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おはようございます。だいまんです。
2020年12月16日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、モデルナのワクチンが近く認められるとの報道や米議会の超党派グループが、新たな対策を発表したことなどから、追懐経済対策に対する期待感が高まり、米株価が堅調の上昇したことで、ドルは軟調な展開を続けた。米経済指標としては、11月鉱工業生産・設備稼働率が、予想を上回ったが、12月NY連銀製造業景気指数が予想を下回り影響は限定された。またナスダック総合指数は、史上高値を更新、NYダウは一時381ドル高まで上昇した。
ドル円は103.61までじり安、ユーロドルは、1.2122から1.2169で上下、ポンドドルは、ジョンソン首相が「EUとの通商交渉は、合意なしの可能性が最も高い」と述べたが、市場は何だかの合意がなされるとの思惑で、1.3281から1.3466まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が126.59から125.96まで下落、ポンド円が138.29から139.55まで反発、オージー円が78.15から78.53まで反発、NZD円は73.77から73.34までじり安となったが、カナダ円は81.39から81.74まで一時買い戻された。
12月16日の注目材料
- 南アフリカ市場休場(和解の日)
- 08:50 (日) 11月通関ベース貿易統計・季調前 (前回8729億円 (8717億円) 予想5225億円)
- 08:50 (日) 11月通関ベース貿易統計:季調済 (前回3143億円 予想5457億円)
- 08:50 (日) 11月輸入 [前年比] (前回-13.3% 予想-10.5%)
- 08:50 (日) 11月輸出 [前年比] (前回-0.2% 予想0.5%)
- 09:00 (豪) 11月ウエストパック景気先行指数 [前月比] (前回0.12%)
- 09:30 (日) 12月日経製造業PMI・速報値 (前回48.3)
- 16:00 (英) 11月消費者物価指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.1%)
- 16:00 (英) 11月消費者物価指数 [前年同月比] (前回0.7% 予想0.6%)
- 16:00 (英) 11月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.5%)
- 16:00 (英) 11月小売物価指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.2%)
- 16:00 (英) 11月小売物価指数 [前年同月比] (前回1.3% 予想1.3%)
- 16:00 (英) 11月卸売物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回0.5%)
- 17:15 (仏) 12月製造業PMI・速報値 (前回49.6 予想50.1)
- 17:15 (仏) 12月サービス業PMI・速報値 (前回38.8 予想40.0)
- 17:30 (独) 12月製造業PMI・速報値 (前回57.8 予想56.5)
- 17:30 (独) 12月サービス業PMI・速報値 (前回46.0 予想44.0)
- 18:00 (ユーロ圏) 12月製造業PMI・速報値 (前回53.8 予想53.0)
- 18:00 (ユーロ圏) 12月サービス業PMI・速報値 (前回41.7 予想41.8)
- 18:30 (英) 12月製造業PMI・速報値 (前回55.6 予想55.7)
- 18:30 (英) 12月サービス業PMI・速報値 (前回47.6 予想50.5)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月建設支出 [前月比] (前回-2.9%)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月建設支出 [前年同月比] (前回-2.5%)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月貿易収支・季調済 (前回240億ユーロ)
- 19:00 (ユーロ圏) 10月貿易収支・季調前 (前回248億ユーロ)
- 22:30 (加) 10月対内証券投資額 (前回44.6億加ドル)
- 22:30 (加) 10月対外証券投資額 (前回111.7億加ドル)
- 22:30 (加) 10月卸売売上高 [前月比] (前回0.9%)
- 22:30 (加) 11月消費者物価指数 [前月比] (前回0.4%)
- 22:30 (加) 11月消費者物価指数 [前年同月比] (前回0.7%)
- 22:30 (米) 11月小売売上高 [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
- 22:30 (米) 11月小売売上高・除自動車 [前月比] (前回0.2% 予想0.1%)
- 23:45 (米) 12月マークイット/製造業PMI・速報値 (前回56.7 予想56.0)
- 23:45 (米) 12月マークイット/サービス業PMI・速報値 (前回58.4 予想55.8)
- 23:45 (米) 12月マークイット/総合PMI・速報値 (前回58.6)
- 00:00 (米) 10月企業在庫 [前月比] (前回0.7% 予想0.6%)
- 00:00 (米) 12月NAHB住宅市場指数 (前回90 予想88)
- 00:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回1518.9万バレル)
- 04:00 (米) 米連邦公開市場委員会・政策金利公表 (現行0.00-0.25% 予想0.00-0.25%)
- 04:00 (米) FRBスタッフ経済見通し・FOMCメンバーFF金利見通し公表
- 04:30 (米) パウエルFRB議長・定例記者会見
- 06:45 (NZ) 第3四半期GDP [前期比] (前回-12.2% 予想12.8%)
- 06:45 (NZ) 第3四半期GDP [前年同期比] (前回-12.4% 予想-1.7%)
- 欧州議会本会議(ストラスブール)
- ユーロ圏財務相会合(ブリュッセル)
12月16日の相場見通し
昨晩は堅調なNY株価を受けて、ドル売りが続きました。
一部FOMCを控えて、ドルの売り戻しが出た可能性もありそうですが、本日は注目のFOMCの結果が公表されます。この結果次第で、相場が大きく動くか注目です。一応政策金利は据え置き、資産買入に関しては、買い入れ年限の長期化、フォワードガイダンスにおいて、2023年まで現在の政策金利を据え置く方針が示される可能性がありますが、ただ、一定の織り込みもあって、米国の追加経済対策の結果を睨んで、小出しになる可能性もあります。また、今回はFRBメンバーの景気見通しやFOMCメンバーのFF金利見通しが発表されますが、特にワクチンの開発に目途が立ったこともあって、成長率見通しの引き上げがあった場合、ドルに一定の買い戻しも入り易いことは留意しておきましょう。
経済指標としては、日本では、11月通関ベース貿易統計、豪11月ウエストパック景気先行指数、英国では、11月消費者・小売・卸売物価指数と12月製造業・サービス業PMIの速報値、ユーロ圏では、各国の12月製造業・サービス業PMIの速報値、10月建設支出と貿易収支、カナダでは、10月対内・対外証券投資額、10月卸売売上高と11月消費者物価指数、米国では、11月小売売上高、12月マークイットの製造業・サービス業・総合PMIの速報値、10月企業在庫と12月NAHB住宅市場指数、NZでは第3四半期GDPなどが公表されます。
注目材料が多いので注意ですが、FOMCの結果発表を控えていますので、結果で相場が動いても、大きな動きには繋がり難そうです。ただ、英国やユーロ圏では、ロックダウンの影響で、弱いPMIが見えた場合、売り材料となり易いでしょう。また、米国でも小売りなどの弱い結果が想定されそうです。一方マークイットのPMIは、前回が大幅に強かっただけに、反動の結果も想定されます。ただ、株価が嫌気した場合、リスクオフのドル買いになる可能性があることは、注意しておきましょう。
その他、英欧FTA交渉に関しては、情報不足ですが、昨晩は、ジョンソン首相が、合意が難しいと発言するも、ポンドが買われるという不透明な動きとなっています。
本日もどうなるかは、分かりませんが、引き続き発言や思惑で、ポンド相場が荒れた動きとなる可能性に、注目して対応しましょう。
12月16日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ユーロドル
- 予想レンジ: 1.2100~1.2200
- 基本戦略: 押し目買い&吹き値売り
- 予想時間:09:41 予想時レート: 1.2150
ユーロドルは、下値を1.1612と1.1603で、ダブル・ボトムを形成後、堅調に上値を1.2178まで拡大したが、現状上げ渋っている。スロー・ストキャスティクスも若干下落気味だが、下値は既に急上昇を支えるサポートが、1.21前後に控えており、この維持では強い。また1.2041-59の戻り安値を割れても、1.20のサイコロジカル、1.1962の基準線、1.1882-1.1922ゾーンでそれ以前に上値を押さえていた位置、1.1843の90日移動平均、更に1.1800-1.1833の戻り安値圏前後に日足の雲の上限が控え、買いが入り易い。
ただし、1.1745-59の戻り安値を割れると1.1736の雲の下限なども視野となるが、維持では堅調が続くが、1.1711の戻り安値を割れると1.1650のサイコロジカルまで視野となる。この維持では更に突っ込み売りは出来ないが、リスクは、1.1603の安値を割れで、その場合調整が深まり、それ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。
一方上値は、既に月足の長期のレジスタンスも上抜けており、今後更に上値拡大するか注目となるが、一応1.22のサイコロジカルに、オプションの防戦が控え上値を押さえている可能性が高い。その場合上値追いは厳しいが、しっかりと超えると、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏まで視野となるが、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。
従ってデイの戦略としては、今夜のFOMCがひとつの起点となるか注目される。押し目があれば、1.2080-1.2120ゾーンを慎重に買い下がって、ストップは1.2059割れとなる。ただ、ターゲットは1.2178の高値を越えなければ利食いで、また超えても1.2200前後では、しっかりと利食いたい。またこういった吹き値では、売りも検討されるが、一旦1.22前後から1.22前半を売り上がって、ストップは1.2255越えなどで対応となる。
ただ、この売り場合のターゲットは、この1.2178の高値が逆サポートされると利食い優先で、また割れても1.2120を前に、しっかりと利食いたい。またもし、1.2059を割れる動きがあった場合も、1.20方向への下落では買い下がりとなる。ストップは一旦1.1950割れなどで設定するが、こういった下落では1.2050-1.2100ゾーンが上値を抑えると利食い優先となる。
NZD円
- 予想レンジ: 73.00~74.00
- 基本戦略: 逆張り
- 予想時間:09:59 予想時レート: 73.48
NZD円は、下値を68.21-68.77-68.65-68.98ゾーンの戻り安値圏を維持して74.05まで上昇を拡大したが、現状若干上げ渋っている。スロー・ストキャスティクスも高値圏で反転下落を示しることは注意で、この上値が抑えるなら上値追いは避けておきたい。あくまで74.05を超えて、月足の戻り高値からは74.42、76.78、78.87、79.62やサイコロジカルな80円を順次目指す展開が想定されるが、80円前後は絶好の利食い場となりそうだ。
一方下値は、72.75-73.02ゾーンの戻り安値に、日足の基準線が控え維持では強いが、割れると71.68-72.26ゾーンまで視野となるが、維持では堅調が続くが、72.26を割れると71.68-86の戻り安値圏、71.49-53の窓の上限を割り込むと、下落が下限となる70.48-52ゾーンまでターゲットとなるが、この位置には、切り上がりを見せる日足の雲が控えており、買いが入り易い。また割れても69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏の維持では更に突っ込み売りは出来ない。
ただし68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースからは、下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。
本日はNZのGDPの結果に注意となるが、明早朝の発表で、デイ・トレードとしては、その前に利食って置くのが安全。または、結果を見て、大きく動いてから明日のトレードとして、戦略を取るのも一考となる。
従ってデイの戦略としては、FOMCもあって様子見ムードが想定されることで、逆張りで臨みたい。上値は74.05をストップに、73.80前後から74円まで売り上がり姿勢。ターゲットは、73.33の戻り安値の維持では買い戻しも、割れるなら73.20前後から73円前後まで買い下がって、ストップは72.75割れで、利食いは、73.60-80が抑えると利食い優先。また割れるケースからは、72.00-50ゾーンを買い下がって、ストップを深めの71.53割れなどで対応したい。ただ、こういった下落での利食いは、73円が抑えるとしっかりと利食っておきたい。