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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2020年12月7日週】概況・展望
市場の関心が新型コロナウィルスのワクチン開発に集まっているが、ファイザー製薬が新型コロナウイルスワクチンに関して、原料の供給網に問題があったとし、年内の出荷目標を半減する旨が伝えられるなど、相対的には副作用などを含めて紆余曲折の段階は否めない。その中、米国株式市場では過剰流動性資金を背景に、節目の3万ドル台を突破するなど、相対的に楽観視するムードが高まりつつある。
ただ、実体経済に伴った株価上昇とは言い難いのが実状であり、株及び債券市場は折り返し地点との声も少なく無い。そして、為替市場ではリスク回避の動きが円買いを誘発しているが、ワクチン開発期待や米債券利回りの上昇を背景に、短期筋や投機筋などはドル買い需要を強める可能性もあり、加速的な円高局面は描きづらい相場環境にある。
【2020年12月7日週】注目経済指標
今週はコロナ感染拡大が懸念されていた日欧の7-9月期四半期実質国内総生産(GDP)が発表されるが、数値自体には期待薄であるが、ワクチン開発報道もあり、相場への影響は限定的になっている。その中、今週は欧州中央銀行(ECB)、そして、来週には今年最後のFOMC(と日銀金融決定会合を控えており、いずれにも現状の低金利政策を継続する可能性が高く、相対的に手控えムードになり易い相場展開は否めないだろう。
ただ、12月10日開催のECB理事会では政策金利を据え置く公算が高いが、パンデミック緊急購入プログラムの期間延長などを含めた一段の緩和を進める方針である。ユーロドルはユーロ発足時の水準まで上昇、約2年半ぶりのユーロ高となっており、一部ではラガルドECB総裁はユーロ高けん制の動きを表明する可能性もある。いずれにしても、様々な売買材料が回遊しており、基本的には相場が大きく動意づいてからの始動にならざるを得ないだろう。
注目指標
- 07日(月)中国11月貿易収支 悪化
- 08日(火)日本7-9月期四半期実質国内総生産(GDP、改定値) 5%横這い
- 09日(水)欧州7-9月期四半期域内総生産(GDP、確定値)(前期比)12.6%横這い
- 10日(木)ECB理事会 政策金利据え置き
- カナダ銀行 政策金利 0.25% 据え置き
- 11日(金)12月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 76.09→76.0
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。売買基準は乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0340
- 現状乖離幅 0.0329→0.0328
先週の様子見シグナル104.10円から変化はないが、今週も様子見に近い売りシグナルドル円104.15円が点灯している。
★買いターゲット104.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 19.50円
- 現状乖離幅 20.45→22.10円
先週の弱めの売りシグナル1.1964から上昇を速めており、今週は強めの売りシグナル1.2122が点灯している。
★買いターゲット(1.1880)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 29.50円
- 現状乖離幅 27.20→26.80円
先週の強めの売りシグナル0.7387から若干上昇しており、今週も強めの売りシグナル0.7427が点灯している。
★買いターゲット(0.7200)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 32.25
- 現状乖離幅 34.45→35.85円
先週の強めの売りシグナル1.3309から更に上昇しており、今週は強い売りシグナル1.3442が点灯している。
★買いターゲット(1.3100)
本ペットチャートは3~5段階の少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。