米5月住宅着工件数【今週の為替相場予測】|2021年6月14日週

米5月住宅着工件数【今週の為替相場予測】|2021年6月14日週

こんにちは。鈴木郁夫です。

今週の、為替相場予測です。

【2021年6月14日週】概況・展望

現時点でFRB(連邦準備理事会)が想定しているのは、インフレ懸念を踏まえた金利正常化であろうが、新型コロナウィルスの感染収束期待を背景に、早ければ8月のFOMCではテーパリング戦略(金融緩和縮小)に関する論議を開始し、年内には金利正常化に向かうとの見方が少なくない。ただ、新型コロナウィルスによるパンデミック現象は各国ごとに千差万別であり、一部の新興国ではワクチンの供給難があり、経済自体の脆弱性が指摘されている。安易に中央銀行が金融緩和縮小を着手するほどの環境には至っていない。むしろ、今後、FRBが拙速的にテーパリング戦略を始めれば、世界経済にとってリスキーな結果になる可能性があるだけに、慎重論が先行しているも解釈できる。引き続き直近のレンジ幅を重視し、相場が動意づいてからの逆張り志向が得策であろう。

【2021年6月14日週】注目経済指標

G7が終幕し、声明文では対中国包囲網を強化する旨が報じられているが、具体的な対抗策、そして、中国側からの報復措置に関しては、視界不良の段階にあり、相対的にリスク回避型の相場展開になりやすい。その中、今週は米FOMCに注目が集まるが、先の米雇用統計を受けて早期テーパリング観測はひとまず後退してはいるが、先週の米消費者物価指数が市場予想を上回ったことで、再びテーパリング観測が台頭するなど、市場はやや混迷度を深めている。将来の金利正常化に向けて、何らかのヒントは得られるかもしれないが、FRB当局者は再三にわたり、インフレリスクは一時的との見解を述べており、市場参加者もFRBによる早期テーパリングは懐疑的になっている。米金利動向のみでは為替相場の強弱を図りづらい状況に置かれている。 

注目指標

  • 14日(月)豪州休場 中国休場
  • 欧4月鉱工業生産(前月比) 0.4%←0.1%
  • 15日(火)米連邦公開市場委員会(FOMC)1日目
  • 6月ニューヨーク連銀製造業景気指数 22.0←24.3
  • 米5月小売売上高(前月比) -0.7%←0.0%
  • 16日(水)米5月住宅着工件数(前月比)
  • 米連邦公開市場委員会(FOMC)、政策金利発表据え置き0.00~0.25%
  • パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、定例記者会見
  • 17日(木)欧5月消費者物価指数(HICP、改定値)(前年同月比) 2.0%←2.0%
  • トルコ中銀、政策金利発表 19.0%←19.0%
  • 6月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 31.0←31.5
  • 米5月景気先行指標総合指数(前月比) 1.3%←1.6%
  • 18日(金)日銀金融政策決定会合、政策金利発表 据え置き
  • 黒田東彦日銀総裁、定例記者会見

乖離幅チャート分析

2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。

2021年6月14日乖離幅チャート分析

【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。

各通貨ペア動向

各通貨ペアの動向です。

ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

2021年6月14日ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)

  • 平均乖離幅 0.0700
  • 現状乖離幅 0.0713→0.0730

先週の弱い売りシグナルドル円109.50円から若干上昇しているが、今週も引き続き弱い売りシグナルドル円109.70円が点灯している。
★買いターゲット(ドル円109.20円)

ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

2021年6月14日ユーロドル(ユーロ円-ドル円)

  • 平均乖離幅 22.20円
  • 現状乖離幅 23.75→23.10円

先週の弱めの売りシグナル1.2169から下落に転じており、今週は弱い売りシグナルユーロドル1.2106が点灯している。
★買いターゲット(1.2070)

豪ドル(ドル円-豪ドル円)

2021年6月14日豪ドル(ドル円-豪ドル円)

  • 平均乖離幅 25.00円
  • 現状乖離幅 24.75→25.20円

先週の弱い売りシグナル0.7740から下落しており、今週は利益確定買いを伴い、様子見0.7703が点灯している。
★様子見(0.7703)

ポンドドル(ポンド円-ドル円)

2021年6月14日ポンドドル(ポンド円-ドル円)

  • 平均乖離幅 43.30円
  • 現状乖離幅 45.55→45.05円

先週の弱めの売りシグナル1.4160から下落しており、今週は弱い売りシグナル1.4107が点灯している。
★買いターゲット(1.4050)

本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。

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