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こんにちは、鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年11月01日週】概況・展望
米国株式市場では米企業の好決算も手伝い連日最高値を更新しているが、市場には中国恒大集団のデフォルト問題、原油価格の急騰、サプライチェーンの供給不足、そして、インフレ懸念を基調とした米金利の上昇など様々な不確定要因が回遊しており、安易にポジションが取り切れない情勢にある。その中、インフレ自体は一過性との観測もあり、FRBによる利上げ開始時期が大幅に遅れるとの見方も少なくない。
一方、中国経済の失速が表面化すれば、リスク回避の動きが一層深まる可能性が高く、サプライチェーン問題が更に深刻化した場合には、正常化を取り戻すには相当の時間を要する見方もある。そして、現状のリスク回避志向を踏まえると、ドル買いに走っても何ら不思議ではないが、反面、ドル指数の側面では、ドルロングが既に浸透しており、拙速的にドルを買い上がる難しさも指摘されている。
【2021年11月01日週】注目経済指標
今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)、週末の10月米雇用統計などの重要イベントが控えているが、FOMCにおいて、テーパリングの開始時期が言及される可能性が高いが、本格的な利上げ実施には、依然として、まだら模様の段階にあり、過度なドル高期待は自重局面にある。そして、米雇用統計に関しては、人手不足の段階にあり、概ね改善される見込みではあるが、市場を動意づけるほどの材料にはなりづらい。その中、英国では米国に先んじて英中銀(BOE)が利上げを実施する運びであり、市場が如何なる反応を見せるかにも関心がよせられている。
注目指標
- 01日(月)独10月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 58.2←58.2
- 02日(火)欧10月製造業購買担当者景気指数(PMI、改定値) 58.5←58.5
- 03日(水)日本休場
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 発言
- 10月ADP雇用統計(前月比) 40.0万人←56.8万人
- 米10月ISM非製造業景況指数 62.0←61.9
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利発表 0.00-0.25%据え置き
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
- 04日(木)欧9月卸売物価指数(PPI)(前月比) 2.3%←1.1%
- イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 0.25%←0.10%
- 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
- 米前週分新規失業保険申請件数 27.5万件←28.1万件
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 発言
- 05日(金)米10月雇用統計 失業率4.7%←4.8%
- 10月平均時給(前月比) 4.9%←4.6%
- 10月非農業部門雇用者数変化(前月比)
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円相場のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0880
- 現状乖離幅 0.1021→0.1059
先週の強めの売りシグナルドル円113.50円から再び上昇しており、今週は強い売りシグナルドル円113.95円が点灯している。
★買いターゲット(111.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 18.75円
- 現状乖離幅 18.70→17.85円
先週の様子見1.1648から下落しており、今週は弱めの買いシグナル1.1566が点灯している。
★売りターゲット(1.1630)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 30.00円
- 現状乖離幅 28.75→28.20円
先週の様子見0.7467から上昇に転じており、今週は弱めの売りシグナル0.7525が点灯している。
★買いターゲット(0.7450)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.80円
- 現状乖離幅 42.65→42.65円
先週の様子見1.3758から若干下落しており、今週は弱い買いシグナル1.3758が点灯している。
★売りターゲット(1.3750)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。