支持帯といえるが、今回の反落でも12月20日安値149.525円から切り返しに入っている。
150円割れからの戻りについては7月20日安値148.458円から8月10日高値153.319円までの戻りにとどまったように、152円台後半から153円台前半までの水準までなら本格上昇に入り切れず再び150円割れを試す程度に終わる可能性もある。今回は12月16日高値152.634円を超えれば153円台序盤までの戻り限界を超えて10月20日高値158.219円へと大上昇した時の再現となる可能性も開けるが、感染拡大問題もあり12月16日高値を超えられないで再び150円を割り込むようだと、岩盤的な下値支持帯からの転落へ進む可能性もあるところと注意したい。

注目情勢 英国では2日連続で1万人を超える新規感染者

ジョンソン英首相は12月20日にオミクロン変異株の感染拡大抑制のためにあらゆる措置の導入を検討していると述べたが、21日時点ではクリスマス前の規制はしない姿勢を強調した。
英国での新型コロナの新規感染者は12月17日に9万2285人に達したがその後も連日の9万人超えとなり、21日も9万629人に達した。英保健省によればこのうちオミクロン株感染は1万5363人で、ロンドンでのオミクロン比率は凡そ9割に達しているという。

12月20日時点でオミクロンの入院は104人、死者はすでに12人と増加している。レストラン等の休業も相次いでおり、規制強化への反対デモが発生する一方で市民の自己防衛も始まっている。欧州もほぼ全域で感染拡大に入っており、フランスやドイツの感染急増も止まない。渡航規制等でEUと英国の物流が滞ると天然ガス等の高騰や物資不足等の問題も発生しかねないと懸念される。

短期テクニカル

ポンド円の60分足レベルでは概ね3日から5日周期での底打ちと反落を繰り返すリズムがある。
12月16日夜高値を起点とした下落期が12月20日夜安値で一巡して揺れ返しの上昇期に入っているところとし、21日午前時点では21日夜から23日夜にかけての間への上昇余地ありとした。
22日午前も高値切り上げが続いているのでまだ上昇途中とみるが、12月16日夜高値から3日を経過しているので反落注意期とし、151円割れを弱気転換注意、150.75円割れからは下落期入りとみて23日夜から27日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では12月21日夜の上昇で遅行スパンが好転、深夜には先行スパンも上抜いてきた。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、遅行スパン悪化からはいったん下げに入るとみて先行スパンを試す下落を想定する。

60分足の相対力指数は12月21日深夜に80ポイント到達まで上昇しており既に高値警戒圏に達している。相場が高値を切り上げても指数のピークが切り下がれば弱気逆行であり、80ポイント到達の後であるため60ポイント割れからは下落期入りとみて40ポイント前後への低下へ向かうとみる。

12月22日の売買戦略

12月20日夜からの反騰が続いており既に12月16日夜からの下げ幅の半値以上を解消しているので152円超えを目指す可能性もあるところだが、戻り一巡からいったん調整安に入りやすいところと注意する。151.50円台から151.90円にかけてのゾーンは反落警戒圏とみる。

151円割れからは下向きとして戻り売り有利とし、150円台中盤(150.70円から150.30円)を試す流れとみる。150.90円以下での推移なら23日も安値試しへ向かいやすいとみる。

12月22日の主な予定

  • 英国
    ー16:00 7-9月期 経常収支 (4-6月 -86億ポンド、予想 -156億ポンド)
    ー16:00 7-9月期 GDP改定値 前期比 (4-6月 1.3%、予想 1.3%)
    ー16:00 7-9月期 GDP改定値 前年同期比 (4-6月 6.6%、予想 6.6%)
  • 米国
    ー22:30 7-9月期 GDP確定値 前期比年率 (4-6月 2.1%、予想 2.1%)
    ー22:30 7-9月期 GDP個人消費確定値 前期比年率 (4-6月 1.7%、予想 1.7%)
    ー22:30 7-9月期 コアPCE確定値 前期比年率 (4-6月 4.5%、予想 4.5%)
    ー24:00 11月 中古住宅販売件数・年率換算件数 (10月 634万件、予想 652万件)
    ー24:00 12月 コンファレンス・ボード消費者信頼感指 (11月 109.5、予想 110.8)
    ー24:30 エネルギー省週間石油在庫統計