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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年3月29日週】概況・展望
市場はバイデン新政権による大型インフラ投資計画への期待感が先行する中、堅調な株価推移や米金利の高止まりなどを背景に、相対的にドルを買い戻す雰囲気が強まっている。反面、米中対立構造の激化や新型コロナウイルス第3波への警戒感、そして、シカゴ通貨先物市場における投機筋の円ロングの積み上がりが急を告げており、リスク回避の円買いが強まる可能性もあり、安易にどちらにも仕掛けづらい状況にある。ただ、市場心理としては、ドル円110円が視野に入っており、拙速的な下値トライは慎重にならざるを得ないのが現状である。その中、欧州圏における新型コロナウイルスの変異株が猛威をふるっており、都市封鎖の延長に伴い、ECBによる追加緩和観測が強まると共に、欧州経済の先行き不安によるリスク回避のドル買い戻しを誘発させている。ユーロドルは約4ヵ月半ぶり安値圏ユーロドル1.17台半ば近辺まで突入している。ただ、ストップロスを巻き込んだ状態にあるため、一巡後のリバウンドにも注視しなければならず、ドル円と同様に下値トライには自重局面に差し掛かっており、引き続き相場が大きく動意づいてからの逆張り対応に妙味が生じている。
【2021年3月29日週】注目経済指標
今週も米長期金利の動向に左右される展開は否めないが、パウエルFRB議長が繰り返しインフレ圧力は一時的と発言していることもあり、金融引き締め策にシフトするには時期尚早との見方が支配的である。今後の米金融政策は雇用関連指標への重要度が高まる可能性が高い。今週は日銀短観および米ISM製造業景況指数にも注目が集まるが、週末に控えている米3月雇用統計がより一層注目せざるを得ない相場環境にある。ただ、完全雇用には程遠い状況にあるだけに、低金利政策の長期化が余儀なくされており、米金利の上昇余地は残り少ないと見なすのが順当であり、過度なドル高は望めないだろう。
注目指標
- 29日(月)特になし
- 30日(火)ユーロ3月消費者信頼感(確定値) 改善の見込み
- 米3月消費者信頼感指数 91.3→96.50
- 31日(水)欧3月消費者物価指数
- 3月ADP雇用統計(前月比) 11.7→55.0万人
- 01日(木)1~3月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 改善の見込み
- 米3月ISM製造業景況指数 60.8→61.0
- 02日(金)ロンドン市場並びに各主要国休場(米国を除く)
- 3月米雇用統計 失業率6.2→6.0%
- 3月平均時給(前月比) 0.2%変わらず
- 3月非農業部門雇用者数変化(前月比) 37.9→63万人
- 3月平均時給(前年同月比) 5.3→4.5%
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0435
- 現状乖離幅 0.0687→0.0746
先週の強めの売りシグナルドル円108.90円から更に上昇しており、今週は強い売りシグナルドル円109.65が点灯している。
★買いターゲット(106.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 22.00円
- 現状乖離幅 20.70→19.70円
先週の弱い買いシグナル1.1901から下落基調を速めており、今週は強めの買いシグナル1.1797が点灯している。
★売りターゲット(1.1950)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 24.00円
- 現状乖離幅 24.60→25.85円
先週の弱い買いシグナル0.7741から下落しており、今週は強めの買いシグナル0.7642が点灯している。
★売りターゲット(0.7780)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 40.00円
- 現状乖離幅 42.10→41.60円
先週の様子見1.3866から下落に転じており、今週は買いシグナル1.3794が点灯している。
★売りターゲット(1.3900)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。