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こんにちは、鈴木郁夫です。
今週の為替相場予測です。
目次
【2021年11月08日週】概況・展望
先の衆院選で自民党が単独過半数を獲得したことで、市場には安堵感が広がる中、東京株式市場では再び日経ダウ3万円台への期待が高まりつつある。週末に発表された10月の米雇用統計では非農業部門雇用者数が53.1万人と予想を上回り、失業率も4.6%まで低下するなど、相対的にはドルの支援材料になっているが、反面、米債券利回りが急ピッチ低下したことが嫌気され、再びドルロングを手仕舞う動きが強まるなど、市場は焦点が絞り切れない状況に直面している。そして、各国の金融政策では日米欧、そして、利上げが期待された英中銀が現状維持にとどまるなど、引き続き過剰流動性相場の展開を強いられており、世界的な株高志向は健在とも言える。その中、FRBはテーパリング(金融緩和縮小)を開始しており、金利正常化に向けては米国が一歩リードした感が強く、ドル買い戻しが優先されやすい外部環境にあるが、一部米当局者からはドル高リスクに警戒感を示している。そして、IMM通貨先物においては、円ショートの積み上がりが目立っており、ドル円115円前後の重さが再認識されている。加速的なドルの上昇は描きづらく、もう一段のドルの上昇局面では一旦清算入りと見なした方が得策であろう。
【2021年11月08日週】注目経済指標
今週は目ぼしい経済指標はない中、市場には中国経済に対する不信感、エネルギー価格の急騰、そして、サプライチェーンの供給不足などから、インフレ懸念が顕在化しつつあり、安易にポジションを取り切れない情勢にある。相対的には米金利の優位性がドル買い戻しを助長させてはいるが、日米欧ともに政策方針に対する材料出尽くし感は否めないが、米金利の低下を背景にドルの調整売りが随所に散見されているが、市場はドルの買われ過ぎと円ショートの積み上がりに警戒感を強めている。基本的には相場が大きく動意づいてからの逆張り待機に専念することも一考であろう。
注目指標
- 08日(月)パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 発言
- 09日(火)独11月ZEW景況感調査(期待指数) 20.0←22.3
- ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁 発言
- 米10月卸売物価指数(PPI)(前月比) 0.6%←0.5%
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 発言
- ベイリー英中銀(BOE)総裁 発言
- 10日(水)独10月消費者物価指数(CPI、改定値)(前月比) 0.5%←0.5%
- 米10月消費者物価指数(CPI)(前月比) 0.6%←0.4%
- 11日(木)米国休場
- 英7-9月期四半期国内総生産(GDP、速報値)(前期比) 1.5%←5.5%
- 12日(金)欧9月鉱工業生産(前月比) -0.2%←-1.6%
- 11月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 72.5←71.7
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円相場のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0885
- 現状乖離幅 0.1059→0.1021
先週の強い売りシグナルドル円113.95円から下げ足を早めており、今週は強めの売りシグナルドル円113.40円が点灯している。
★買いターゲット(111.50円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 18.75円
- 現状乖離幅 17.85→17.80円
先週の弱めの買いシグナル1.1566から変化はなく、今週も引き続き弱めのシグナル1.1570が点灯している。
★売りターゲット(1.1650)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 30.00円
- 現状乖離幅 28.20→29.45円
先週の弱めの売りシグナル0.7525から下げ足を強めており、今週は利益確定買いを伴い、様子見0.7403が点灯している。
★様子見(0.7403)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 40.75円
- 現状乖離幅 42.05→39.65円
先週の弱い買いシグナル1.3690から下落基調を強めており、今週は強めの買いシグナル1.3496が点灯している。
★売りターゲット(1.3700)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。
売買シグナルは添付のチャートを参照してください。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。