FXで複数口座を開設するメリットとは?リスクヘッジのポイントも合わせて解説

FXで複数口座を開設するメリットとは?リスクヘッジのポイントも合わせて解説

FXは、専用のFX口座を開設しなければ取引できません。

銀行口座であれば、用途に応じて複数の口座を開設している方もいると思いますが、FXの口座は複数開設すべきなのでしょうか。

結論からお伝えすると、FX口座においても複数の口座を開設し、使い分けていくことをおすすめします。

本記事では、複数口座を開設するメリット、リスクヘッジのポイントについて解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

FXでは複数の口座開設が一般的

FXの取引を行うにあたっては、複数の口座を開設するのが一般的です。

FXの口座でできることは基本的にFXの取引だけですが、各口座のスプレッド幅やスワップポイント、提供されている経済情報サービスなどは、それぞれ異なります。

そのため、複数の口座を並行して利用することで、それぞれの口座の強みを生かしながらの取引が可能です。

口座開設自体は無料で行えますし、口座維持のための費用も必要ありません。

本業にしろ副業にしろ、ある程度本腰を入れてFXの取引を行おうとお考えであれば、いろいろと情報収集を行って、自身の取引スタイルに合ったFX口座の候補を、複数ピックアップしておくべきでしょう。

FXで複数の口座を開設する4つのメリット

FXで複数の口座を開設するメリットは、いくつかあります。

それぞれのメリットについて、以下で紹介していきましょう。

メリット1:口座ごとの独自ツールを活用できる

各FX会社は、FXの取引をより有利に、より快適に行えるようなさまざまなツールを提供しています。

自動売買プログラム(EA)が利用できるMT4や、各社の専用チャートツールorインジケーターなど、口座ごとに独自のツールが用意されています。

スキャルピングなのかスイングトレードなのか、はたまた主にスワップポイントを目的とした運用なのかによって、トレード時に活用したいツールは異なるのが普通です。

複数の口座を利用することで、独自のツールをいくつも活用できるので、さまざまなスタイルの取引を行いやすくなるでしょう。

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メリット2:優位性の高い口座を選べる

スプレッドは取引時の実質的な手数料なので、とくにスキャルピングやデイトレードのように1日に何度も取引を行う場合は、なるべく小さいスプレッドで取引ができるのが望ましいです。

また、ポジション持ち越し時に付与されるスワップポイントも口座によって異なりますが、なるべく多くのスワップポイントを付与される口座を利用したほうが、より多くの利益を得やすくなります。

スプレッドやスワップポイントは日々変動する可能性のあるものなので、複数の口座を持っておくことで、より優位性の高い口座を選んで取引を行いやすくなるでしょう。

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メリット3:情報源を増やせる

FXの口座では、為替アナリストによる配信やレポートなどを提供していますが、利用する口座によってその内容は当然異なります。

トレーダーの方は、みな自分なりに情報分析を行って取引に臨んでいると思いますが、プロによる分析などを参考にできたほうが、取引の精度の向上が期待できます。

複数の口座を利用して情報源をいくつも持っておくことで、より確度の高い取引を行いやすくなるでしょう。

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メリット4:リスクヘッジ

システムエラーなどで、一時的にFXの取引を行えなくなってしまう可能性も考えられます。

口座を1つしか利用していなければ、その間に為替の大幅な変動が起きてしまうと、大きな損害を被ってしまうケースも否定できません。

複数の口座を利用しておけば、システムトラブルに対するリスクヘッジにもなります。

複数口座を用いてリスクヘッジを行う具体的なポイントについては、次節で詳しく紹介しましょう。

複数のFX口座を用いてリスクヘッジを行うポイント

複数のFX口座を用いること自体が、上述したようにリスクヘッジに繋がります。

ただ、それだけでは十分なリスクヘッジができているとはいえず、取引内容にも注意を払わなければなりません。

複数のFX口座を用いてリスクヘッジを行うポイントを、以下で紹介しましょう。

資金の分散

FXに限らずすべての投資に当てはまることですが、資金を分散させるという意識は非常に重要です。

1つの口座しか利用しておらず、そこにすべての資金を集中させていると、自身のポジションにとって望ましくない為替の動きが起きたときに、被る被害がより大きくなる傾向にあります。

とくにFXは、レバレッジを効かせた取引が可能なので、得られる利益も被る損害もほかの投資の比ではない場合があり、マイナスの方向に作用してしまえば一発退場は免れません。

長く取引を続けるためにも、口座を複数利用して資金を分散させることを心がけましょう。

ポジションを偏らせない

複数口座を利用して資金を分散させていたとしても、それらすべてのポジションが同じ注文では、十分なリスクヘッジになっているとは言えません。

たとえば、3つある口座すべてでドル円ショートの取引を行っていたとすると、円安になっていったときに、すべての口座で損失が発生することになります。

取引する通貨ペアが異なっていても、すべてがクロス円の取引でいずれもロングのポジションを持っていたとすると、円高になったときにすべてのポジションで損失を生んでしまう可能性が高いでしょう。

複数の口座を用いて取引をするからには、扱う通貨ペアを多様化する、買い注文と売り注文を上手く織り交ぜて「すくみ」を形成することなどを意識して、ポジションを偏らせないようにすることが重要です。

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口座は増やしすぎない

口座を複数利用することは重要ですが、開設する口座を増やしすぎるのも考えものです。

口座を増やしすぎると、どの口座でどの通貨ペアのどういったポジションを保有しているかの管理が大変になり、いざというときに迅速な対応ができない可能性があります。

また、銀行口座から各口座に入出金する場合、振込手数料も余計にかかってしまうことになります。

口座を複数保有することにはさまざまなメリットがありますが、せいぜい2~3個に留めておくのが望ましいでしょう。

まとめ:複数のFX口座を開設してリスクに備えるべし!

FXの取引を行うにあたっては、複数の口座を開設するのが常識かつ鉄則と言っても差し支えありません。

口座を複数利用することで、それぞれの口座のメリットを享受しながら取引ができますし、投資において重要なリスクの分散にもつながります。

取引のスタイルによって、どのFX会社の口座が便利に利用しやすいかは異なりますが、それは実際に利用してみないと分かりません。

利用する口座は増やしすぎないのが望ましいですが、最初のころは少し多めの口座を利用してみて、取引を繰り返す中で継続的に利用する口座を絞っていくのもよいでしょう。