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おはようございます。だいまんです。
2021年3月10日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、米長期金利の低下や株価の反発を受けて、ドルの売り戻しが優勢となった。米10年物国債利回りは、1.56%を上値に、3年物国債入札が好結果もあって、1.53%台まで低下。また、OECDが、2021年世界経済の成長率見通しを大幅に上方修正しこともあって、NYダウが347ドル高、ナスダックは3.9%近い反発となった。
ドル円は108.43まで下落、ユーロドルは、第4四半期GDPの確定値が、予想を下回ったが影響は薄く1.1916まで上昇、ポンドドルは1.3926まで反発した。
一方クロス円では、ユーロ円が129.55から128.94、ポンド円が151.29から150.65、オージー円が83.92から83.58、NZD円が78.06から77.65、カナダ円は86.39から85.74まで利食いに押された。
3月10日の注目材料
- 07:00 (豪) ロウ豪準備銀行総裁講演
- 08:30 (豪) 3月ウエストパック消費者信頼感指数 (前回109.1)
- 10:30 (中) 2月消費者物価指数 [前年同月比] (前回-0.3% 予想-0.3%)
- 10:30 (中) 2月生産者物価指数 [前年同月比] (前回0.3% 予想1.4%)
- 未 定 (中) 2月マネーサプライ M2 [前年比] (前回9.4%)
- 未 定 (中) 2月人民元建て新規融資 (前回3580十億人民元)
- 未 定 (中) 2月人民元建て融資残高 [前年比] (前回12.7%)
- 未 定 (中) 2月外国直接投資 [前年比] (前回4.6%)
- 16:45 (仏) 1月鉱工業生産指数 [前月比] (前回-0.8% 予想0.6%)
- 22:30 (米) 2月消費者物価指数 [前月比] (前回0.3% 予想0.4%)
- 22:30 (米) 2月消費者物価指数 [前年同月比] (前回1.4% 予想1.7%)
- 22:30 (米) 2月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.2%)
- 22:30 (米) 2月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.4% 予想1.4%)
- 00:00 (加) カナダ銀行・政策金利公表 (現行0.25% 予想0.25%)
- 00:00 (米) 2月クリーブランド連銀・消費者物価指数 (前回0.1%)
- 00:30 (米) 週間原油在庫統計 (前回2156.3万バレル)
- 03:00 (米) 10年物国債入札(380億ドル)
- 04:00 (米) 2月月次財政収支 (前回-1628億ドル 予想-3050億ドル)
- 06:45 (NZ) 2月食品価格指数 (前回1.3%)
- IOC委員会(12日まで)
3月10日の相場見通し
昨晩も米長期金利の動きにドルや株価が左右される展開となりました。本日も米長期金利の動向に大注目ですが、特に今夜は10年物国債の入札が実施されます。昨晩の3年物国債の入札が良好だったこともあって、本日の入札も良好となるなら、米長期金利に落ち着きが見えて、ドルの巻き戻しにつながるか注目しましょう。
金融政策としては、カナダ中銀が政策金利を公表します。据え置きが想定されていますので、声明にサプライズがなければ、影響は少ないでしょう。
経済指標としては、豪3月ウエストパック消費者信頼感指数、中国の2月消費者・生産者物価指数、2月マネーサプライM2と人民元建て融資、仏1月鉱工業生産指数、米国では、2月消費者物価指数、2月クリーブランド連銀・消費者物価指数などが公表されます。
注目が米長期金利に集まっているだけに、米国の消費物価指数の結果には注意です。一応追加経済対策の影響もあって、強い結果が想定されていますが、一定の織り込みもあるので、あくまで予想対比で強弱が見えるか注目しましょう。
その他、IOC委員会が12日まで開催されます。本日何か材料が出るかはわかりませんが、東京オリンピックに関して、何か悪い判断が示された場合、日本株に悪い影響を与えることは留意しておきましょう。
3月10日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ポンドドル
- 予想レンジ:1.3825~1.3980
- 基本戦略: 押し目買いから吹き値売り
- 予想時間:09:16 予想時レート: 1.3882
ポンドドルは、下値を1.2676や1.2855で支えて、上昇が月足の雲を上抜け1.4237まで一時上値を拡大。ただ、この位置がトピッシュとなっており、今後この高値が抑えると波動的にも一旦高値つきの可能性が高まるので、安易に以前のような上昇を期待するのは避けておきたい。
上値は、既に昨日の高値となる1.3926が抑えると弱く、超えても1.4018-27の戻り高値圏、1.4182が抑えるとレジスタンス形成の可能性となる。あくまで1.4237の上ヒゲを超えて、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることは注意しておきたい。
一方下値は、一旦スロー・ストキャスティクスが、売られ過ぎから反転傾向を示しており、1.3778-00が維持されるとサポート形成から良いが、維持出来ない場合、1.3730-76、1.3657-80の戻り安値圏まで視野となるが、雲の上限が控え、買いが入り易い。ただし、1.3573の90日移動平均や1.3567の戻り安値を割れると1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏や雲の下限がターゲットとなるが、維持では良いが割れると1.3304-50の戻り安値まで視野となる。最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
デイの戦略としては、突っ込みは出来ず、早期は1.3825-50ゾーンの下落では買っても、ストップは1.3778割れで、ターゲットは、1.3926を超えないなら利食い優先。超えても1.3839-81ゾーン、1.40を前に利食いたい。またこの位置では売って、ストップは1.4018越え。この売りのターゲットは、1.3850-1.3900ゾーンが維持されると利食いとなる。またもし、1.3778を割れるケースでは、1.3750前後、1.37前後の維持を見て買っても、ストップは、1.3680割れ。ただ、こうった下落での利食いは、1.3778-00、1.38ミドルが上値を抑えると利食いとなる。
カナダドル円
- 予想レンジ:85.20~86.20
- 基本戦略:上値追いは出来ず、早期は売り、買いは押し目待ち
- 予想時間:09:28 予想時レート: 85.88
カナダドル円は、下値を78.38と77.93でダブル・ボトム的に支えて、86.39まで上昇を強めている。既に月足の雲の下限を超えており、今後更に上値拡大となるか注目されるが、総じて高値圏であることは、注意しておきたい。
上値は、昨日の高値86.39を超えて、月足からは86.98の戻り高値が視野となるが、89.20の戻り高値を前に、売りが出易い。この位置まで超えて、月足の雲の上限となる90.66まで視野となるが、抑えると上値追い出来ない。あくまで、91.58-91.64の高値などを超えて、更なる上昇期待となる。
一方下値は、スロー・ストキャスティクスが不透明で、買いも慎重さが必要だが、転換線や急上昇のサポートが絡む94.95が維持されると強いが、割れる基準線と絡む84.12-45が視野となるが、維持では良いが、83.52-59の戻り安値を割れると83.04-20の戻り安値圏、82.65、81.97-82.35ゾーン、81.88の戻り安値、81.16-58が視野となるが、日足の雲の上下限が控え、維持では堅調が続くが、80.99を割れると80.38-57の戻り安値まで視野となるが、雲の下限が位置しており買いが入り易い。ただし、80.15の戻り安値を割れると相場的には崩れ気味となり、79.82-94の戻り安値、リスクは79.24の戻り安値まで割れると78.72、78.08-23まで視野となるが、維持では更に突っ込み売りは出来ないが、77.93や77.63を割れると調整が76-77円ゾーンまで視野となる。このリスクは、75.58、74.77、73.77の安値を順次割れるケースとなる。
従ってデイの戦略としては、上値追いは出来ずに、ベンチャー気味には、86.39をストップに、86円前半での売り狙いから、ターゲットは、85.50前後が維持されると利食い優先。一方買いはこの位置が維持されるケースとなるが、できれば85円まで買い下がりお余裕を持って対応したい。ストップは84.88割れ。この買いのターゲットは、86円が上値を抑えると利食いとなる。