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おはようございます。だいまんです。
2021年3月11日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、注目の米2月消費者物価指数のコア指数が、市場予想を下回ったことで米長期金利が低下。ドルの売り戻しにつながった。また、米国の1.9兆ドル規模の追加経済対策案が下院で再可決し、バイデン大統領の署名で、12日にも成立する見通しからNYダウが556ドル高まで最高値を更新して上昇し、ドルの上値を抑えた。
ドル円は、「日銀は国債金利がより柔軟に動く方法を政策点検で検討している」との一部報道もあって、108.34まで下落、ユーロドルが1.1927、ポンドドルが1.3936まで買い戻された。
一方クロス円では、ユーロ円が129.42を高値129.04、ポンド円が151.20から150.63まで売りに押され、オージー円は83.93、NZD円が78.02まで揉み合いながら上昇、カナダ円は、カナダ銀行が政策金利据え置いたが、声明で「引き続き大規模金融政策が必要で、2%のインフレ目標の持続的達成のため政策金利を下限で維持する」と示されたことで、85.77まで下落した。
3月11日の注目材料
- 08:05 (米) カプラン・ダラス連銀総裁「国内外の経済問題に関する討論会参加」
- 08:50 (日) 2月国内企業物価指数 [前月比] (前回0.4% 予想0.5%)
- 08:50 (日) 2月国内企業物価指数 [前年同月比] (前回-1.6% 予想-0.7%)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回-1兆7190億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回-4546億円)
- 09:01 (英) 2月英RICS住宅価格指数 (前回50 予想45)
- 18:00 (南ア) 第4四半期経常収支 (前回2970億ランド 予想2130億ランド)
- 20:00 (南ア) 1月製造業生産 [前年比] (前回1.8%)
- 20:00 (南ア) 1月製造業生産 [前月比] (前回-0.1%)
- 21:45 (ユーロ圏) 欧州中央銀行・政策金利公表 (現行0.00% 予想0.00%)
- 22:30 (ユーロ圏) ラガルドECB総裁・定例記者会見
- 22:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回74.5万件 予想72.5万件)
- 22:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回429.5万人 予想419.1万人)
- 00:00 (米) 1月JOLTS求人件数 (前回6.646百万人)
- 03:00 (米) 30年物国債入札(240億ドル)
- 27:30 (加) シェンブリ・カナダ中銀副総裁講演
- 06:30 (NZ) 2月製造業PMI (前回57.5)
- IOC委員会(12日まで)
- 東日本大震災から10年
3月11日の相場見通し
昨晩も米長期金利に振らされる相場展開となりました。本日は、今週最後となる30年物国債の入札が実施されます。3年物や10年物の国債入札が良好だったことで、米長期金利は上げ渋っていますが、今夜の入札が不調に終わるとまた、米長期金利の上昇が、相場の足かせとなりそうです。ただ、昨日発表された2月消費者物価指数は落ち着いた結果となりました。原油価格などがまだ懸念ですが、米10年物国債利回りの1.63%には、一定のピーク感も見えています。米追加経済対策が議会を通過して、米経済には明るさが見えますが、「噂で買って事実売り」の面や来週のFOMCを控えて、週末に向けて米長期金利が一定の調整局面を迎えるならドルの上値を押さえそうです。
今夜の注目としては、欧州中央銀行の政策金利の公表が予定されています。ワクチンの遅れなど懸念が残りますが、現状ECBが政策の変更に踏み切る可能性は低そうです。ただ、ラガルドECB総裁は、ユーロ圏経済に、警戒感を残す発言を続けるでしょうが、強気見通しが、一定のユーロ相場の買い戻しにつながるか注目しましょう。
経済指標としては、日本の2月国内企業物価指数、英2月RICS住宅価格指数、南ア第4四半期経常収支と1月製造業生産、米週間新規失業保険申請件数と1月JOLTS求人件数、NZ2月製造業PMIなどが公表されます。
大きな注目材料はありませんが、先週改善の見えた米週間新規失業保険申請件数などが良好な結果を続けるか注目です。この結果を受けて、一時的なドルの上下の動きが出るかは注意ですが、大きな変動がなければ、影響は限られそうです。
3月11日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ドルスイス
- 予想レンジ:0.9250~0.9350
- 基本戦略: 慎重な戻り売り
- 予想時間:09:39 予想時レート: 0.9340
ドルスイスは、一時0.8757まで下落も、この位置を維持して、反発が0.9376まで拡大もトピッシュとなる形。スロー・ストキャスティクスも買われ過ぎ圏で反転下落を示しており、今後一定の下値トライとなるか注目したい。
上値は、あくまで0.9376を超えて、0.9410-68,0.9532-53などの戻り高値が視野となるが、売りが出易い。このリスクは0.9585越えとなるが、それでも0.9803の高値を越えるまでは、0.9650-0.9800ゾーンと売りが出易い。
一方下値は、0.9258-71の戻り安値維持では強いが、割れると0.92のサイコロジカル前後、0.9136-40、0.9071を割れると0.9026、0.8922-49などもターゲットとなるが、日足の雲やサポートが控え維持では堅調が続くが、0.8871を割れると0.8822-38まで視野となるが、維持では不透明で、このリスクは0.8757の安値割れで、その場合2015年1月のスイスフランショック前の戻り安値圏となる0.8700-04、0.8240-0.8568の窓などを目指すリスクは残っているので注意。ただ、流石に歴史的な安値の0.7072を割れるとは当面想定できず、最大下げても0.8500台では、買いが入り易い。
従ってデイの戦略としては、慎重な戻り売りで、0.9376をストップに、0.9350方向への上昇で売り狙い。ターゲットは、0.9258-72ゾーンの維持では買い戻しも、割れると0.9200-50ゾーンでは利食い優先となる。また買い戦略は、0.92前後の維持から、0.9150まで買い場を探しても、ストップは0.9136割れ。この買いのターゲットは、それ以前の安値0.9258-72などが抑えると利食いとなる。
ユーロ円
- 予想レンジ:128.50~130.00
- 基本戦略:逆張り
- 予想時間:10:01
- 予想時レート: 129.32
調整を125.09で維持して、129.98まで急上昇となったが、現状は130円のサイコロジカルを前に、上げ渋る形となっている。
上値は、スロー・ストキャスティクスの反転下落もあって、129.55-65の戻り高値圏抑えるとレジスタンス形成の可能性が残る。129.98を超えて、130円のサイコロジカル前後、130.16の戻り高値を越えて132.46-133.49の月足の戻り高値などがターゲットとなるが、ただ、137.50の高値を越えるかは不透明となる。
一方下値は、128.04-18の基準線と戻り安値に短期上昇サポートが控え、128円前後の維持では強いが、割れると127.13-77ゾーン、126.98の戻り安値を割れると126.43-70,125.98-126.10ゾーンまでターゲットとなるが、日足の雲が控え、買いが入リ易い。 ただし、125.60まで割れると125.18-30まで視野となるが、維持は不透明で、このリスクは、125.09の戻り安値を割れるケースで、その場合調整が深まり、124.30-38、123.90や123.64を割れると123.01-03が視野となるが、長期のサポートが控えるが、122.85を割れると122.66、121.82-122.23ゾーンの戻り安値圏、121.62や121.48の戻り安値まで割れると下げ幅を拡大して、120.81や120.27、サイコロジカルな120円までターゲットとなるが、こういった下落では買い狙いが検討される。このリスクは119.31の安値割れとなる。
従ってデイの戦略としては、若干高値を前に揉み合っており、逆張り的なスタンス。
下値は、できれば129円を割れて、128.50円方向への調整があれば買い狙いで、ストップは128.18割れまたは、128円まで買い下がるなら、127.50や127.31割れで対応したい。ターゲットは、128円ミドルの維持では、129円ミドルが抑えると利食い、128円まで下落するなら、129円が抑えると利食いとなる。
一方売り戦略は、ワンチャンスだが、60分足のレジスタンスとなる129.50前後が特に抑えるかどうか確認しながらの対応で、売り上がっても、130円を超えるなら一旦止めるスタンス。ターゲットは、買いと同様128.50が維持されるとしっかりと利食っておきたい。またもし、130円超える動きがあっても、上値追いは避けて、しっかりと押し目買いを考慮したい。