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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年2月15日週】概況・展望
コロナ禍にもかかわらず、米国株式市場ではNYダウが連日のように史上最高値を更新、日本株も30年ぶりの高値を更新するなど、各国の超低金利政策の長期化が寄与している。一般的にはカネ余り現象による見せかけの実体経済とも言われている反面、日米企業では相次いで好決算が発表されるなど、企業の選別化が確実に進行している嫌いがある。その中、欧米の金融政策ではパウエルFRB議長は追加的な政府支援が必要と指摘、一方、ラガルドECB総裁もインフレについて心配すべき時期はまだしばらく先とした上、緩和的な金融政策の継続が必要と述べるなど、株価の下支え材料がある限り、株価に対する高値警戒感も希薄になっている。ただ、材料的には米中覇権争い、新型コロナウイルス再拡大と変異種の発生、ワクチン開発と接種状況、そして、バイデン米大統領による政権運営など、マーケットはありとあらゆる不安材料を抱えており、安易にどちらにも仕掛けづらい外部環境にある。当面、ストップロスの配置に重点を置いた戦略性が求められるために、引き続き相場が大きく動意づいてから少なめの売買に徹することも一考であろう。
【2021年2月15日週】注目経済指標
今週は米中市場の休場もあり、模様眺めの展開は否めないが、株高と円安の相関性が脆弱性を帯びており、為替相場自体も混迷を極めつつある。引き続き心理的節目であるドル円105円やユーロドル1.2000を挟んで神経質な展開が予想される。ただ、依然として、過剰流動性資金がマーケットを席捲している関係上、短期的には過熱感と高値警戒感があるため、ある程度の株価の急落も想定せざるを得ない。補足的になるが、ワクチン接種が先行している米ドルやポンドなどの買い戻しを重視することも一考であろう。
注目指標
- 15日(月)米国市場休場 中国市場休場
- 10-12月期四半期実質国内総生産(GDP、速報値 悪化見込み
- 16日(火)豪準備銀行(中央銀行)、金融政策会合議事要旨公表
- 欧10-12月期四半期域内総生産(GDP、改定値) 横這い
- 2月ニューヨーク連銀製造業景気指数
- 17日(水)米1月小売売上高(前月比) -0.7%→0.9%
- 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨
- 18日(木)米新規失業保険申請件数 79.3万人→76.5万人
- 19日(金)日1月全国消費者物価指数(CPI) やや改善
- 欧2月製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) 横這い
- 米2月総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) 横這い
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0320
- 現状乖離幅 0.0422→0.0389
先週の強めの売りシグナル105.35円から若干下落しており、今週は通常の売りシグナルドル円104.95円が点灯している。
★買いターゲット(104.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 21.00円
- 現状乖離幅 21.60→22.25円
先週の様子見1.2050から上昇に転じており、今週は通常の売りシグナル1.2120が点灯している。
★買いターゲット(1.2030)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 25.50円
- 現状乖離幅 24.45→23.55円
先週の弱い売りシグナル0.7679から上昇しており、今週は通常の売りシグナル0.7756が点灯している。
★買いターゲット(0.7650)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 36.75円
- 現状乖離幅 39.40→40.35円
先週の売りシグナル1.3740から上昇を速めており、今週は強めの売りシグナル1.3845が点灯している。
★買いターゲット(1.3650)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。