豪ドル円見通し 83円台回復、12月3日以降の高値更新

豪ドル円

おはようございます。大塚亮です。

2021年12月28日の相場分析です。

概況

豪ドル円の12月27日終値は83.169円、前日比0.563円高と上昇した。取引レンジは82.508円から83.220円。

12月24日が米国市場休場、27日は英国とオーストラリア、NZが休場となり手掛かりには欠ける状況だったが、週末の感染拡大関連報道を見ながらも休場明けのNYダウが4連騰と上昇したことで金融市場全般がリスクオン優勢となり、クロス円の全面高を背景に豪ドル円は83円台を回復して12月3日以降の高値を更新した。

ただ、オーストラリアで初のオミクロン株感染者の死亡が確認されてオーストラリア全体の新規感染者数が1万人を超えたことで豪ドル米ドルは全般的なドル安基調の中でも0.720ドル台前半の持ち合いにとどまって24日早朝高値を超えない範囲での推移だった。

注目情勢 豪州の新規感染者1万人を超える

オーストラリアの新型コロナウイルス新規感染者数は12月27日に1万126人となり初めて1万人を超えて過去最多を更新した。12月25日に9947人、26日に9424人と高止まりが続いていたが、27日にはオミクロン株感染による初の死者も確認された。12月26日に感染者全体で6名が死亡したがその一人で既往症のある80代という。

シドニーのあるクイーンズランド州とニューサウスウェールズ州、ビクトリア州での感染急増が目立つが、入院率等は低く医療崩壊にはならないとしてロックダウン等の規制強化を行わない姿勢とされる。

ただ、初の死者確認により市民の自主的な行動規制も強まることになると思われ、世界全体の感染拡大が続くとサプライチェーン停滞で輸出立国のオーストラリア経済にも打撃となりかねないところだ。

テクニカルポイント 83円台回復で上昇の勢いは9月22日からの上昇時並みに

豪ドル円の日足は12月3日安値78.787円を起点として反騰入りしてきた。10月21日高値86.248円から12月3日安値78.787円までの下げ幅に対する半値戻しラインの82.517円を12月23日に突破し、24日は上昇一服でやや下げたものの27日に83円台回復へと一段高したことで、12月3日以降の上昇幅は4.433円高となり、8月20日安値77.896円から9月3日高値82.023円まで4.127円高の上昇となったところのレベルを超えてきた。

上昇期間も当時を超えており、勢いとしては9月22日から10月21日高値へ大上昇した時の中盤に近い印象となっている。

当面は連騰後の調整安を消化しつつ、リスクオン優勢での豪ドル米ドルの上昇基調とドル円の騰勢が継続するか、両者が交互に上昇することで豪ドル円も高値追及の流れを継続しやすい状況と思われる。

短期テクニカル分析

豪ドル円の60分足チャートにおいては概ね3日から5日周期での騰落リズムがみられる。

12月24日未明へ高値を切り上げてからはジリ安の推移となっていたため、12月27日午前時点では現状は24日未明高値で目先のピークを付けて調整安に入っているところとしたが、既に反騰注意期にあるとして24日未明高値を上抜き返すところからは新たな上昇期入りとした。

12月27日夜に24日未明高値を超えてきたため、現状は12月27日朝安値を起点とした上昇期に入ったところと思われる。高値形成期は12月28日深夜から31日朝にかけての間と想定し、弱気転換は27日朝安値割れからとする。

60分足の一目均衡表では12月24日夜に遅行スパンが悪化したが27日夜の上昇で再び好転している。また先行スパンに潜り込んだところから上抜き返している。このため遅行スパン好転中は高値試し優先とする。弱気転換は先行スパンから転落するところからとし、その際は遅行スパン悪化中の安値試し優先とする。

60分足の相対力指数は12月27日夜に70ポイント台へ到達してから50ポイント台まで低下しているが、24日未明高値からの一段高に際して指数のピークも切り上がっているのでまだ上昇継続とみて65ポイント超えからは一段高へ進みやすいとみる。ただし相場が一段高した際に指数のピークが切り下がる弱気逆行がみられる場合は弱気転換注意とし、50ポイント割れからはいったん下げに入るとみて30ポイント前後への低下を想定する。

12月28日の売買戦略

83円台回復へ一段高してきたことから、12月3日からの上昇基調はさらに継続とみて押し目買い有利の展開と考える。

83.00円から82.70円台にかけては押し目買いされやすいところとみる。
高値切り上げからは83.50円、83.70円、84.00円を順次試してゆく流れとみる。

12月28日の主な予定

  • 休場、NZ、豪、英国、カナダ
  • 米国
    ー23:00 10月 米連邦住宅金融局(FHFA)住宅価格指数 前月比 (9月 0.9%)
    ー23:00 10月 ケース・シラー米住宅価格指数 前年同月比 (9月 19.1%、予想 18.5%)
    ー24:00 12月 リッチモンド連銀製造業指数 (11月 11、予想 11)
    ー27:00 財務省5年債入札
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