週末を睨むと更なるリスクオンは続かない?【2021年9月24日】

週末を睨むと更なるリスクオンは続かない?【2021年9月24日】

おはようございます。だいまんです。

2021年9月24日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、一時「中国当局は中国恒大集団の破綻に備えるよう地方政府に指示した」との報道を受けて、リスク回避の動きも、その後FOMCを無事に通過したことで、NY株価3指数が大幅に反発したことで、リスク回避の動きに、大きく巻き戻しとなった。ただ、米10年物国債利回りが、1,434%まで上昇したことが、ドルの下値を支えた。また、米週間新規失業保険申請件数、8月シカゴ連銀製造業指数や9月製造業・サービス業PMI・速報値が、予想より弱い結果となり、8月景気先行指数が予想を上回ったが、材料視されなかった。

ドル円は、クロス円での買いを伴い110.33まで上昇、ユーロドルは、ユーロ圏9月製造業・サービス業PMI・速報値が予想を下回ったが、悪影響は薄く1.1750まで買い戻され、ポンドドルは、英中銀が、政策金利と資産購入枠の据え置きを発表したが、前回のソーンダーズMPC委員に加えてラムスデン英中銀副総裁も資産買い入れ額の縮小に、票を投じたことで、1.3751まで値を上げた。

一方クロス円では、ユーロ円が129.53、ポンド円は151.49、オージー円は80.61、NZD円は78.11、カナダ円は87.21まで上昇した。

9月24日の注目材料

・ヨハネスブルグ市場休場(伝統文化継承の日)
・07:45 (NZ) 8月貿易収支 (前回-4.02億NZドル)
・08:01 (英) 9月GFK消費者信頼感調査 (前回-8)
・08:30 (日) 8月全国消費者物価指数 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.4%)
・08:30 (日) 8月全国消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.2% 予想0.0%)
・08:30 (日) 8月全国消費者物価指数・除生鮮食料品・エネルギー [前年同月比] (前回-0.6% 予想-0.4%)
・17:00 (独) 9月ifo企業景況感指数 (前回99.4 予想98.5)
・17:00 (独) 9月ifo企業景況感・期待指数 (前回97.5 予想96)
・17:00 (独) 9月ifo企業景況感・現況指数 (前回101.4 予想102)
・19:00 (英) 9月小売売上高 (前回60)
・21:45 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
・23:00 (米) 8月新築住宅販売件数 [年率換算件数] (前回70.8万件 予想70.8万件)
・23:00 (米) 8月新築住宅販売件数 [前月比] (前回1.0% 予想0.0%)
・23:00 (米) パウエルFRB議長講演 クラリダFRB副議長、ボウマンFRB理事・イベントに参加
・23:05 (米) ジョージ・カンザスシティ連銀総裁講演
・00:00 (加) 7月財政収支 (前回-127.1億加ドル)
・00:00 (加) 7月財政収支・累計 (前回-364.7億加ドル)
・09/26(日)
・ドイツ連邦議会選挙

9月24日の相場見通し

昨晩は、中国恒大集団の23日の利払いが実施されたこと、株価の大幅反発を受けて、リスクオンの動きとなりました。ただ、本日は週末です。また、恒大集団は、29日にも、52億円相当の社債利払いを控えています。このリスクオン相場を追いかけて行って良いのかは、疑問も多そうです。

経済指標としては、NZ8月貿易収支、英9月GFK消費者信頼感調査、日本の8月全国消費者物価指数、独9月ifo企業景況感指数、英9月小売売上高、米8月新築住宅販売件数などが発表されます。

相場が株価に反応するリスクオン・オフ相場となっていることで、経済指標に対する関心度は低下しそうです。ただ、独ifo景況感指数が弱い結果となった場合、ユーロ相場に一定の影響がありそうですので、注意しておきましょう。

その他、パウエルFRB議長をはじめ、FRB要人の発言が続きます。今週のFOMCでは、11月にテーパリングを発表する姿勢が示され、2022年年央にも利上げがスタートする見通しが示されましたが、イベントを過ぎたことで、株価は楽観的な動きとなっています。本日のFRB要人の発言が、更にタカ派的となった場合、特に米長期金利の上昇を無視しているだけに、この動きに巻き戻しも出易いことは、留意しておきましょう。一方ユーロ圏では、週末ドイツで連邦議会選挙が実施されます。3党の混戦が予想されています。ユーロ相場には、こういった懸念が強まるなら上値を追うのも厳しくなりそうです。

9月24日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ユーロドル

・予想レンジ:1.1700~1.1800
・基本戦略: 戻り売り
・予想時間:07:28 予想時レート:1.1742

上値を1.2351や1.2266でCapされて、下落が1.1684まで拡大も現状はこの位置を維持している。また、日足のサポートが維持されており、日足のスロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎ圏にあって、突っ込み売りは推奨できないが、ただ、月足のスロー・ストキャスティクスは、デッドクロスを継続しており、戻りではやれやれの売りが出易い。

上値は、1.1750-56の戻り高値で雲の下限と絡む位置、1.1787-80の基準線と絡む位置、1.1821-51戻り高値、1.1885-86の戻り高値で、90日移動平均や雲の上限と絡む位置が抑えると弱い。1.1909の戻り高値を越えて、一定の反発期待も、1.1930-45、1.1975の戻り高値、1.1995-1.2009、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限、1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えると上値は追えない。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。

一方下値は、1.1684の戻り安値の維持では良いが、1.1664の安値や1.1650のサイコロジカルを維持出来ずに、1.1603の安値を割れるケースで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従ってデイの戦略としては、現状1.1685の安値を維持すると若干揉み合い気味となる可能性はあるが、週末のドイツ選挙などを睨むと、やはり戻りでは売りを狙いたい。上値は現状の1.1750-56の戻り高値が抑えるとこういった位置をストップに売っても、ターゲットは、1.17前後の維持では利食い。または、1.18方向への上昇まで慎重に売り場を探して、ストップは1.1851越え。この場合のターゲットも1.17や1.1685を割れなければ利食い優先が安全となる。

週末を睨むと更なるリスクオンは続かない?【2021年9月24日】

ユーロ円

・予想レンジ:129.00~130.00
・基本戦略: 戻り売り
・予想時間:07:37 予想時レート: 129.53

上値を134.13でCapされて、調整が127.93まで下値を再拡大も、これを維持する形。一旦調整も127.94-93でダブル・ボトム形成の可能性が残ること、また、スロー・ストキャスティクスに下げ止まりが見えることで、突っ込み売りは避けておきたいが、ただ、引き続き戻りでは、やれやれの売りが出易そう。

上値は、126.67の戻り高値から130.20-32が抑えると弱い。130.75の戻り高値を越えて131.09の戻り高値、131.36の雲の上限が視野となるが売りが出易い。ただ、超えると131.86-132.24の戻り高値、132.43-70-88の戻り高値圏を超えて、133.58-70や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。

一方下値は、128.28-78の窓の下限が維持されると堅調も、127.93を割れてしまうと127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、上値を追いは厳しく更なる上昇を睨んで売場探し。上値は、130.20-29をストップ・ゾーンとして、130円方向への上昇で売場探し。ターゲットは、129.00-30ゾーンがサポートすると利食いで、割れても128.50まででは、しっかりと利食って置きたい。また128.10-50ゾーンでは買いも検討されるが、ストップは127.93割れ。この買いのターゲットは、129円が上値を抑えると利食いとなる。

週末を睨むと更なるリスクオンは続かない?【2021年9月24日】