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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年5月3日週】概況・展望
今週は本邦では大型連休の最中、中国及び英国市場の休場も重なる関係上、相対的に調整主導の展開に陥りやすい。ただ、依然として、市場には新型コロナウィルスの変異株が猛威を振るっており、ワクチンの普及率次第で相場が動意づく可能性を残している。その中、市場の関心は米長期金利の動向や高値警戒感がある米株価動向に関心にあるが、相対的には米国でのワクチン接種普及率が他国よりも一歩リードした感が強く、また、米経済指標は軒並み力強い結果を示しており、新型コロナウィルスの収束観測や米金利の上昇圧力により、早期テーパリング観測(量的緩和の調整)が浮上するなど、ドル買い・円売りを意識させる材料が整いつつある。時期尚早ではあるあるが、遅かれ早かれドル円110円台回復期待も根強く、米中覇権争いによるリスクのドル買いも手伝い、ドルを買い戻する動きが優勢になっている。
【2021年5月3日週】注目経済指標
今週は週末の米4月雇用統計に注目が集まるが、米4月ISM製造業景気指数や米4月ISM非製造業景気指数において、米経済の力強い回復が示されれば、早期テーパリング観測再燃する可能性もあり、ドルロングを手仕舞う動きは限定的になっている。そして、ファンダメンタルズ的には欧米経済格差や欧米金融政策の相違、そして、新型コロナウィルスの感染拡大に伴う欧州主要国のロックダウンの解除が視界不良になっており、拙速的にユーロを買い戻す雰囲気ではなく、引き続きドルの下落局面では買い戻しに転じることも一考であろう。
注目指標
- 03日(月)米4月ISM製造業景況指数 65.0←64.7
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長 発言
- 04日(火)豪準備銀行(中央銀行)、政策金利発表 0.1%据え置き
- 米3月製造業新規受注(前月比) 1.4%←-0.8%
- 05日(水)4月ADP雇用統計(前月比) 88.8万人←51.7万人
- 米4月ISM非製造業景況指数(総合) 64.2←63.7
- 06日(木)日銀・金融政策決定会合議事要旨
- 英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨
- 英中央銀行)金利発表 0.10%据え置き
- トルコ中銀、政策金利 19.0%据え置き
- 07日(金)米4月雇用統計 失業率 5.7%←6%
- 4月非農業部門雇用者数変化(前月比) 97.5万人←91.6万人
- 4月平均時給(前月比) 0.0%←-0.1%
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0600
- 現状乖離幅 0.0605→0.0709
先週の様子見107.90円から上昇を速めており、今週は通常の売りシグナルドル円109.30円が点灯している。
★買いターゲット(108.00円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 21.80円
- 現状乖離幅 22.65→22.05円
先週の強めの売りシグナル1.2099から下落しており、今週は弱い売りシグナル1.2017が点灯している。
★買いターゲット(1.1950)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 25.00円
- 現状乖離幅 24.30→24.95円
先週の弱い売りシグナル0.7748から若干下落しており、今週や利益確定買いを伴い様子見0.7717が点灯している。
★様子見(0.7717)
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 41.00円
- 現状乖離幅 41.90→41.70円
先週の弱い売りシグナル1.3883から下落しており、今週は利益確定買いを伴い、様子見1.3815が点灯している。
★様子見(1.3815)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。