豪ドル円見通し 12月20日夕刻からの反騰続く

豪ドル円

おはようございます。大塚亮です。

2021年12月22日の相場分析です。

概況

豪ドル円の12月21日終値は81.605円、前日比0.821円高と大幅上昇した。取引レンジは81.663円から80.626円。
NYダウが12月16日から20日にかけて3日間の続落となりNY原油も株安に同調して大幅下落する中、豪ドル米ドルが0.710ドル割れへ急落したこととドル円も17日夜にかけて反落したことが重なって豪ドル円は12月16日を上ヒゲの長い陰線として20日まで3日連続の陰線で下落してきた。

しかし20日深夜からNYダウと原油が反騰に転じたこと、リスク選好感が回復してドルストレートでのドル安とクロス円の円安へと流れが変わったため、豪ドル円は12月20日の陰線では長い下ヒゲを付けて戻しに入り、21日も株高原油高を見ながら当日の高安で1円を超える規模の大陽線での反騰となった。

注目情勢 NYダウ大幅上昇、原油も切り返して資源通貨買いに

11月26日にオミクロン株発生の脅威が報じられたところからNYダウは大幅下落となり金融市場全般が動揺したが、12月5日にファウチ米大統領医療最高顧問がオミクロン株の重症化率は低い見通しとしたことで過度の不安解消として金融市場全般が再び楽観的な動きを取り戻していた。しかし欧米の感染急増は止まずに英国での重症者・死者の増加等もあり12月16日からは再び悲観先行の展開となっていた。

12月21日も感染拡大の深刻な報道は続いたもののバイデン大統領がパンデミック初期のような混乱にはならずロックダウンはしない姿勢を示したことやモデルナのブースター接種での有効性等からNYダウは反騰して前日比560.54ドル高の上昇となった。NY原油もダウと同調して大幅下落していたが、12月20日に66.04ドルの安値を付けたところからの反騰を継続して71ドル台を回復してきた。

21日の為替市場ではユーロが上げ渋ったもののリスクオン優勢の動きでポンドや豪ドル、南アランドが上昇する一方、株買い債券売りの流れで米長期債利回りが上昇したためにドル円も114円台序盤まで反騰したため、豪ドル円は株高原油高と同調した豪ドル高に加えて円安も加勢したことで上げ幅を拡大した。

注目材料 豪首相はロックダウンを否定

世界の感染拡大が止まらず、オミクロン株による感染率がデルタ株を凌駕しており、複数国では感染爆発状態に入っている。オランダのロックダウン入りに加えて欧州ではドイツ等での活動規制の動きも強まり、ロンドンやNYでは緊急事態宣言が出されているが、オーストラリアのモリソン首相は逆に渡航制限を緩和、ロックダウンは必要ないとの姿勢を示している。
オーストラリアの新規感染者数は12月18日に4030人に達して過去最多を更新し、前回の感染ピークであった10月15日の2587人を大幅に超えたが、12月21日には4489人までさらに最多を更新している。

ワクチン普及により従来よりも重症化率や死亡率は低いとして景気後退に陥るような規制強化は不要とする姿勢は米国のバイデン大統領も同様であるが、果たしてウィズ・コロナ政策による緩い規制の中で感染爆発に耐えられるのか懸念も残るところだ。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。
12月16日夜高値を起点とした下落が12月20日夕安値を底として反騰入りしているところとして21日午前時点では21日夜から23日夜にかけての間への上昇余地ありとした。
12月22日早朝へ高値を切り上げてからも81.50円を挟んで高止まりしているのでまだ一段高余地ありとするが、前回のピークから3日を経過しているので反落注意期とし、81.25円割れを弱気転換注意、81.00円割れからは下落期入りとして23日夜から27日夜にかけての間への下落を想定する。

60分足の一目均衡表では12月21日夜の上昇で遅行スパンが好転、深夜には先行スパンも突破した。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とするが、遅行スパンが悪化するところからはいったん下げに入るとみて安値試し優先とし、先行スパンを試す流れと考える。

60分足の相対力指数は12月21日夜の上昇で70ポイントを超えてからも60ポイント台を維持しているのでまだ上昇余地ありとみるが、相場が高値を更新する際に指数のピークが切り下がる弱気逆行がみられる場合は下げ再開注意とし、50ポイント割れからはいったん下げに入るとみて30ポイント台を試す流れと考える。

12月22日の売買戦略

12月16日夜高値からの下落に対する揺れ返しで半値戻しをクリアしてきているため、16日夜高値水準をもう一度試す可能性があるとみるが、金融市場全般の市場心理もまだ不安定であり、戻り一巡からいったん押し目形成へ動きやすいところと注意する。

81.25円以上での推移中は82円試し、勢い付く場合は12月16日夜高値82.433円試しを想定するが、82円以上は反落警戒とする。
81.25円割れからは下向きとし、81円割れからはいったん下げに入るとみて80.50円前後への下落を想定する。また一段高したところから0.50円以上の反落となる場合も下落期入りとみてさらに直前高値から1円前後規模の下落を想定する。

12月22日の主な予定

  • 英国
    ー16:00 7-9月期 経常収支 (4-6月 -86億ポンド、予想 -156億ポンド)
    ー16:00 7-9月期 GDP改定値 前期比 (4-6月 1.3%、予想 1.3%)
    ー16:00 7-9月期 GDP改定値 前年同期比 (4-6月 6.6%、予想 6.6%)
  • 米国
    ー22:30 7-9月期 GDP確定値 前期比年率 (4-6月 2.1%、予想 2.1%)
    ー22:30 7-9月期 GDP個人消費確定値 前期比年率 (4-6月 1.7%、予想 1.7%)
    ー22:30 7-9月期 コアPCE確定値 前期比年率 (4-6月 4.5%、予想 4.5%)
    ー24:00 11月 中古住宅販売件数・年率換算件数 (10月 634万件、予想 652万件)
    ー24:00 12月 コンファレンス・ボード消費者信頼感指 (11月 109.5、予想 110.8)
    ー24:30 エネルギー省週間石油在庫統計
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