今週のビッグ・イベントを控えて様子見ムードか?【2021年11月1日】

今週のビッグ・イベントを控えて様子見ムードか?【2021年11月1日】

おはようございます。だいまんです。

2021年11月1日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の海外市場は、米9月個人消費支出、7-9月期雇用コスト指数、10月シカゴ購買部協会景気指数やミシガン大消費者信頼感指数・確報値などが、軒並み予想を上回ったこと、月末のロンドン・フィキシングに絡んだフローもあって、ドルが全面高の展開で終了した。ただ、米10年物国債利回りは、1.617%から1.563%まで低下したが、ドル売りは限定された。またNY株価3指数は、マイナス圏からスタートしたが、7月26日以来の3指数揃っての最高値更新となった。ただリスク志向の動きは広がっていない。

ドル円は、114.10まで反発、ユーロドルが1.1535、ポンドドルは、1.3669まで下落した。

一方クロス円では、ユーロ円は130.61、ポンド円が155.79まで値を下げ、オージー円は85.85から85.50で上下、NZD円は81.25から85.75まで上昇、カナダ円は82.27から91.86で上下した。

11月1日の注目材料

  • 欧州・冬時間移行
  • 09:30 (豪) 9月居住用住宅ローン [前月比] (前回-6.6%)
  • 09:30 (豪) 9月投資用住宅ローン [前月比] (前回1.5%)
  • 10:45 (中) 10月財新製造業PMI (前回50.0 予想50.0)
  • 16:00 (独) 9月小売売上高 [前月比] (前回1.1%(1.2%) 予想0.4%)
  • 16:00 (独) 9月小売売上高 [前年同月比] (前回0.4%(0.9%) 予想1.8%)
  • 17:30 (スイス) 10月製造業PMI (前回68.1 予想66.5)
  • 18:30 (英) 10月製造業PMI・改定値 (前回57.7 予想57.7)
  • 22:45 (米) 10月製造業PMI・改定値 (前回59.2 予想59.3)
  • 23:00 (米) 10月ISM製造業景況指数 (前回61.1 予想60.5)
  • 23:00 (米) 10月ISM製造業・価格指数 (前回81.2)
  • 23:00 (米) 10月ISM製造業・新規受注指数 (前回66.7)
  • 23:00 (米) 10月ISM製造業・雇用指数 (前回50.2)
  • 23:00 (米) 9月建設支出 [前月比] (前回0.0% 予想0.4%)
  • 01:00 (米) イエレン財務長官講演(ダブリン)
  • COP26・第26回締約国会議開催(12日まで)
  • COP26首脳級会合(2日まで)
  • 米企業決算:モザイク

11月1日の相場見通し

金曜日は、月末のドル買いフローで、ドルが全面高となりました。ただ、今週は、FOMCや英MPC、米雇用統計など重要なイベントが控えています。イベントを前に様子見ムードが出易いですが、週末の影響からポジション的には、押し目ではドルが買われ易い状況が続くか、注目して対応しましょう。

経済指標としては、豪9月居住用・投資用住宅ローン、中10月財新製造業PMI、独9月小売売上高、スイス10月製造業PMI、英10月製造業PMI・改定値、米国では、10月製造業PMI・改定値とISM製造業景況指数などが発表されます。

注目は、中国の財新製造業PMIが、景気の分水嶺となる「50」を割り込むのか焦点ですが、弱い結果が見えた場合、中国経済の減速感が続きそうです。また、独の小売売上高などが弱い結果となるとユーロ相場の圧迫要因。米国では、まちまちの指標が続いていますが、ISM製造業景況指数の強弱が見えた場合、相場一定の動きが示すか注目して対応しましょう。

要人発言としては、イエレン財務長官が講演しますが、ダブリンですので、特別の金融関連の発言が出るかは不透明ですが、もし、引き続き米国の債務上限問題に関して、警戒感が示されても、既に織り込みで影響はなさそうです。またCOP26首脳級会合では、環境問題に警鐘が続くでしょうが、これが原油相場などに影響を与えることもなく、金融市場への影響は限定されそうです。

その他日本の衆院議員選挙で、自民党が安定過半数を確保しているが、株価面では、プラスとなっても、為替市場での影響はなさそう。また、欧州が冬時間に移行します。欧州の経済指標の発表が、今後1時間遅くなることは、留意しておきましょう。

11月1日のデイ・トレード戦略

本日のデイトレード戦略です。

ユーロドル

  • 予想レンジ:1.1500~1.1600
  • 基本戦略: 戻り売り
  • 予想時間: 予想時レート:1.1563

上値を1.2351や1.2266でCapされて、下落が1.1535まで再下落。直近安値の1.2524は守られているが、日足のスロー・ストキャスティクスの反転下落が続いており、突っ込み売りは出来ずも、反発では売りが出易い状況は続きそうだ。

上値は、転換線や基準線が控える1.1614-36が抑えると弱い。1.1692の戻り高値を越えて、1.1704-25、1.1748-56の戻り高値圏で90日移動平均と絡む位置、1.1789を越えて1.1821-51戻り高値で雲と絡む位置、1.1885-86の戻り高値が、視野となるが抑えると上値追い出来ない。1.1909の戻り高値を越えて、一定の反発期待も、1.1930-45、1.1975の戻り高値、1.1995-1.2009、1.2032-57、1.2094-1.2101の日足の窓の上限、1.2135-48の戻り高値を超えても1.2193-95,1.2218-55が抑えると上値は追えない。あくまで直近高値の1.2254-66を超えて、1.2285の戻り高値を目指す動きとなるが、上抜けは不透明で、1.2349の今年の高値をしっかりと超えて、1.2400のサイコロジカル、月足からは、1.2414-1.2476の戻り高値圏、1.25のサイコロジカルまで視野となる。ただ、1.2555の戻り高値を越えるかは、現状不透明となる。

一方下値は、1.1524の安値を割れると1.1500のサイコロジカル、1.1495から1.1422ゾーンまで視野となるが買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易い。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、更に下落が拡大するとは見ていない。

デイの戦略としては、金曜日の急落が不透明で、突っ込み売りは出来ないが、戻りではしっかりと売りを狙いたい。まずは1.1585-00、1.16ミドルと売り上がって、ストップは1.1692越え。ターゲットは、1.1524-35の動向次第で、維持では買い戻しながら、また割れても1.15のオプションの防戦は強く、この前後ではしっかりと利食いたい。また1.15割れではストップも出易いが、一応1.14ミドル方向までは、買いも狙いたい。この場合のストップは、1.1422割れとするか、1.14割れとしても良さそう。ただ、こういった下落では、反発ではしっかりと随時利食って置きたい。 
今週のビッグ・イベントを控えて様子見ムードか?【2021年11月1日】

ユーロ円

  • 予想レンジ:131.30~132.80
  • 基本戦略: 逆張り
  • 予想時間:05:44 予想時レート: 131.89

下値を127.94-93でダブル・ボトムを形成して反発が、日足の雲やレジスタンスを越えて、133.48まで拡大も、現状は上値を押さえられている。日足のスロー・ストキャスティクスも反転下落しており、若干揉み合い気味も直近高値が抑える状況が続くと上値追いも厳しい。

上値は、133円前後が抑えると弱い。133.48を越えて、133.58-70の戻り高値や134円のサイコロジカルが視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで134.13の高値を越えて、134.50のサイコロジカル、更に強い135円がターゲットとなるが、一旦利食いが出易そうだ。ただ、この位置も超えると、136円や137円のサイコロジカル、更に137.50の高値まで視野となるが不透明となる。 

一方下値は、131.56-61の戻り安値圏の維持では良いが、割れると130.75-131.27の戻り安値圏で基準線と絡む位置、130.48-56のそれ以前の高値圏、129.80-91の窓の下限、128.63-91のサポート圏の維持では強いが、128.28-33の戻り安値を維持出来ずに、127.93-94を割れてしまうと127.50-77の戻り安値、126.98-127.32ゾーンが視野となるが、過去の高値圏と絡む位置で、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、維持出来ない場合126.17-70、125.60-10の戻り安値圏まで視野となる。こちらも維持では更に突っ込み売りは出来ないが、125.09-31やサイコロジカルな125円をしっかりと割れると調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏まで視野となる。このリスクは121.62や121.48の戻り安値割れで、その場合120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では、長期的に買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。

従ってデイの戦略としては、ユーロ売りが強まっているが、円安が下値を支える見通しで、総じて揉み合い気味の展開に留まりそうで、逆張り戦略を検討したい。

上値は、132.92をストップに、132.45-80方向への上昇で売り上がり。ターゲットは、131.56-61の戻り安値が維持されると利食い。割れても131.30前後では利食いを優先したい。またもし、131.80-00の維持では買っても、ストップは131.56-61割れ。ターゲットは、同様に132.45-80が抑えると利食いを優先したい。更に割れるケースでは、131.00-30で買い直しも、この場合のストップは、130.74割れ。こういった買いの場合の、131.56-61が抑えると利食いで、超えても132.45-80を前に利食いが安全となる。

今週のビッグ・イベントを控えて様子見ムードか?【2021年11月1日】