週末もあってリスクオフが続く【2021年10月1日】

週末もあってリスクオフが続く【2021年10月1日】

おはようございます。だいまんです。

2021年10月1日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨晩の海外市場は、月末・四半期末のフローで、まちまちの展開となった。米経済指標としては、4-6月期GDP・確定値が予想を上回ったが、週間新規失業保険申請件数や9月シカゴ購買部協会景気指数が、弱い結果となり、総じて指標に対する反応は限定された。ただ、反発してスタートしたNY株価3指数が、売りに押され、マイナス圏で引けたことで、総じてリスク回避的な円買いが優勢となった。NY株価に関しては、引け後に米議会で、つなぎ予算が可決したが、10月の決算発表や債務上限を巡る法案に対する懸念が残っている。

また米下院金融サービス委員会で、パウエルFRB議長が「現状は完全雇用にはまだほど遠いが、インフレ率は目標を大きく上回る」、「インフレはいずれ弱まると予想」と述べ、ボスティック・アトランタ連銀総裁が、「2022年下期に利上げを開始し、2023年に3回の利上げを見込む」と述べたが、新味はなく相場の反応は見えなかった。

ドル円は、112.08まで反発後、米10年物国債利回りが、1.555%から1.486%まで低下したこともあって、111.24まで売りに押され、ユーロドルが1.1563まで一時下落、ポンドドルは、月末に絡めた対ユーロ一での買いに1.3518まで、一時反発した。またユーロポンドは、0.8643から0.8578まで下落した。

一方クロス円では、ユーロ円は、アジアの高値129.96から128.79、ポンド円が150.96から149.81、オージー円が80.91から80.30、NZD円は77.23から76.67、カナダ円は88.32から87.65まで売りに押された。

10月1日の注目材料

・香港市場、中国市場休場(国慶節、7日まで)
・08:30 (日) 8月失業率 (前回2.8% 予想2.9%)
・08:30 (日) 8月有効求人倍率 (前回1.15 予想1.14)
・08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 (前回14 予想13)
・08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き (前回13 予想14)
・08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断 (前回1 予想0)
・08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業非製造業先行き (前回3 予想5)
・08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業全産業設備投資(前年度比) (前回9.6% 予想9.3%)
・08:50 (日) 日銀金融政策決定会合における「主な意見」公表(9月21-22日開催分)
・10:30 (豪) 8月居住用住宅ローン (前月比) – 2021/8 (前回-0.4%)
・10:30 (豪) 8月投資用住宅ローン (前月比) – 2021/8 (前回1.8%)
・14:00 (日) 9月消費者態度指数・一般世帯 (前回36.7 予想38.0)
・15:45 (仏) 8月財政収支 (前回-1666億ユーロ)
・6:30 (スイス) 9月SVME購買部協会景気指数 (前回67.7 予想65.6)
・16:50 (仏) 9月製造業PMI・改定値 (前回55.2 予想55.2)
・16:55 (独) 9月製造業PMI・改定値 (前回58.5 予想58.5)
・17:00 (ユーロ圏) 9月製造業PMI・改定値 (前回58.7 予想58.7)
・17:30 (英) 9月製造業PMI・改定値 (前回56.3 予想56.3)
・18:00 (ユーロ圏) 9月消費者物価指数・速報値 [前年同月比] (前回3.0% 予想3.3%)
・18:00 (ユーロ圏) 9月消費者物価指数コア指数・速報値 [前年同月比] (前回1.6% 予想1.9%)
・21:30 (加) 7月月次GDP [前月比] (前回0.7% 予想-0.2%)
・21:30 (加) 7月月次GDP [前年同月比] (前回8.0% 予想5.0%)
・21:30 (米) 8月個人所得 [前月比] (前回1.1% 予想0.2%)
・21:30 (米) 8月個人消費支出 [前月比] (前回0.3% 予想0.6%)
・21:30 (米) 8月個人消費支出・デフレーター [前年同月比] (前回4.2% 予想4.2%)
・21:30 (米) 8月個人消費支出・コアデフレーター [前月比] (前回0.3% 予想0.2%)
・21:30 (米) 8月個人消費支出・コアデフレーター [前年同月比] (前回3.6% 予想3.5%)
・22:45 (米) 9月製造業PMI・改定値 (前回60.5 予想60.5)
・23:00 (米) 9月ISM製造業景況指数 (前回59.9 予想59.5)
・23:00 (米) 9月ISM製造業・価格指数 (前回79.4)
・23:00 (米) 9月ISM製造業・新規受注指数 (前回66.7)
・23:00 (米) 9月ISM製造業・雇用指数 (前回49)
・23:00 (米) 9月ミシガン大学消費者信頼感指数・確報値 (前回71.0 予想71.0)
・23:00 (米) 9月ミシガン大学消費者信頼感/現況指数・確報値 (前回78.5)
・23:00 (米) 9月ミシガン大学消費者信頼感/期待指数・確報値 (前回65.1)
・23:00 (米) 8月建設支出 [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
・00:00 (米) ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁「討論会参加」
・00:30 (ユーロ圏) シュナーベルECB理事講演(FRBのパンデミック対応に関する会議)
・01:00 (米) 8月ダラス連銀・PCE価格指数 (前回3.2%)
・02:00 (米) メスター・クリーブランド連銀総裁講演
・中国建国72周年
・ドバイ万国博覧会(2022年3月31日まで)
・米2022年新会計年度開始
・日経平均・銘柄入れ替え

10月1日の相場見通し

昨晩は、月末のフロー中心の動きの中、NY株が大きく調整を続けたことで、リスク回避の円買いが強まっています。本日は、月初の週末ということで、様子見ムードとなり易いですが、その面ではリスクを取る動きが限定されることで、リスク回避の動きが続く可能性に留意して対応しましょう。

経済指標としては、日本の8月失業率・有効求人倍率、日銀短観と9月消費者態度指数、豪8月居住用・投資用住宅ローン、スイス9月SVME購買部協会景気指数、ユーロ圏各国の9月製造業PMI・改定値と消費者物価指数・速報値。英9月製造業PMI・改定値、加7月月次GDP、米国では、8月個人所得・消費支出と9月製造業PMI・改定値、9月ISM製造業景況指数とミシガン大学消費者信頼感指数・確報値などが発表されます。

日銀短観に対する相場の反応は、通常ありませんので、懸念はないですが、ユーロ圏の9月製造業PMI・改定値や消費者物価指数・速報値の結果次第で、相場が一定の動きを示す可能性に注意しておきましょう。また米国の経済指標に関しては、9月ISM製造業景況指数やシガン大学消費者信頼感指数・確報値などのソフト・データーが、変異株の影響やサプライ・チェーンの悪化で、弱い結果となる可能性がありそうです。弱い結果が、米長期金利の上昇を抑えるなら、円の下値を支えそうです。

その他要人発言の機会も多いですが、本日は重要人物の発言機会がなく、総じて影響は限定されそうです。結局株価と米長期金利を睨んで、対応する形が続きそうです。

10月1日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ユーロドル

  • 予想レンジ:1.1520~1.1630
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間:08:38 予想時レート:1.1575

上値を1.2351や1.2266でCapされて、下落が1.1663まで拡大。ただ、日足のスロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎ圏にあって、更に突っ込み売りは難しいが、月足のスロー・ストキャスティクスは、デッドクロスを継続しており、戻りではやれやれの売りが出易い。

上値は、1.1668-1.1725の窓の上下で、転換線や基準線と絡む位置が抑えると弱い。1.1750-56の戻り高値で雲の下限と絡む位置を超えて、1.1787-80、1.1821-51戻り高値で90日移動平均や雲の上限と絡む位置、1.1885-86の戻り高値が、抑えると弱い。1.1909の戻り高値を越えて、一定の反発期待も、1.1930-45、1.1975の戻り高値、1.1995-1.2009、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限、1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えると上値は追えない。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。

一方下値は、1.1563の安値の維持では良いが、1.1550のサイコロジカルを維持出来ない場合、1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは避けた方が良いが、戻りがあれば売り狙い。上値は、1.16前後が抑えると売っても、ストップは1.1610越え。できれば更なる上昇で売りを狙う方が良いが、1.1620-30、1.1645-70ゾーンと売りを狙って、ストップは1.1691越え。ターゲットは、現状の安値の1.1563,割れても1.15ミドルの維持では利食っておきたい。 
週末もあってリスクオフが続く【2021年10月1日】

ユーロ円

  • 予想レンジ:128.50~129.70
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:08;48 予想時レート: 128.98

上値を134.13でCapされて、調整が127.93まで下値を再拡大も、これを維持する形。現状相場は、下値は127.94-93でダブル・ボトム形成である一方上値も、130.75-48がダブル・トップとなっており、次のこういったレンジのブレイクが焦点となりそうだ。 

上値は、126.67―97の戻り高値から130.20-32が抑えると弱い。130.48や130.75の戻り高値を越えて、雲の上抜けが実現して、131.09、131.86-132.24の戻り高値が視野となるが、売りが出易い。132.43-70-88の戻り高値圏を超えて、133.58-70や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。

一方下値は、128.28-78の窓の下限が維持されると堅調も、127.39-94を割れてしまうと127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-126.10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、現状のレンジ感からは、逆張り戦略を検討したい。上値は、129.50-80を売って、ストップを130.05、更に売り上がっても130.48越え。ターゲットは、128.77の現状の戻り安値維持では利食いも、割れると128.50前後の維持では買い戻し。またこの位置からは慎重に買い下がって、ストップは127.93割れ。この買いのターゲットは、129.25-40,129.50-80では利食いを優先したい。

週末もあってリスクオフが続く【2021年10月1日】