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おはようございます。だいまんです。
2021年10月28日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、コモディティ価格の下落を受けて、米長期金利が低下したことなどから、一時円の買い戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.600%から1.520%まで低下、米9月耐久財受注額は、予想を上回ったが影響は限られた。また、NY株価3指数は、金利低下や大型ハイテク企業の好決算を受けて、ナスダックは横ばいに留まったが、前日最高値を更新していたNYダウやS&Pには、利食いが強まり、マイナス圏で引けた。
ドル円は、113.39まで下落後113.87まで反発、ユーロドルは、今年の経済見通しが引下げられたことで、1.1585まで下落後、1.1626まで反発後は、このレンジで上下、ポンドドルは、英新年度予算案の発表を控えて、1.3711まで下落後、スナク財務相が、2021年のGDP見通しを大幅に引き上げ、酒税などを引き下げる方針を示したことで、1.3755まで反発も、その後は、1.3710から1.3760で揉み合った。
一方クロス円では、ユーロ円が131.68まで下落後132.20まで一時反発、ポンド円は155.71から156.58、オージー円も85.05まで下落後85.69まで反発、NZD円も81.01を安値に81.76まで買い戻された。また、カナダ円は、カナダ中銀が、テーパリングの終了や利上げ時期を、2022年後半から半ばに前倒ししたことから、91.25を安値に92.48まで急騰も、週間原油在庫の積み増しを受けて、原油価格が軟調となったことが、上値を抑えた。
10月28日の注目材料
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回1兆2213億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回9601億円)
- 08:50 (日) 9月小売業販売額 [前年同月比] (前回-3.2% 予想-2.3%)
- 08:50 (日) 9月百貨店・スーパー販売額・既存店 [前年同月比] (前回-4.7% 予想-3.2%)
- 09:30 (豪) 第3四半期輸入物価指数 [前期比] (前回1.9% 予想3.5%)
- 09:30 (豪) 第3四半期輸出物価指数 [前期比] (前回13.2%)
- 未 定 (日) 日銀金融政策決定会合・政策金利公表 (現行-0.10% 予想-0.10%)
- 未 定 (日) 日銀展望レポート公表
- 15:30 (日) 黒田東彦日銀総裁・定例記者会見
- 16:55 (独) 10月失業者数 [前月比] (前回-3.00万人 予想-2.00万人)
- 16:55 (独) 10月失業率 (前回5.5% 予想5.4%)
- 17:30 (南ア) 9月卸売物価指数 [前月比] (前回0.8% 予想0.4%)
- 17:30 (南ア) 9月卸売物価指数 [前年同月比] (前回7.2% 予想7.3%)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月消費者信頼感・確定値 (前回-4.8)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月経済信頼感 (前回117.8 予想116.8)
- 20:45 (ユーロ圏) 欧州中央銀行・政策金利公表 (現行0.00% 予想0.00%)
- 21:00 (独) 10月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回0.0% 予想0.4%)
- 21:00 (独) 10月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回4.1% 予想4.4%)
- 21:30 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁・定例記者会見
- 21:30 (米) 第3四半期GDP・速報値 [前期比年率] (前回6.7% 予想2.7%)
- 21:30 (米) 第3四半期個人消費・速報値 [前期比年率] (前回12.0% 予想0.7%)
- 21:30 (米) 第3四半期コアPCE・速報値 [前期比年率] (前回6.1% 予想4.4%)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回29.0万件 予想29.2万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回248.1万人 予想242.0万人)
- 23:00 (米) 9月住宅販売保留指数 [前月比] (前回8.1% 予想0.6%)
- 23:00 (米) 9月住宅販売保留指数 [前年同月比] (前回-6.3%)
- 00:00 (米) 10月カンザスシティー連銀・総合指数 (前回22)
- 00:00 (米) 10月カンザスシティー連銀・製造業活動指数 (前回10)
- 02:00 (米) 財務省・7年物国債入札(620億ドル)
- EU財務相非公式会合
- 本邦企業決算:日清製粉グループ、ZOZO、野村不動産、積水化学、武田薬品、小林製薬、大同特殊鋼、コマツ、三菱電機、オムロン、パナソニック、ソニーグループ、アル
- プスアルパイン、マクセル、アドバンテスト、キーエンス、ローム、HOYA、SBIホールディングス、JR東日本、関西電力、東京ガス、カプコン、アンリツ
- 欧企業決算:フォルクスワーゲン、ロイヤル・ダッチ・シェル、サノフィ、ロイズ・バンキング・グループ
- 米企業決算:アップル、アマゾン・ドット・コム、マスターカード、コムキャスト、メルク、スターバックス、キャタピラー、アルトリア・グループ、ギリアド・サイエンシズ、ヤム・ブランズ
10月28日の相場見通し
若干荒れた展開も、結局揉み合い気味の相場展開が続いています。昨日は一時円に買い戻しが強まりましたが、米長期金利や株価の動向、ポジションの利食いなどが影響していますが、既に月末を控えて、本日もこういった動きには注目して対応しましょう。
金融政策としては、日銀金融政策決定会合の結果発表やECB理事会が、政策金利を公表します。日銀に関しては、政策は据え置きが想定され、影響は少ないでしょうが、直近原油価格の上昇や円安が懸念されています。黒田日銀総裁の発言に、注目が集まりそうですが、恐らく、ポジション・トーク的に物価の上昇は一時的との見方を示しそうです。その場合、一時的に円買いで反応する局面があるかもしれません。ただ、影響は大きく出る可能性は低いので、逆に円売りにタイミングとなる可能性に注目しましょう。
一方ECB理事会では、現在実施しているパンデミック緊急資金支援策の減額が想定されていますが、現状のユーロ圏の環境を見る限り、時期尚早感がありそうです。また、引き続きラガルドECB総裁は、慎重な見方を示しそうです。記者会見後などのユーロ売りに反応に注意しておきましょう。
経済指標としては、日本の9月小売業・百貨店・スーパー販売額、豪第3四半期輸入・輸出物価指数、独10月失業者数・失業率、ユーロ圏10月消費者信頼感・経済信頼感、独10月消費者物価指数・速報値、米国では、第3四半期GDPと個人消費の速報値、週間新規失業保険申請件数、9月住宅販売保留指数と10月カンザスシティー連銀・総合指数などが発表されます。
比較的重要な指標が続きますが、ユーロ圏では、天然ガスの急騰もあって、ユーロ圏の消費者や経済信頼感、独消費者物価指数などが、悪い結果となった場合、ユーロ相場を圧迫しそうです。ただ、ECB理事会の結果発表もありますので、指標での反応は限定されるでしょう。一方米国では、第3四半期GDP・個人消費や週間新規失業保険申請件数が、焦点です。一応GDPは、前回より弱い結果が想定されていますが、あくまで予想比の結果での反応となるでしょう。総じて影響は限られそうですが、ただ、本日も米国の7年物国債の入札が実施されます。結果を受けた米長期金利の動向にも注目して対応しましょう。
また、株価面では、アップルやアマゾン・ドット・コムの決算が予定されています。GAFA決算は、強い内容が続いていますが、サプライチェーンの問題もあって、アイフォーン13の売り上げは低迷しているようです。アップルの決算で、先行きの見通しが悲観的となるなら、NY株価全体に良い影響を与えないことは、留意しておきましょう。
10月28日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ユーロドル
- 予想レンジ:1.1550~1.1650
- 基本戦略: 慎重な戻り売り
- 予想時間:09:08 予想時レート:1.1599
上値を1.2351や1.2266でCapされて、下落が1.1524まで拡大も、現状は更なる展開となっていない。ただし、反転も鈍く、日足のスロー・ストキャスティクスが、反転下落に転じており、月足のスロー・ストキャスティクスのデッドクロスもあって、調整が更に深まるか注意しておきたい。
上値は、1.1670の直近高値を越えて、1.1690-1.1725、1.1748-56の戻り高値圏で90日移動平均と絡む位置、1.1789を越えて1.1821-51戻り高値で雲と絡む位置、1.1885-86の戻り高値が、視野となるが抑えると上値追い出来ない。1.1909の戻り高値を越えて、一定の反発期待も、1.1930-45、1.1975の戻り高値、1.1995-1.2009、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限、1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えると上値は追えない。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。
一方下値は、1.1572戻り安値から1.1550のサイコロジカルが維持出来れば、サポート形成から良いが、1.1524の安値を割れると1.1500のサイコロジカル、1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
若干揉み合い気味の展開が続いているが、本日はECB理事会の結果次第で、荒れた動きとなる可能性があるので注意して対応したい。戦略的には売り目線だが、だまし的に動きも出易いので、まず上値は1.16ミドル方向の反発を売って、1.1670をストップとするか、だましを考慮するなら、1.1755をストップにして1.17まで売り上がりを検討するのが安全。ターゲットは、1.1550を前に下げ止まりでは、利食いだが、1.1524を割れるなら、1.15の手前では、しっかりと利食いたい。恐らく1.15のオプションの防戦は強く、維持される可能性が高いが、ただ、割れると逆にストップ・ロスが出易い。ただ、こういった下落では、買いはワークする見通しで、もし、割れるならそこから1.1450方向への調整では、買い下がりたい。この場合のストップは1.14割れが良く、またターゲットは、デイ・トレードなら、1.1570-90が抑えると利食い優先となる。この買いの中期的なターゲットは不透明だが、引き続き90日移動平均が抑えるなら利食いが安全となる。
ユーロポンド
- 予想レンジ:0.8400~0.8500
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:09:23 予想時レート: 0.8446
上値を0.9157や0.9218-30で、ダブルトップ的に上ヒゲをつけて、日足の長期サポートを割り込んで0.8403まで下値を拡大している。ただ、下落スピードが鈍く、日足のスロー・ストキャスティクスも現状は反転気味で、突っ込み売りは出来ないが、月足のスロー・ストキャスティクスは、下落を継続しており、戻りでは売りが出易い状況が続きそうだ。
下値は、0.8403の安値維持では良いが、0.84のサイコロジカルも割れると月足からは0.8339の戻り安値までポイントが薄くなるので注意だが、一旦こういった位置は買いが入り易いと見ている。このリスクは0.8282や0.8273の安値割れとなる。
一方上値は、既に0.8465-70の戻り高値が抑えると弱く、超えても0.8487-98の戻り高値、基準線と絡む0.8519-45、日足の雲の0.8557-60と売りが出易い。0.8574の戻り高値を越えて、一定のあく抜け感から、0.8624-43の戻り高値が視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.8659や0.8671の上ヒゲや0.8720や0.8731の戻り高値をしっかりと超えて、トレンドが変わる動きとなり、0.87850、0.8792-98などが視野となるが、売りが出易い。超えて0.8919-35,0.8989-97、0.9037-49、0.9077-0.9106が順次視野となるが、やれやれの売りが出易い。あくまで0.9157や0.9218-30の上ヒゲを超えて0.9259まで視野となるが、上抜けは不透明。ただ、ユーロポンドは、こういった上昇では、ほとんどのケースが上ヒゲで終わることは留意しておきたい。あくまで、0.9292を超えて、0.9325、0.9388なども視野となるが、0.9498の高値を越えるかは不透明。ただ、もし超えるなら0.9616の2016年10月の不透明な上ヒゲまで視野となる。
従ってデイの戦略としては、ECB理事会の展開次第も、来週は英MPCも控えており、大きな動きがあっても、逆張り的な展開を想定したい。上値は、0.8470-00の戻りを売って、ストップは0.8519越え。ターゲットは、0.8403の安値を前に、下げ止まりでは利食いで、またこの位置の買いは、ストップを0.84割れとするか、だまし的に動きも出易いので、0.8350割れに置いて、0.84割れから買うのも一考となるが、ターゲットは0.8470-00が抑えると利食って置きたい。