FX初心者必見!国内証券会社の違いと海外証券会社の違いを解説!

証券会社

FXのトレードを行うためには、必ず証券会社のFX口座を開設する必要があります。

世の中にはたくさんの証券会社があり、大きく分けて国内、海外。さらに言えば国内の中にもたくさんの証券会社があります。ですので、証券会社によってどんな違いがあって、どちらを選んでよいかわからない方が多いのではないでしょうか。

この記事では“国内証券会社と海外証券会社の違い”に焦点を当てて、証券選びの様々な疑問を解消していきます。

まだFXを始めていなくて、これから口座を開設する!という方は、ぜひ証券会社を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

また、すでにトレードを行っている方も、知識の再確認にぜひご覧いただければと思います。

レバレッジにかなりの差があるけど、どういうこと?

国内証券会社と海外証券会社を調べると、レバレッジにすごい差がありますよね。

これが国内証券会社と、海外証券会社の大きな違いのひとつになります。

国内証券会社の場合は、個人であればレバレッジは25倍までとなりますが、海外の場合は888倍や1,000倍といった高いレバレッジをかけることができます。

日本でも2010年までは、レバレッジ100倍200倍と高いレバレッジをかけられる証券会社がたくさんありました。しかし、レバレッジが高いと少ない資金で大きな金額を動かせられる反面、一瞬で大損する危険性もあるので「個人投資家保護」の観点からレバレッジに規制がかかるようになりました。

海外証券会社は日本の法律下ではないので、日本ほどの規制がないんですね。

レバレッジの仕組み

FXは”レバレッジをかけられる”というイメージが強いですが、FXで取引されている方でも意外とレバレッジについて詳しく答えられる方は少ないんですよね。ここからは、このレバレッジの仕組みについて説明していきます。

まず、レバレッジとは、証拠金の数倍から数百倍の金額を取引することができるというFXの仕組みです。

イメージをしやすくするために、具体的に例を挙げみてみます。

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例)資金が10万円の場合・・・

国内 レバレッジ25倍→250万円分のトレードが可能
海外 レバレッジ888倍→8880万円分のトレードが可能
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というように、自分の資金の何倍もの金額でトレードができます。つまり、少ない資金でもレバレッジを高く設定することで大きな利益を狙うことができるということですね。

ですが、レバレッジが高くなれば負けたときの損失も大きくなるので注意が必要です。利益ばかりに目がいってしまいがちですが、レバレッジが888倍であれば利益も888倍、損失も888倍になります。

さきほど挙げた例のように、資金10万円の状態でレバレッジ888倍のトレードをすると、証拠金は資金の約0.11%しかない状態になってしまいます。そのため、レートが数pipsマイナスに動いただけで証拠金維持率を割り込みすぐに強制ロスカットになってしまいます。

つまり、ハイレバレッジのトレードはリスクが高いんですね。なので、基本的には資金管理をしっかり行い高レバレッジのトレードにならないようにすることが大切です。

レバレッジは自分で決めるものではなく、ロット数(取引通貨量)によって自ずと算出されるものです。ですので、自分の資金に合わせてロット数を調整し、損失を許容できる金額に設定してトレードを行い、低レバレッジでのトレードになるよう心がける必要があります。

資金管理を徹底してトレードするのであれば、そこまでレバレッジの差を気にする必要はありません。

国内、海外証券会社のレバレッジの差についてのまとめ

  • 国内証券会社のレバレッジは25倍まで。
  • 海外証券会社は888倍や、1,000倍など、国内よりも高い。
  • 低いレバレッジでのトレードをする場合は国内か海外かはそこまで気にしなくても良い。

追証とゼロカットシステムって何?

続いては、「追証」「ゼロカットシステム」についてです。

証券会社を調べていく中で、国内証券会社では「追証」海外証券会社では「ゼロカットシステム」という言葉を目にした方も多くいらっしゃるかと思います。

これらは、証拠金以上の損失が出てしまった時の仕組みですが、かなり大きな違いがあるのでしっかりと把握していきましょう。国内と海外、どちらの証券会社を使うかの重要な選定基準にもなるかと思います。

追証

まずは、追証から説明していきます!

追証とは、レートが急に変動してしまい、本来は証拠金内で損失を抑える強制ロスカットが間に合わず証拠金以上の損失(マイナス)が出てしまった場合に、顧客に損失分を請求する仕組みのことをいいます。

「え?!損失分が請求されてしまうの?」と思いますよね。

そうなんです。しかし、これはあくまで急激な価格変動によって、スリッページが起き証拠金以上の損失が出てしまった場合です。しかし、国内証券会社の場合、ほぼすべての業者が追証を採用しています。

そのため、しっかりと損切りラインを設定しておく必要があります。

ゼロカットシステム

海外証券会社は、一般的に、ゼロカットシステムを採用しています。別名、ゼロカットサービスや追証ゼロサービスなどとも呼ばれます。

こちらは、レートの急な変動時に強制ロスカットが間に合わず証拠金以上の損失(マイナス)が出てしまった場合でも、その損失分は証券会社が被ってくれる仕組みのことをいいます。

「それなら海外証券会社の方が良い!」と思いますよね。

一見そのようにも思いますが、一方で、海外証券会社の中には「信託保全」がない業者があったり税金の問題が発生します。。

信託保全とは、証券会社が倒産した場合でも預けたお金が顧客に返還される仕組みのことです。国内証券会社の場合は法律によって義務化されていますが、海外では義務化されていません。

なので、証券会社を選ぶ際は「信託保全がされるか」というのもしっかり確認する必要があります。

追証とゼロカットシステムについてのまとめ

  • 追証とは証拠金以上の損失となった際に、損失分が請求される仕組み
  • 追証はほぼすべての国内証券会社が採用している
  • ゼロカットシステムとは、損失分を証券会社が被る仕組み
  • ゼロカットシステムは一般に、海外証券会社が採用している

番外編:国内と海外の違い

これまで解説した、国内証券会社と海外証券会社の違い以外にも、まだまだ証券会社の違いがあります。

証券会社にはあなたの大切なお金を預ける先なので、しっかりと知識を身に着け正しく証券会社を選んでいきましょう。

スプレッド

スプレッドの広さは国内と海外の証券会社で異なり、一般的に、海外証券会社は国内よりもスプレッドが広くなっています。

なので、スキャルピングトレードをメインとしているのであれば、スプレッドの狭い国内証券会社が有利かと思いますし、スイングトレードをメインとしているのであれば、そこまで重要視しなくても大丈夫かと思います。

通貨ペア

トレードできる通貨ペアの数を平均して比べると、一般的に、国内よりも海外証券会社の方がペア数が多い傾向があります。

様々な通貨ペアでトレードしたい方は、海外の方が合っているかもしれませんね。

また、システム的な使いやすさやでいえば、海外証券会社の中には、顧客サポートが日本語に対応していない証券会社もあるので、英語が得意な方なら問題ないかと思いますが注意が必要です。

国内と海外の色々な違いまとめ

  • 一般的に、国内証券会社の方がスプレッドが狭い
  • 通貨ペア数は、海外証券会社の方が多い傾向がある
  • 顧客サポートや注文機能などにも違いがある

このように簡単に紹介しただけでも、国内と海外証券会社の様々な違いをご理解いただけたと思います。

結局のところ、国内と海外の証券会社はどちらがいいの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、国内と海外のどちらの証券会社が良い!とは、その人の好みや性格、トレードスタイルにもよるので一概には言えません。しかし、海外の証券会社は信用に欠ける業者もいくつか存在します。

ですから、パット見の印象だけで証券会社を選ぶのではなく、インターネットなどでしっかりと情報を集め、各証券会社を比較して、ご自身の要望にあった証券会社をお選びいただくことをオススメします!

基本的に、どの証券会社もデモ口座は無料で利用することが出来ますので、まずは登録して、気になった証券会社のデモ口座を試してみてからご自身に合った証券会社を選んでみるのもいいでしょう。