FXで稼ぐためには優位性が不可欠!優位性を確立させるための方法とは?

優位性のあるトレードを確立できなければ、FXで勝ち続けることはできません。

しかし優位性の正体が何なのか、FX初心者の方にはいまいち理解しづらいのではないでしょうか。

・優位性とは具体的に何なのか
・優位性がなければ稼げない理由
・優位性の確立方法

そこで本記事では、これらの疑問にお応えできるよう、分かりやすく解説していきます。

優位性がなければFXでは勝てない」ということを身体に叩き込むことで、勝率をグッと高めることができるでしょう!

FXにおける優位性とは?

優位性とは、簡単に言えば「勝率を高めるアドバンテージ」のことです。

例えば、スポーツにおいては身長や体格、学問においては記憶力や理解力など、有していると他の人よりもアドバンテージが持てる、その人ならではの長所があります。

FXで言えば、テクニカル指標が特定の条件を満たす、為替相場に大きく影響する情報を掴む、圧倒的な資金力がある等、これらが勝率に直結するアドバンテージです。

FXはゼロサムゲームである以上、トレーダー同士が限られた利益を奪い合うということを忘れてはなりません。

つまり「FXで勝ち続けるためのアドバンテージが必要であり、それをFXでは「優位性」と呼びます。

以下より、優位性に対する考え方をいくつか紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

勝率が5割を超える

何の分析もせずに直感でトレードを行う場合、長期的に考えれば勝率が5割になることは、感覚的にお分かりいただけると思います。

しかし、トレードごとに発生するスプレッドや手数料のことを考えれば、勝率が5割の手法ではじり貧になっていくことは間違いありません。

そのため、勝率が5割を超える手法、理想的には6割近い勝率を維持できる方法があれば、その手法には優位性があると言えるでしょう。

トータルでの損益がプラスになる

勝率自体は5割を超えないものの、勝てるときは大きく勝つことができてトータルでの損益がプラスになるような手法があるとすれば、それも優位性のある手法と言えます。

「トータル」の考え方はトレード手法によって異なり、スキャルピングであれば1ヵ月程度、デイトレードの場合は数ヵ月~1年程度になるでしょう。

勝敗数だけを見れば負けのほうが多い手法のなかにも、優位性のある手法が潜んでいる可能性があるため注意が必要です。

リスクが小さい

FXのトレードでは、レバレッジによっては1回のミスで再起できないほどの損失を被る可能性もゼロではありません。

しかし、リスクに関して優位性を見出せる手法であれば大きく負けることが少ないため、これまで築き上げてきた利益を1回のトレードで失う可能性が低いと言えます。

リスクが小さい手法は市場から退場する可能性を低くできるという点で、優位性のある手法と言えるでしょう。

FXトレードにおける優位性の具体例

優位性を説明するための分かりやすいトレード手法として、「ゴトー日」と呼ばれるものがあります。

特定の条件下でトレードすることで勝率が高まる」という事例をご覧いただくことで、より優位性の重要性に気づけるでしょう。

ゴトー日の持つ優位性

「ゴトー日」とは、カレンダーにある「5」「10」を含む営業日のことであり、FXにおいては米ドルの需要が高まる日として知られています。

銀行や輸出産業においては、このゴトー日に実需の取引を行うとされており、実需の取引とは、為替取引によって利益を得ることが目的ではない、決算に向けた両替のための取引です。

ゴトー日とは?FXや為替の取引は避けるべき?仲値などエントリーのタイミングも徹底解説!

優位性がなければ勝敗は50:50

FXチャートはレンジ相場が大半を占めるため、どこか適当なタイミングでエントリーしたとして、その後上昇する確率・下落する確率は半々と考えられます。

しかし、ゴトー日かつ金曜日というタイミングに限っては、その通りとはなりません。

ゴトー日と為替相場の影響に関する調査をまとめた論文によれば、ゴトー日かつ金曜日に限っては、米ドル円の上昇確率が大きくなることが分かっています。

上表の左列から分かる通り、金曜日でなくゴトー日でもない場合、ドル円が上昇する確率は、エントリーするタイミングに関わらずほぼ50%です。

一方ゴトー日かつ金曜日の場合、仲値が決まる7時間前(午前3時ごろ)にエントリーした場合においては、上昇する確率が65%もあり、通常時と比較して15%も優位性を持つことが分かります。

このように、優位性のある状況や手法を見出してトレードを繰り返していくというのが、FXで勝ち続けるコツなのです。

優位性を見つける上での注意点

優位性の重要性について学んだところで、次に取り掛かるべきは優位性のある状況や手法を見つけることです。

しかしトレードの優位性は奥深く、ただ考えなしに情報を読み漁っても効率が悪くなることが考えられます。

優位性を見つけるにあたっては、後々失敗しないように、以下の注意点を押さえておきましょう。

注意点1:絶対的な優位性はない

まず知っておくべきなのは、絶対的な優位性は存在しないということです。

明確に勝ちやすい手法・状況があれば、既にどこかの投資機関が発見していることでしょう。

優位性を以てしても勝率が劇的に伸びるわけではなく、わずかに生じる微差を勝率に上乗せすることで、トータル収支のプラスを目指すわけです。

FXは極端に言ってしまえば確率のゲームになるため、少しでも勝率を上振れさせる要因が見つかれば、それが最終的に大きな差をもたらしてくれるでしょう。

注意点2:回数が必要

手法や状況に優位性があるのかを確認するためには、ある程度の試行回数が必要です。

数回〜数十回程度のトレードでは、確率の偏りも生じるため、優位性があるかどうか結論づけることはできません。

そこで検証にあたって沢山のデータが必要になってくるわけですが、確率を安定させて優位性を確定させるのは、少なくとも100回以上のトレードが必要になります。

用いる時間足や、試す手法の内容によっては膨大な時間がかかることになりますが、デモトレードやバックテスト(後述)を上手く活用していきたいところです。

注意点3:優位性は一時的である

やっとのこと見つけた優位性、また習得したトレード手法も、いずれ廃れることが考えられます。

なぜなら相場環境は常に変化しており、その瞬間においては発揮された優位性も、環境が変わることで通用しなくなるからです。

そのため、いつまで経っても同じ優位性・手法・根拠に固執していると、痛い目を見ることになるでしょう。

優位性が保てるのは一時的ということを念頭に置いて、変化していく相場環境に対応していかねばならないのです。

注意点4:検証時の手法は一貫させる

トレードの優位性を検証する際には、同じ条件やルールでトレードを繰り返すようにして、手法を一貫させなければなりません。

条件やルールを変更してしまうと、検証すべき要素に差が生じてしまい、優位性を正確に把握することができなくなってしまいます。

これは、検証した手法を用いて実際の相場でトレードを行う場合も同様です。

実際にお金が動くからといって弱気になって、検証した通りの手法を実行できなければ、検証の意味がありません。

注意点5:手法の条件を絞りすぎない

優位性は普遍的なものではなく、特定の状況下においてのみ適用されるものであることが多いです。

そのため、優位性の検証を行うにあたっては、さまざまな状況下でのパフォーマンスを検証することになりますが、その状況は極端に制限されたものであるべきではありません。

過剰に最適化させた手法は、確かにある状況においては利益を挙げられる可能性が高いかもしれませんが、その手法を実際に活用できる状況が極めて限られてしまうからです。

特定の状況下における優位性は意識しつつも、ある程度の普遍性を持たせることも考慮しておきましょう。

FXトレードにおける優位性の見つけ方・探し方

インジケーターを活用

トレードに優位性を落とし込むためには、インジケーターの活用が手っ取り早い方法です。

インジケーターの示すトレンドや、買われすぎ・売られすぎの指標など、正確に読み取ることでトレードの根拠を確立することができます。

ただインジケーターの種類も多く、何を使うべきなの悩ましいという点もネックになるでしょう。

それぞれ使い方・特徴も異なるため、実際に使ってみないと分からない部分も多くあります。

以下の記事では、初心者向きのおすすめなインジケーターをまとめて紹介しておりますので、選ぶ際の参考にしてみてはいかがでしょうか。

稼ぎやすいFX手法ランキング!利用頻度が高いインジケーターは〇〇!?

バックテストが不可欠

優位性を確かめるためには、膨大な時間と試行回数が必要になることについては説明した通りですが、その作業を圧倒的に短縮できるのが「バックテスト」です。

バックテストでは、1つの手法を過去チャートに適用させるとどうなるのか、凄まじいスピードで検証作業を進めてくれます。

過去チャートにおいて順当に利益が取れる手法は、今後のチャートにおいても優位性を発揮する可能性が極めて高いです。

長きにわたってFXに取り組むつもりであれば、バックテストの習得は避けては通れません。

ぜひ以下の記事を参考に、バックテストについて学ばれてみてはいかがでしょうか。

FX初心者でもOK!ステップ形式で分かる過去検証のやり方まとめ! FX初心者でもOK!ステップ形式で分かる過去検証のやり方まとめ!

動画や書籍なども参考にして

FXの参考になる動画や書籍は種類が非常に多く、実際にそれらを見て勉強している人も少なくありません。

そのため、それらの動画や書籍を見るだけで優位性を身に付けることは難しいですが、それらの教材からどのようなエッセンスを抽出できるかは、受け取り手次第です。

多くの人が見落としてしまう部分に本質的な要素があるかもしれないので、動画や書籍も参考にして自分なりに内容を咀嚼することで、思いがけない優位性を見つけられるかもしれないでしょう。

まとめ:FXの勝敗は優位性で決まる!

本記事では、FXにおける「優位性」について解説しました。

優位性のあるトレードを繰り返してようやく利益が積み上がるわけですが、誰でも即座に優位性を持てるわけではありません。

分析と検証を重ね、膨大な学習と時間を費やしたトレーダーがようやく手にすることができ、それが難しいからこそ、多くの人たちがFXで負け続けています。

「簡単ではない努力の先でしか優位性は掴めない」この当たり前の事実を忘れず、日頃からトレードスキルを磨き続けねばならないのです。