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こんにちは、鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年11月29日週】概況・展望
先週はパウエルFRB議長の続投が決定し、米長期金利の急上昇に伴いながらドル買いが優先され、ドル円は心理的節目115円台を突破し、一時115円台半ば近辺まで上昇したが、週後半にかけては南アで検出されたコロナ新変異株への警戒感を踏まえて、リスク回避志向が高まる中、米債券利回りの低下が手伝い、ドル円113円近辺まで急落するなど、全般的に方向感が定まらない展開に陥っている。その中、チャート分析も機能不全状態にあり、市場参加者も翻弄されており、安易にどちらにも仕掛けづらい状況に直面している。今後も南アで検出された新型コロナウイルスの変異株の感染動向次第では、更にリスク回避による米債券買いを踏まえて、米長期金利急低下にも配慮しなければならない。ただ。FRBはインフレ懸念を背景に、が金利正常化に向けては積極的であり、加速的な米金利の低下は見込みづらく、引き続き相場が大きく動意づいてからのナンピン売買に専念することが無難であろう。
【2021年11月29日週】注目経済指標
今週は週末の米雇用統計に関心が寄せられる中、パウエルFRB議長の再任により、テーパリング開始時期が早まるとの憶測もあるが、反面、新型コロナウイルスの変異株出現で世界的なインフレ懸念が鈍化するとの見解も少なくなく、相場全般がジレンマ状態に陥る可能性もある。当面、相場が鎮静化するまでは調整主導の展開が予想されるだけに、相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
注目指標
- 29日(月)黒田日銀総裁講演
- パウエルFRB議長、イベント挨拶
- 30日(火)日10月雇用統計 失業率 2.8%←2.8%
- 日10月鉱工業生産・速報値(前月比) 1.9%←-5.4%
- 欧11月消費者物価指数(HICPコア指数、速報値) 2.3%←2.0%
- 米11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 110.4←113.8
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 発言
- 01日(水)11月ADP雇用統計(前月比) 52.3万人←57.1万人
- 米11月ISM製造業景況指数 61.0←60.8
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 発言
- 米地区連銀経済報告(ベージュブック)
- 02日(木)欧10月失業率 7.3%←7.4%
- 米前週分新規失業保険申請件数 25.0万件←19.9万件
- 03日(金)米11月雇用統計 失業率 4.5%←4.6%
- 11月非農業部門雇用者数変化(前月比) 53.0万人←53.1万人
- 米11月ISM非製造業景気指数 65.0←66.7
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円相場のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
以下、各通貨ペアの動向になります。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.1045
- 現状乖離幅 0.1088→0.1037
先週の弱めの売りシグナルドル円114.00円から下落基調を強めており、今週は利益確定買いを伴い、弱めの買いシグナルドル円113.30円が点灯している。
★売りターゲット(113.80円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 18.25円
- 現状乖離幅 14.70→14.95円
先週の強い買いシグナル1.1289から若干上昇しているが、今週も引き続き強い買いシグナル1.1320が点灯している。
★売りターゲット(1.1600)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 30.00円
- 現状乖離幅 31.50→32.55円
先週の買いシグナル0.7237から下げ足を強めており、今週は強めの買いシグナル0.7127が点灯している。
★売りターゲット(0.7350)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.00円
- 現状乖離幅 39.35→37.90円
先週の買いシグナル1.3452から下げ足を強めており、今週は強めの買いシグナル1.3345が点灯している。
★売りターゲット(1.3650)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。