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おはようございます。だいまんです。
2020年10月30日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、ECB理事会で政策金利は据え置かれたが、ラガルドECB総裁が、「12月の理事会ではあらゆる手段を検討する」と追加緩和を示唆したこと、米第3四半期のGDPや個人消費の速報、週間新規失業保険申請件数が、良好な結果となったことでドルの買い戻しが優勢となった。株価面では、総じて前々日の大幅な下落から買い戻しが優勢となるも、リスクオンの動きは大きく広がっていない。NYダウは、229ドル安から371ドル高まで一時反発も、高値圏は維持できていない。
ドル円は、104.03を安値に104.73まで反発、ユーロドルが1.1650まで下落、ポンドドルも1.2882まで値を下げた。
一方クロス円では、ユーロ円が121.90、ポンド円が134.66、オージー円は73.15まで下落、NZD円は69.50から68.99で上下、カナダ円は77.93まで下落後、原油価格の下げ止まりを受けて78.65まで反発した。
10月30日の注目材料
- 08:30 (日) 10月東京都区部消費者物価指数・除生鮮食料品 [前年同月比] (前回-0.2% 予想-0.5%)
- 08:30 (日) 9月失業率 (前回3.0% 予想3.1%)
- 08:30 (日) 9月有効求人倍率 (前回1.04 予想1.03)
- 08:50 (日) 9月鉱工業生産・速報値 [前月比] (前回1.0% 予想3.0%)
- 08:50 (日) 9月鉱工業生産・速報値 [前年同月比] (前回-13.8% 予想-9.8%)
- 09:30 (豪) 第3四半期卸売物価指数 [前期比] (前回-1.2%)
- 09:30 (豪) 第3四半期卸売物価指数 [前年同期比] (前回-0.4%)
- 09:30 (豪) 9月住宅ローン (前回0.2%)
- 09:30 (豪) 9月民間部門貸付 (前回0%)
- 14:00 (日) 9月新設住宅着工戸数 [前年同月比] (前回-9.1% 予想-8.6%)
- 15:30 (仏) 第3四半期GDP・速報値 [前期比] (前回-13.8% 予想15.0%)
- 15:30 (仏) 第3四半期GDP・速報値 [前年比] (前回-19%)
- 16:00 (独) 9月小売売上高指数 [前月比] (前回3.1% (1.8%) 予想-0.5%)
- 16:00 (独) 9月小売売上高指数 [前年同月比] (前回3.7% (3.0%) 予想6.6%)
- 16:00 (独) 第3四半期GDP・速報値 [前期比] (前回-9.7% 予想7.3%)
- 16:00 (独) 第3四半期GDP・速報値 [前年同期比] (前回-11.3% 予想-5.5%)
- 16:00 (独) 第3四半期GDP・速報値・季調前 [前年同期比] (前回-11.3% 予想-5.2%)
- 16:30 (スイス) 9月実質小売売上高 [前年同月比] (前回2.5%)
- 16:45 (仏) 10月消費者物価指数・速報値 [前月比] (前回-0.5% 予想0.1%)
- 16:45 (仏) 10月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回0.0% 予想0.1%)
- 16:45 (仏) 9月消費支出 [前月比] (前回2.3% 予想-1.0%)
- 17:00 (スイス) 10月KOF景気先行指数 (前回113.8 予想108.0)
- 17:00 (トルコ) 9月外国人到着数 [前年比] (前回-71.23%)
- 18:00 (ユーロ圏) ECB専門家予想調査
- 19:00 (ユーロ圏) 9月失業率 (前回8.1% 予想8.2%)
- 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・速報値 [前期比] (前回-11.8% 予想9.5%)
- 19:00 (ユーロ圏) 第3四半期GDP・速報値 [前年同期比] (前回-14.7% 予想-7.0%)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月消費者物価指数コア指数・速報値 [前年同月比] (前回0.2% 予想0.2%)
- 21:00 (南ア) 9月貿易収支 (前回389億ZAR 予想284億ZAR)
- 21:30 (加) 8月月次GDP [前月比] (前回3.0% 予想0.9%)
- 21:30 (加) 8月月次GDP [前年同月比] (前回-5.0% 予想-4.2%)
- 21:30 (加) 9月鉱工業製品価格 [前月比] (前回0.3% 予想0.1%)
- 21:30 (加) 9月原料価格指数 [前月比] (前回3.2% 予想0.3%)
- 21:30 (米) 第3四半期雇用コスト指数 [前期比] (前回0.5% 予想0.6%)
- 21:30 (米) 9月個人所得 [前月比] (前回-2.7% 予想0.2%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出 [前月比] (前回1.0% 予想1.0%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出・デフレーター [前年同月比] (前回1.4% 予想1.5%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出・コアデフレーター [前月比] (前回0.3% 予想0.2%)
- 21:30 (米) 9月個人消費支出・コアデフレーター [前年同月比] (前回1.6% 予想1.7%)
- 22:45 (米) 10月シカゴ購買部協会景気指数 (前回62.4 予想58.0)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 (前回81.2 予想81.2)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感/現況指数・確報値 (前回87.8)
- 23:00 (米) 10月ミシガン大学消費者信頼感/期待指数・確報値 (前回75.6)
- 23:30 (ユーロ圏) バイトマン独連銀総裁講演
- 00:00 (加) 8月財政収支 (前回-282.3億加ドル)
- 01:00 (米) 9月ダラス連銀・PCE価格指数 (前回2.6%)
- 米企業決算:アッヴィ、エクソンモービル、シェブロン、ハネウェル、アンダーアーマー
10月30日の相場見通し
昨晩は、ECB理事会後、ラガルドECB総裁が、「12月の理事会ではあらゆる手段を検討する」と追加緩和を示唆したことや米国の経済指標が良好な結果となったことで、ドルの巻き戻しとなりました。
本日は、月末で午後12時のロンドン・フィキシングにおける月末のフローの動きや週末のポジション調整に注目ですが、経済指標としても重要な指標の発表が続きます。
日本では、10月東京都区部消費者物価指数、9月失業率・有効求人倍率と鉱工業生産・速報値、豪州では、第3四半期卸売物価指数と9月住宅ローン、ユーロ圏では独9月小売売上高指数、ユーロ圏の9月失業率、各国の第3四半期GDPと10月消費者物価指数の速報値、カナダの8月月次GDP、米国の第3四半期雇用コスト指数、9月個人所得・個人消費支出、10月シカゴ購買部協会景気指数とミシガン大学消費者信頼感指数の確報値が発表されます。
特にユーロ圏が焦点となりそうですが、昨日のECB理事会では、欧州の新型コロナウイルスの感染再拡大やロックダウンの再開を受けて、追加緩和の可能性が示唆されてユーロ売りを強めましたが、更に今夜の経済指標が弱い結果となった場合に加えて、ユーロ圏の要人が、ラガルド総裁の発言を踏襲する内容となるなら、ユーロが更に押し下げられる可能性に注意しておきましょう。
また米国では、昨晩の第3四半期のGDPや個人消費などが良好な結果を示しています。良い数字がドル相場を支えるか注目しましょう。
その他、週末のEUが主張していた英国とのFTA交渉期限に関しては、既に11月中旬まで、交渉が延長される見通しですので、影響は少ないでしょうが、コロナの問題もあって、合意が難しくなるなら注意しておきましょう。
10月30日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドル円
- 予想レンジ: 104.20~105.20
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:09:31 予想時レート: 104.58
上値を日足の雲の上限に抑えられて、調整も104円が底堅く下値を支えている。引き続きこの位置は、テクニカル的に意味はなく、どこかの買いが支えているとしても、スロー・ストキャスティクスも反転下落を継続しており、割り込むなら調整が深まるリスクは考慮して対応したい。
上値は、転換線の104.89、喜寿戦の105.07、雲が105.20から105.77に控えており、日足のレジスタンスと絡めて、105.75の戻り戻り高値を超えて、106円のサイコロジカル、106.11の戻り高値を超えて106.50のサイコロジカル、106.55の戻り高値を超えて106.95-107.05なども視野となるが、107.54や108.17の戻り高値を順次超えるまでは、完全なあく抜けは見えない。
一方下値は、現状60分足からは104.05-25などが支えると堅調も104円をしっかりと割れる展開から相場は崩れ、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。
デイの戦略としては、104円が支えていることで、今日のところは、余程の材料がないと割れる展開は想定しない。また月末であることを考えると一定の買いも入り易いので、基本逆張り的な戦略となる。
上値は、まず105.06をストップに、105円方向を慎重に売り上がって、ターゲットは、104.20-40が維持されると利食いで、またこの位置の買いは、104円割れをストップで対応するも、買いのターゲットは、104.60-70が抑えると利食い優先となる。また、もし105.06を超える動きがあっても、ストップを105.75において、105.20前後、105.40-60まで売り直しとなるが、こういった上昇の場合、ターゲットは、104.60-70が維持されると利食い優先となる。
一方104円割れのケースでは、慎重に倍返しも検討されるが、103.75にはオプションの防戦が想定されることで、売りは利食い優先。また買いは103円ミドルまで買い下がって、ストップは深めとするなら、103円割れ。ターゲットは、少し長く持つことも一考だが、デイでは、104円が上値抑えると利食い優先となる。
ポンドドル
- 予想レンジ: 1.2850~1.3100
- 基本戦略: 突っ込みは避けて、戻り売り
- 予想時間:09:41 予想時レート: 1.2927
下落を1.2676で維持して反発が、日足の雲を上抜ける展開も1.3177で抑えられて、短期上昇サポートや20日移動平均を割り込み、スロー・ストキャスティクスが、再下落気味となっており、調整リスクが続きそう。
上値は、1.3065-1.3125ゾーンが抑えると日足のレジスタンスが有効。1.3177の戻り高値を超えて、1.3255-85にギャップ、1.3358-1.3403に戻り高値圏が視野となるが上抜けは不透明で、1.3482の高値からレジスタンス形成の可能性が残っている。あくまで1.3482や1.3513の上ヒゲを超えて、一定のあく抜け感となる。
一方下値は、昨日の安値1.2881を維持できない場合、1.2863から1.2845、更に1.2806-1.2837ゾーンまで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、1.2752の戻り安値を維持出来ずに、1.2676や1.2648を割り込むと1.2435-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.24前後のサポートが視野となるが、維持では堅調も、1.2360や1.2252まで割れると1.2200のサイコロジカルまで視野となる。更なるリスクは1.2073の戻り安値割れとなる。
デイの戦略としては、突っ込み売りは避けなければならないが、1.2970-1.3000ゾーンへの戻りは売って、ストップは1.3022越え。また超えても1.30ミドルでの売り直しで、この場合のストップは1.3065や1.3080としたい。ターゲットは、1.29が維持されると利食い優先。1.2881の昨日の安値を割れても、1.28ミドルから前半では利食いたい。また1.28までは買っても、ストップは1.2752.または、1.27台まで待って買い下がっても、ストップは1.2648などでの対応となる。こういった買いの場合のターゲットは、1.29が抑えると利食い優先となる。