米金利の利上げ時期【今週の為替相場予測】|2021年10月11日週

米金利の利上げ時期【今週の為替相場予測】|2021年10月11日週

こんにちは、鈴木郁夫です。

今週の為替相場予測です。

【2021年10月11日週】概況・展望

米債券のベンチマーク10年債利回りが1.6%台まで上昇しており、ファンダメンタルズ的には米FRBによる早期利上げ観測の強まる中、米金利先物市場では来年度末には利上げ開始を織り込むほどの強い内容になっている。一方、日欧では金融緩和の長期化を踏まえて、出口戦略の糸口さえも見いだせない状況であり、否応無しにドルを買い戻す雰囲気が高まっている。ただ、市場には中国恒大集団を巡るデフォルト問題や米債務上限問題を巡る懸念が残されており、依然として、予断を許せない情勢に変わりがない。その中、原油価格の上昇を踏まえながら、インフレ懸念が世界的に広がりつつある。相対的には米金利の高止まりを受けて、これまでの過剰流動性相場に変化を及ぼす可能性もあり、これまでの狭いレンジ幅での攻防が疑問視されている。

【2021年10月11日週】注目経済指標

今週は目ぼしい経済指標はないが、FRBの金利動向を見極める意味ではFOMC議事要旨に集まるが、市場はリスク先行相場と化しており、相対的には逃避通貨のドル買いと共に、円買いに傾斜せざるを得ない相場環境にある。ただ、日米金利差を背景に、米ドル買いに軍配が上がらざるを得ないだろう。その中、今週は米当局者発言(アトランタ連銀ボスティック総裁、リッチモンド連銀バーキン総裁、フィラデルフィア連銀ハーカー総裁、ニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁などの発言が相次ぐが、タカ派的な見解が示された場合には、米金利の利上げ時期が更に早まる可能性もある。ただ、ドル円は直近の高値圏112円台まで上昇しているが、高値掴みには要注意レベルで推移しており、一旦清算局面と見なした方が一考であろう。

注目指標

・11日(月)特になし

・12日(火)独10月ZEW景況感調査(期待指数) 24.0←26.5

 

・13日(水)米9月消費者物価指数(CPIコア指数)(前月比) 0.2%←0.1%
・米9月消費者物価指数(CPI)(前年同月比) 5.3%←5.3%
・米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨

 

・14日(木)米前週分新規失業保険申請件数 32.3万件←32.6万件
・米9月卸売物価指数(PPI)(前月比) 0.6%←0.7%
・米9月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前月比)0.5%←0.6%

 

・15日(金)米9月小売売上高(前月比) -0.2%←0.7%
・10月ニューヨーク連銀製造業景気指数 25.0←34.3
・10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 73.8←72.8

乖離幅チャート分析

2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。

2021年10月11日乖離幅チャート分析

【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。

各通貨ペア動向

ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

2021年10月11日ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

・平均乖離幅 0.0790
・現状乖離幅 0.0860→0.0944

先週の売りシグナルドル円111.05円から上昇を速めており、今週は強めの売りシグナルドル円112.25円が点灯している
★買いターゲット(110.50円)

ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

2021年10月11日ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

・平均乖離幅 18.85円
・現状乖離幅 17.75→17.65円

先週の強め買いシグナル1.1596から若干下落しているが、今週も引き続き強めの買いシグナル1.1572が点灯している。
★売りターゲット(1.1700)

豪ドル(ドル円-豪ドル円)

2021年10月11日豪ドル(ドル円-豪ドル円)

・平均乖離幅 30.50円
・現状乖離幅 29.05→30.20円

先週の弱い売りシグナル0.7350から下落しており、今週は利益確定買いを伴い、様子見0.7310が点灯している。
★様子見(0.7310)

ポンドドル(ポンド円-ドル円)

2021年10月11日ポンドドル(ポンド円-ドル円)

・平均乖離幅 40.50円
・現状乖離幅 39.40→40.60円

先週の買いシグナル1.3548から若干上昇しており、今週は弱い買いシグナル1.3617が点灯している。
★売りターゲット(1.3670)

本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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