米消費者物価指数の結果次第【2021年11月10日】

米消費者物価指数の結果次第【2021年11月10日】

おはようございます。だいまんです。

2021年11月10日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、米10月卸売物価指数、前月から伸びは加速したが、ほぼ市場予想通りの結果に留まり、米長期金利が低下傾向を示したが、総じて相場はもみ合いの推移に留まった。米10年物国債利回りは、1.415%まで低下、NY株価3指数は、連日高値更新後の警戒感から利食いが優勢となり、揃ってマイナス圏で引けたが、リスクオフの動きは広がっていない。尚パウエルFRB議長は、この日も金融政策について、特別言及しなかった。

ドル円は、アジア時間に、軟調な株価を背景につけた安値112.73から113.12まで一時反発も、このレンジで上下、ユーロドルは、独・ユーロ圏11月ZEW景況感指数が、6か月ぶりの強い結果となるも、1.1570まで売りの押された後、対クロスでの買いで1.1609まで反発、ポンドドルは、1.3608を高値に1.3524まで売りに押された。

一方クロス円では、ユーロ円が。130.74から130.98で小動き、ポンド円は153.57から152.74まで下落、オージー円が84.13、NZD円が80.21まで売りに押され、カナダ円は90.94まで反発後90.43まで下落したが、このレンジで上下した。

11月10日の注目材料

  • 08:30 (豪) 11月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回104.6)
  • 10:30 (中) 10月消費者物価指数 [前年同月比] (前回0.7% 予想1.4%)
  • 10:30 (中) 10月生産者物価指数 [前年同月比] (前回10.7% 予想12.0%)
  • 16:00 (独) 10月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回0.5% 予想0.5%)
  • 16:00 (独) 10月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回4.5% 予想4.5%)
  • 18:30 (ユーロ圏) エルダーソンECB専務理事講演
  • 20:00 (加) 10月景気先行指数 [前月比] (前回-0.01%)
  • 22:30 (米) 10月消費者物価指数 [前月比] (前回0.4% 予想0.6%)
  • 22:30 (米) 10月消費者物価指数 [前年同月比] (前回5.4% 予想5.8%)
  • 22:30 (米) 10月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.2% 予想0.4%)
  • 22:30 (米) 10月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回4.0% 予想4.3%)
  • 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回26.9万件 予想26.6万件)
  • 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回210.5万人)
  • 22:30 (米) 10月週平均実質所得 [前月比] (前回0.8%)
  • 00:00 (米) 9月卸売売上高 [前月比] (前回-1.1%)
  • 00:00 (米) 9月卸売在庫 [前月比] (前回1.2% 予想1%)
  • 00:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回+329.0万バレル)
  • 01:00 (米) 10月クリーブランド連銀・消費者物価指数 (前回0.5%)
  • 03:00 (米) 米財務省・30年物国債入札(250億ドル)
  • 04:00 (米) 10月月次財政収支 (前回-615億ドル)
  • 特別国会召集:第2次岸田内閣発足(12日まで)
  • 中国共産党第19期中央委員会第6回総会開催「6中総会」(11日まで)

11月10日の相場見通し

昨晩は、総じて揉み合いの中、ドル円が久々に113円を割り込みました。市場では円安の見通しが主流だったこともあって、ドル円では、113円台に大分買いポジションが溜まっている可能性がありそうです。確かに、ドル需給がタイトになる年末に向けて、押し目での買い戦略は有効と見られますが、反発ではやれやれの売りが出易いことや下値ではストップも出易く、安易に値ごろで買うのは避けておきたところです。しっかりと下げ止まりを確認して対応しましょう。

経済指標としては、豪11月ウエストパック消費者信頼感指数、中国の10月消費者・生産者物価指数、独10月消費者物価指数・改定値、加10月景気先行指数、米国では、10月消費者物価指数、週間新規失業保険申請件数、10月週平均実質所得、9月卸売売上高・卸売在庫、10月クリーブランド連銀・消費者物価指数などが発表されます。

注目は、中国の物価指数は弱い結果がリスクですが、ただ物価指数は直接市場に影響を与えるケースが少ないことで、サプライズが無ければ影響はなさそうです。また米国では、注目の消費者物価指数が焦点となりそうです。特に現状FOMCがテーパリングを決定していますが、市場は来年の利上げ時期に移っています。結果次第で、米長期金利に大きな動きが見える可能性があることは、注意しておきましょう。ただ、個人的は、直近原油価格も上げ止まりが見えており、昨晩の生産者物価も強い結果も予想の範囲に留まっています。あくまで予想比での変化に注意ですが、予想が31年ぶりの高い水準となっていることもあって、予想を下回る結果となる可能性に注目しています。その場合一時的なドル売りに注意しましょう。

その他では、引き続き中国の6中総会での歴史決議、原油価格の動向を見る上で週間原油在庫統計、米国の30年物国債入札や歴史的な高値を更新しているNY株価の動向にも注意を払って対応しましょう。

11月10日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

豪ドルドル

  • 予想レンジ:0.7350~0.7450
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:06:36 予想時レート: 0.7380

下値を0.7106や0.7170で維持して、日足の雲を超える上昇となっているが、ただ、現状は0.7556で上値を抑えられて、スロー・ストキャスティクスも反転下落気味。0.7479と0.7556がダブル・トップ気味に意識されると、上値追いは厳しい。

上値は、転換線と絡む0.7433-72、0.7532-37の戻り高値が抑えると弱い。0.7556の直近高値を超えて、0.7600の戻り高値が視野となるが、日足の長期のレジスタンスが控えており、売りが出易い。0.7617の戻り高値を超えて0.7644-75、0.771-26の戻り高値圏、更に超えても0.7776-0.7815の戻り高値圏では、やれやれの売りが出易い。0.7845―57や0.7892の戻り高値を越えて、0.7900や0.7950のサイコロジカルが視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8008の直近高値を超えて0.8068や0.8337の2018年の戻り高値が視野となるが、こういった位置の上抜けは現状不透明となる。

一方下値は、07359-61の戻り安値の維持では良いが、割れると0.7265-0.7324の雲と絡む位置、0.7193-0.7226の戻り安値圏が視野となるが、維持では良いが、0.7171を割れると0.7120-57の窓の下限まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.7106の直近安値を割れると0.7029-50まで視野となる。また0.6992―0.7006の安値まで割れると下落が加速する可能性となり、0.6878-73ゾーン、0.6810-33ゾーンまでターゲットとなる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.6778の戻り安値まで割れと過去のレンジゾーンとなる0.6255-0.6571までターゲットとなる。

デイの戦略としては、突っ込み売りは出来ないが、反発では売場探し。上値は、0.7400-20ゾーンを売って、ストップは0.7433越え。超えても0.7450前後での売り直しで、このストップは0.7472越えとなる。ターゲットは、0.7358-62の現状の安値の維持では、利食いとなるが、割れても0.7325前後では、利食いを優先したい。また買いは、出来れば0.73前後の日足の雲の位置で検討して、このストップは、0.7265割れ。ただ、こういった下落では、0.7358-62が逆レジスタンスとなるなら、デイ・トレードでは、利食いを優先しておきたい。
米消費者物価指数の結果次第【2021年11月10日】

カナダドル円

  • 予想レンジ:90.50~91.50
  • 基本戦略: 突っ込みは避けて、戻り売り
  • 予想時間:06:46 予想時レート: 90.76

上昇が93.03まで拡大も現状は上値を抑えられて、スロー・ストキャスティクスが、買われ過ぎ圏から反落の転じており、戻りでは売りが出易い。

上値は、91.31-57の戻り高値で転換線と絡む位置が抑えると弱く、超えても92.21-52の戻り高値、93円のサイコロジカルが抑えると上値追い出来ない。93.03を越えて、93.26の戻り高値が視野となるが、この位置は106.52の高値をトップとしたH&Sの右肩の位置で、売りが出易い。ただ、超えると94.37の戻り高値が視野となるが、こちらも同左肩のトップ位置で、同様に売りが出易いが、超える動きがあると96.01、98.49や101.15の戻り高値まで視野となるが、106.52の高値を前に上値追いは不透明となる。

一方下値は、90.43の基準線と絡む位置の維持では良いが、割れると89.90-90.06の窓の上限、更に88.88-89.01の窓の下限、87.98-88.35の戻り安値、87.68を割れると86.85-87.19の下ヒゲ圏で雲と絡む位置、85.85-86.27の窓の下限まで視野なるが、維持では堅調が続くが、84.90-85.10の戻り安値や84.68の下ヒゲを割れると調整が深まり、84.11-45ゾーン、83.52-59の戻り安値、83.04-20の戻り安値圏、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58順次視野となるが、過去の高値圏からは買いが入り易い。ただし、80.99を割れると80.38-57の戻り安値、80.15の戻り安値を割れると下落拡大リスクが高まり、79.82-94の戻り安値、また79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。

従ってデイの戦略としては、じり安で突っ込み売りは避けたい。早期は、90.43の安値維持では買っても、ターゲットは、91.00―30が抑えると利食いで、またこの位置からは売り場探し。ストップを91.57として、ターゲットは、90円ミドルが支えると利食いが安全。また超えるケースがあれば、91.40-60,91.80-00まで売り上がって、ストップは92.21越え。この場合の91円が維持されると利食っておきたい。

米消費者物価指数の結果次第【2021年11月10日】

 

豪ドル見通し5年後 豪ドルの5年後見通しは?100円超えの可能性や相場分析から見る買い時とは【2022年最新】