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こんにちはYEN蔵です。
今週の為替相場振り返りです。
目次
今週(11月29日週)の振り返り
変異株をきっかけに株が下落
先週の26日の東京市場から日本株が急落し、そこから円高の流れが加速しました。南アフリカで発見されたコロナウイルの変異株の発見によって日本株発で世界的に株価が下落しました。
しかし感染が世界的に一番といっていいくらいに抑え込まれている日本株が大きく売られるのはなにかおかしいような気もします。
世界的なヘッジ受け皿になっている日本市場
週末何か悪いことが起こって週明けからリスク回避になる動きは、マーケットが不安定な時よく起こる現象でした。最近はそのような動きはあまり見られませんでしたが、今回は26日からそのような流れになっていました。
まずは日本市場が世界で最初に開く市場ということが影響しています。正確に言うとオセアニア市場が世界で一番早く開く市場なのですが、市場の規模からいって東京市場が世界で一番早く開く大きな市場です。
市場が大きいということは、大きな投資家が大きな資金を動かすときに、その資金を投入しやすいということです。
こんかいも屁に株ということをきっかけに世界の市場がリスク回避の動きになるのであれば、東京市場でまず売りを仕掛けようという投資家はいるはずです。
仮に欧州株とか米国株とトイレードしているような外国人投資家にとって、自国市場が開くまで待っていては市場がすでに下落してしまいます。
そのような投資家たちが日経平均先物という、非常に流動性が高くいくらでも売ったり、買ったりできるマーケットを使って自国市場が開くまでのつなぎ売りなどを行うことが考えられます。
株と為替の関係も復活
また最近ではリスク回避(株安、金利低下、円高)リスク選好(株高、金利上昇、円安)という動きはあまり頻繁に現れなくなっていました。しかし今週に関しては金融市場間のこのような動きが復活していました。
株が下落するとともにドル円が下落し、クロス円の下落も顕著になりました。
よく安全通貨の円が買われるといった表現がされますが、安全通貨だから買われるというのはおかしな話です。安全通貨というのであれば世界一の経済規模、軍事力をいじする米国のドルが買われるはずなのですが。
このように危機が起こった時に買われやすい通貨は経常収支が黒字の国の通貨です。その代表が円とスイスフランです。
また市場が不安定になり、今回のように米国が金融政策を緩和から中立、やがて引き締めに向かうときには新興国市場から資金が米国に戻るので新興国通貨が売られます。
ドル円は重要サポートを維持
ドル円は下落して112.50付近まで下落しましたが、そのレベルを保っています。113円台中盤に上昇してきていますが112.00~112.50は中期的に重要なサポートレベルです。
上昇前に112円を抜けるのに時間がかかり、ここを抜けてからは112円台を維持しています。112.50付近には75日移動平均線が位置し、ここが維持されています。また上昇前の108.50~115.50の38.2%戻しが112.90付近に位置しています。
112円台を維持できれば112~115円のレンジ継続と予想します。