[AD] 運営維持のため、一部広告リンクを設置する場合がございます(詳細)
こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年1月25日週】概況・展望
米国での新型コロナウィルスの感染拡大が一向に収束感がない中、米国の分断化が懸念されてはいるが、トランプ劇場が表面上でも終焉したことを受けて、市場はやや冷静さを取り戻しつつある。その中、バイデン新政権が先に打ち出した大規模な支援策への期待が強まっている。また、財務長官に指名されたイエレン前FRB議長はドル安志向がないとの観測を示しており、拙速的にドルを売り下がる相場環境とは言い難い。そして、パウエル現FRB議長も新型コロナウィルスの感染拡大を背景にハト派的なスタンスを維持しており、もう一段の株価の上昇期待が顕在化しつつある。反面、米国株式市場では、依然として、過剰流動性資金を背景とした高値警戒感は払拭できておらず、市場はバイデン政権の船出を横目に、正念場を迎えつつある。また、為替相場もリスク選考でジレンマ状態にあるだけに、基本的には相場が大きく動意づいてからの始動を心掛けるべきであろう。
【2021年1月25日週】注目経済指標
今週はバイデン新政権誕生後の米FOMCの動向にも注目が集まるであろうが、パウエルFRB議長はコロナ対策を背景に財政出動の必要性を訴えると同時に、現状の緩和政策の継続性を再度促す可能性が高い、ただ、日欧も同様にコロナ禍の下における超低金利政策を余儀なくされている以上、金利動向のみでは相場を図る難しさがある。とは言え、IMM通貨先物市場ではユーロロングと円ロングが高止まりしており、いつ何時ドルを買い戻す動きが強まっても何ら不思議ではない状況にある。当面、ドルの下落局面では一旦ドルを買い戻しに配慮した方がリスクの軽減に繋がるであろう。
注目指標
- 18日(月)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁発言
- 独1月IFO企業景況感指数
- 19日(火)米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
- 20日(水)米1月消費者信頼感指数 88.6→89.1
- 21日(木)連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利発表 現状維持0.00~0.25%
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
- 米12月新築住宅販売件数 改善見込み
- 22日(金)独10-12月期国内総生産(GDP(前年同期比) -3.9→-3.2%
- 1月ミシガン大学消費者態度指 79.2横ばい
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0320
- 現状乖離幅 0.0307→0.0300
先週の弱い売りシグナル103.85円から変化はなく、今週も引き続き弱い売りシグナルドル円103.80円が点灯している。
★買いターゲット(103.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 20.25円
- 現状乖離幅 21.60→22.50円
先週の売りシグナル1.2080から上昇に転じており、今週は強めの売りシグナル1.2168が点灯している。
★買いターゲット(1.1950)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 27.25円
- 現状乖離幅 23.80→23.75円
先週の強めの売りシグナル0.7708から若干上昇しているが、今週も引き続き強めの売りシグナル0.7712が点灯している。
★買いターゲット(0.7450)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 34.25円
- 現状乖離幅 36.60→38.20円
先週の強めの売りシグナル1.3531から上昇を強めており、今週は強い売りシグナル1.3680が点灯している。
★買いターゲット(1.3350)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。