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おはようございます。だいまんです。
2021年11月2日の相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、米FOMCを控えて、様子見ムードが残る中、まちまちの展開。米10月製造業PMIの改定値が予想を下回った一方、10月ISM製造業景気指数が、市場予想をわずかに上回り、総じて影響は限られた。イエレン財務長官が「インフレは近年よりも高くなっているが、これはパンデミックによるもので一時的」と述べているが影響は不透明も、米10年物国債利回りは、1.605%まで上昇し後、1.557%まで低下した。一方株価面では、NY株価3指数は、揃って最高値を更新したが、リスク志向の動きは広がっていない。
ドル円は、114.44を高値に、米長期金利の低下を受けて113.94まで売りに押された。またユーロドルは1.1609まで買い戻しが優勢となったが、ポンドドルは、英仏漁業権問題の深刻化を背景に、対ユーロでの売りが圧迫し、1.3642から1.3694で上下した。トラス英外相は、「フランスが漁業権について撤回をしなければ行動を示す」と発言している。
一方クロス円では、ユーロ円は132.00から132.45まで反発、ポンド円は156.39から155.61まで売りに押され、オージー円は85.64から86.07、NZD円は81.90から82.22で上下、カナダ円は92.50を高値に92.11まで値を下げた。
11月2日の注目材料
- メキシコ市場休場(死者の日)、ブラジル市場休場(万聖節)
- 06:45 (NZ) 9月住宅建設許可件数 [前月比] (前回3.8%)
- 08:50 (日) 10月マネタリーベース [前年同月比] (前回11.7%)
- 08:50 (日) 日銀・金融政策決定会合議事録公表(9月21-22日開催分)
- 12:30 (豪) 豪準備銀行・政策金利公表 (現行0.10% 予想0.10%)
- 14:50 (豪) デベル豪中銀副総裁・パネル討論会参加
- 16:30 (スイス) 10月消費者物価指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.2%)
- 16:30 (スイス) 10月消費者物価指数 [前年比] (前回0.9% 予想1.1%)
- 16:30 (スイス) 9月実質小売売上高 [前年同月比] (前回0.5%)
- 17:50 (仏) 10月製造業PMI・改定値 (前回53.5 予想53.5)
- 17:55 (独) 10月製造業PMI・改定値 (前回58.2 予想58.2)
- 18:00 (ユーロ圏) 10月製造業PMI・改定値 (前回58.5 予想58.5)
- 21:00 (NZ) 乳製品価格 (前回2.2%)
- 21:00 (NZ) 乳製品入札 (前回4061ドル)
- 21:30 (加) 9月住宅建設許可件数 [前月比] (前回-2.1% 予想3.0%)
- 21:55 (米) 週間レッドブック大規模小売店売上高 [前年比] (前回15.6%)
- 05:00 (NZ) NZ中銀・金融安定報告書公表
- COP26首脳級会合
11月2日の相場見通し
昨晩は、今週のビッグ・イベントを控えて、総じて揉み合い気味の相場展開に留まりました。本日も同様な展開が続く可能性で対応しましょう。
金融政策としては、日銀の金融政策決定会合議事録の影響はないでしょう。注目は、豪準備銀行の政策金利の公表となりますが、政策金利自体は据え置きが想定されています。これは織り込みの範囲ですが、直近発表されたインフレ指標が、商品市況の上昇もあって強い結果となったことを受けて、タカ派的な声明が出るケースや資産買い入れの減額などが発表された場合、豪ドル相場の買い要因となることは、注目しましょう。また、NZ中銀の金融安定報告書も、タカ派的なスタンスが継続されると相場の下支えとなりそうです。
経済指標としては、NZ9月住宅建設許可件数、スイス10月消費者物価指数と9月実質小売売上高、ユーロ圏各国の10月製造業PMI・改定値、加9月住宅建設許可件数などが発表されます。
あまり注目度の高い指標はなく、影響は限られそうです。ただ、ユーロ圏のPMIは、改定値ですが、弱めの結果が見えた場合、ユーロ相場の圧迫要因となるかもしれません。
COP26首脳級会合の影響もなく、米長期金利や株価の動き次第で、神経質な動きとなる可能性に注目しましょう。
11月2日のデイ・トレード戦略
本日のデイトレード戦略です。
ドルスイス
- 予想レンジ:0.9050~0.9150
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:06:47 予想時レート:0.9093
上値は0.9472の高値から調整も、0.8925で維持して、再反発も、再度上値を0.9370で抑えられて調整気味。スロー・ストキャスティクスも反転下落気味だが、日足のサポートに近づいており、この維持ができるか大きな焦点となる。
上値は、雲の下限と絡む0.9172-05が抑えると弱い。0.9228の戻り高値を越えて、0.9253-74の雲の上限が絡む位置、0.9308-14、0.9338の戻り高値が視野となるが抑えると弱い。0.9369を越えて、0.9396-0.9438の戻り高値圏まで視野となるが、上抜けは不透明で、あくまで0.9472を超えて、0.9532-53などの戻り高値が視野となるが、売りが出易い。このリスクは0.9585越えとなるが、それでも0.9803の高値を越えるまでは、0.9650-0.9800ゾーンと売りが出易い。
一方下値は、昨日の安値0.9086を割れると0.9052-62が視野となるが、日足のサポートから維持されると、更に突っ込み売りは出来ないが、0.9019の戻り安値割れからは、調整気味となり0.8965-76まで視野となるが、維持は不透明も、0.8925を割れると調整が深まり、0.8847-71、0.8822-38まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、0.8757の安値まで割れると、相場は崩れ2015年1月のスイスフランショック前の戻り安値圏となる0.8700-04、0.8240-0.8568の窓などを目指すリスクとなる。ただ、流石に歴史的な安値の0.7072を割れるとは当面想定できず、最大下げても0.8500台では、買いが入り易い。
従ってデイの戦略としては、突っ込み売りは出来ず、基本は反発での売り狙い。0.9150方向への上昇で売場を探して、ストップは0.9577越え。また更に売り上がっても、ストップは0.9228越えで対応。ターゲットは、現状の安値0.9086の維持では利食い優先が良い。また早期の買い戦略としては、現状のレベルから0.9050まで買い下がって、ストップは0.90割れ。この買いのターゲットも、0.9150を前に上げ渋りでは、利食いとなる。
豪ドル円
- 予想レンジ:85.10~86.10
- 基本戦略: 押し目買い
- 予想時間:06:58 予想時レート:85.75
下落を77.90や78.85で維持して、86.26まで反発も現状は更なる展開となっていない。ただスロー・ストキャスティクスが、買われ過ぎ圏から反転気味となっている。現状これがダイバージェンスとなる可能性もあり、安易に売れないが、引き続きこの上値を抑えられると、調整リスクが残ることは注意しておきたい。
上値は86.26の直近高値を越えて、サイコロジカルな86.50や87円、月足からは、88.12や89.08の戻り高値が視野となるが、90.30の2017年の高値越えは不透明となる。また、88.18から90.73ゾーンは、超長期の月足チャートからは、105.44の高値をトップとしたH&Sのショルダーの上限に位置しており、一時的な上抜けはあっても、当面しっかりと超えることは難しいと見ている。
一方下値は、85.05-33の転換線と絡む位置が維持すると相当強いが、84.61-65の戻り安値を割れると84.21-28,83.02-48の基準線、81.86-08の窓の上限、80.95-81.56の戻り安値圏、80.48-58、79.36-91の雲やサポート圏まで視野となるが維持では堅調が続く。ただし、78.85を割れると、8.14-65や78円のサイコロジカルまで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.90を割れてしまうと77.50-86,76.46-77.12,75.73-76.09なども視野となるが、75.41の安値まで割れると74.57-75.08の戻り安値圏、73.62-74.08まで視野となるが、維持されると更に突っ込み売りは出来ない。このリスクは73.14を維持出来ずに、72.54の安値まで割れるケースで、その場合過去の揉み合いゾーンとなる67.30-70.18ゾーンまで視野となるが、フィボナッチ・リトレースメントや日足のサポートと合わせても良い位置となる。リスクはこれを維持できないケースだが、それでも64.41、62.76の戻り安値を割れるような調整は、現状あまり想定していない。
従ってデイの戦略としては、強い状況が続いているが、今日はイベントがあり、上値追いは避けたい。あくまで押し目があれば買い狙いとなる。下値は下落があれば、85ミドルから前半を買い下がって、ストップを85.05割れとするか、更に84円後半まで買い下がるなら、ストップは84.61割れ。ただ、ターゲットは、現状の高値圏となる86.00-26が抑えると利食いとなる。
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