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板情報を元にして、トレードのタイミングを見極めるスキルを「板読み」と呼びます。
この「板読み」は、デイトレやスキャルピングにおいて特に重要で、武器として持っておくのとそうでないのとでは、大きな差が生まれるでしょう!
そこで本記事では、FXにおける板情報や、正しい板読みについて紹介していきます。
FXだけでなく、株式や仮想通貨など、他の市場においても応用できるスキルとなりますので、是非この機会に習得してみてください!
目次
FXにおける板情報とは?
FXにおける板とは、各FX会社が公開している顧客の注文・ポジション状況のことであり、どちらかといえばオーダーブックという名前で呼ばれる方が多いかも知れません。
特徴としては、現在レートを中心にして上下に価格が展開し、「買い」「売り」それぞれのポジション・注文量について、棒グラフの大きさから読み取ることができます。
どのレート帯にどれだけ多くの注文が入っているのか、それを知っておくだけでも、他のトレーダーよりも有利に立ち回れるようになるでしょう。
また板情報については、大抵のFX会社のホームページから確認できますが、おすすめはOANDAの公開するオーダーブックです。
板情報の読み方については、以下の通り。
オープンオーダー:指値の注文状況 オープンポジション:保有中のポジション状況
- 売り指値:利益確定のため売りたい
- 買い逆指値:損切りのために買いたい
- 売り逆指値:損切りのために売りたい
- 買い指値:利益確定のために買いたい
- 含み益のある売りポジション
- 含み損のある買いポジション
- 含み損のある売りポジション
- 含み益のある買いポジション
板情報を見れば、今どういった状況になっているのか、トレーダー全体の勢力図や心理状況、大口の仕掛けるタイミングも予想できるようになります。
ブラウザ環境さえあれば利用できるため、エントリーする前は毎回欠かさずチェックしておきたいところです。
板読みのポイントについて
板情報から大衆心理や、適切な売買タイミングを掴むことを板読みと呼びます。
特にデイトレやスキャルピングでは板読みのスキルが重要となりますので、トレードスタイルにあわせて日頃から練習しておくことをおすすめします。
冒頭でもお伝えした通り、板読みのスキルについては、株式や仮想通貨、先物や日経225など、多方面の金融商品に応用できますので、早いうちからの習得を目指してみてください。
ポイント1:板情報からオープンポジションをチェック
板情報で最初にチェックすべきは、オープンポジションによって、どれだけポジションが偏っているかの環境認識です。
上の画像で言えば、⑧のエリアに大きな偏りが見られ、含み益を抱えているトレーダーが多いということがわかります。
そしてこの後は、その含み益を決済する流れが起こりますので、相場には買いポジションの決済として多くの売り注文が入ることが予想できるでしょう。
ポイント2:実際のチャートをチェック
実際のチャートと比較して、板情報の有用性を見てみましょう。
赤丸で囲った部分は、上で紹介した板情報と同タイミングのローソク足です。
チャートを見て分かる通り、赤丸で囲った部分以降から徐々に下落トレンドが起きていることが分かります。
上述したように、大量の買いポジションが決済され、相場において売り圧力が高まったことが理由として挙げられるでしょう。
また、下落トレンドが始まる前段階においては、大きな値動きが見られないレンジ相場です。
為替レートがレンジ相場から逸脱する際は、溜まったポジションが大量に決済されることによって、かなりの確率で大きなトレンドが発生しますので、より板情報の信頼度も高くなるでしょう。
板読みを活用した立ち回り
FXには、知っておくだけで得すること・避けられるリスクが様々あります。
本節では、板情報を用いた有用な立ち回りについて紹介していきましょう。
ライン上のブレイクを予想
板読みとチャートのラインとを併用することで、ライン上のブレイクポイントについても予想することができます。
ラインのブレイクは、大口が多量に注文を出すことで発生することが殆どです。
オープンポジションを確認した時、ライン上に多くのポジション(含み損)が溜まっているようであれば、その時点ではトレードを控えた方が良いかも知れません。
含み損ポジションに止めを刺すために、大口がブレイクを誘導する可能性が高くなり、ラインによる買い支えが期待できなくなるからです。
大口は、チャートだけを見て板読みをしていない一般トレーダーの損切りを、虎視眈々と狙っていることを忘れてはなりません。
大口の罠を察知するためにも、レンジブレイクに合わせてpipsを稼げるようになるためにも、板読みは押さえておくべき必須スキルなのです!
ストップ狩りの回避
オープンオーダーからは、トレーダーがどのポイントに損切りラインを設置しているのか、ある程度把握することができます。
赤枠で囲った部分のように、いくつか突出したエリアがあることにお気づきでしょうか?
このポイントには多くの損切り設定(逆指値)が集結しており、117.000円のようにキリの良いレート帯に集まる傾向があります。
大口は、この損切りラインを把握して注文を仕掛ける、いわゆるストップ狩りを狙ってきますので、やはりストップ狩りを回避するためにも板読みは欠かせません。
目の前のチャートを見るだけでなく、相場全体を俯瞰できる、大口の考えをトレード戦略に組み込める、板情報にはこれらの強みがあるため、早いうちから板読みのスキルを磨いておきましょう!
ストップ狩りの原因と対策まとめ!ストップ狩りを狙う大口の心理とは?FXにおける板情報の注意点
FXをするにあたって大きな武器になる板情報ですが、その活用をする上でいくつか注意点があります。
成行注文は反映されない
板情報には、指値注文や逆指値注文の状況が反映され、成行注文の情報は反映されません。
これは、指値注文や逆指値注文のように、為替レートを指定して注文する方法であれば板情報に反映されますが、その時点の状況で購入する成行注文だと反映が難しいためです。
板情報は、トレードスタイルによってはかかせないスキルですが、すべての注文情報が反映されているわけではないということを念頭において、取引を行うようにしましょう。
業者によっては板情報を確認できない
FXは、いわゆる株の取引ほど板情報を重視しない傾向にあるので、FXの取引業者によっては、板情報を公開していない所もあります。
もし、板情報を活用した取引を行うのであれば、事前に取引業者が公開しているのかどうか、よく確認するようにしましょう。
また同じ板情報を公開している業者でも、レバレッジが低かったり自動売買が使えなかったりと、そのサービスにばらつきがあります。
板だけでなく、きちんとその業者ごとのメリット・デメリットを理解してから、自分のトレードスタイルにあった業者を選ぶようにしましょう。
市場全体の注文状況は確認できない
FXの板情報は、そのFX会社で取引しているトレーダーの注文数量をもとに作成されているので、そのFX会社に限ったトレーダーの注文量でしかありません。
つまり、他の業者で取引を行っているトレーダーはもちろんのこと、そのほとんどが日本人トレーダーであるため、為替市場全体の注文状況を把握できるわけではないということです。
なので、板を参考に予想した値動きとは全く異なる方向に相場が進む場合もありますので、予測がはずれた時に一喜一憂しないように注意しましょう。
まとめ:板情報を活用して、より有利なトレードを!
本記事では、FXにおける板情報について以下のポイントを中心に解説しました。
- FXにおける板情報とは
- 板読みのポイントについて
- 板読みを活用した立ち回り
板読みは、FX初心者には難しく感じられるかもしれませんが、大口の仕掛けを回避できたり、値動きを予測できたり、様々なメリットがあります。
習得にあたって特別な才能が要求されるわけでもありませんので、繰り返し練習に取り組んで、ぜひ習得してみてください!
板読みができれば、きっと今までとは違った視点でチャートが眺められるようになるでしょう!
以上、参考にしていただければ幸いです。