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こんにちは。鈴木郁夫です。
今週の、為替相場予測です。
目次
【2021年6月21日週】概況・展望
米国の早期テーパリング観測や利上げ期待を踏まえて、市場では8月後半に予定されているジャクソンホールで何らかの金融緩和縮小議論がなされる見通しが先行しており、金利面での優位性を背景に、ファンダメンタルズ的には米ドルを買い戻す動きが優先され易い相場環境にある。そして、ブラード・セントルイス連銀総裁は最初の利上げは2022年後半に、FEDは必要であれば政策調整の準備をすべきと言及していることもドル買い戻しに弾みがついている。
一方、先のG7やNATOにおいて、中国包囲網を更に強化する動きが目立っているが、米連邦通信委員会はファーウェイやZTEなどの製品を米国市場から更に排除する方針を固めるなど、米中対立構造がさらに表面化する可能性も捨てきれない。他方、G7首脳会合に続き、米ロ首脳会談が実施されたが、内容的には両首脳の顔合わせにすぎないとの見方もある。そして、サリバン米大統領補佐官は秋のG20において、米中首脳会談実施の可能性を言及しており、市場はコロナ禍の中、米中ロの駆け引きが続き可能性もあり、安易にポジションを取り切れない状況に置かれている。引き続き相場が大きく動意づいてからの始動が得策であろう。
【2021年6月21日週】注目経済指標
今週は各中央銀行総裁の発言が行われるが、FRBもECBも早期の出口戦略に関しては、タカ派ともハト派とも言い難い状況にある。その中、日銀は金融政策決定会合において、政策金利は据え置きを発表、新型コロナの流行で打撃を受けた企業向けの資金繰り支援策については半年間延長を決定している。そして、黒田日銀総裁は、景気は厳しい状態にあるが持ち直しており、政策金利は現在の長短金利水準、または下回る推移を想定していると言及している。日米欧ともに、コロナ禍における拙速的な出口戦略には慎重に対処せざるを得ないだろう。
注目指標
- 21日(月)ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言
- 22日(火)6月リッチモンド連銀製造業指数 18
- 欧6月消費者信頼感(速報値)-2.8 ← -5.1
- パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言
- 23日(水)米5月新築住宅販売件数(前月比) 2.0%←-5.9%
- 24日(木)独6月IFO企業景況感指数 100.2←99.2
- イングランド銀行(BOE、英中央銀行)金利発表 0.10%据え置き
- 米1-3月期四半期実質国内総生産(GDP)(前期比年率) 6.4%←6.4%
- 25日(金)米5月個人消費支出(PCEコア)(前月比) 0.6%←0.7%
- 6月ミシガン大学消費者態度指数・確報値 87.2←86.4
乖離幅チャート分析
2つの通貨ペアの乖離幅から売買シグナルを見つける。チャートはシンプルイズベストが重要!主要8大通貨から高金利のマイナー通貨まで幅広く活用可。ドル円相場を基軸に、他の主要通貨との比較及び乖離幅で売買を模索する手法です。FXをエンジョイしながら収益チャンスを掴むためには、一目瞭然のチャートが求められています。
【乖離幅チャート分析の見方】
ドル円のみユーロ相場(ユーロ円VSユーロドル)の乖離幅から判断。他の主要通貨は対ドル円相場との乖離で売買の判断基準となります。乖離幅が拡大した時点で強弱の売買シグナルが発生します。基本的には通常よりも強めの売買シグナルが発生してからの始動が効率的です。
各通貨ペア動向
各通貨ペアの動向です。
ドル円⇔ユーロから見るドル円相場(ユーロドル⇔ユーロ円)
- 平均乖離幅 0.0730
- 現状乖離幅 0.0730→0.0780
先週の弱い売りシグナルドル円109.70円から上昇に転じており、今週は弱めの売りシグナルドル円110.20円が点灯している。
★買いターゲット(ドル円109.70円)
ユーロドル(ユーロ円-ドル円)
- 平均乖離幅 22.50円
- 現状乖離幅 23.10→20.50円
先週の弱めの売りシグナル1.2106から急落しており、今週は利益確定買いを伴い、強めの買いシグナル1.1860が点灯している。
★売りターゲット(1.2050)
豪ドル(ドル円-豪ドル円)
- 平均乖離幅 25.00円
- 現状乖離幅 25.20→27.80円
先週の様子見0.7703から急落に転じており、今週は強い買いシグナル0.7477が点灯している。
★売りターゲット(0,7700
ポンドドル(ポンド円-ドル円)
- 平均乖離幅 43.50円
- 現状乖離幅 45.05→42.00円
先週の弱い売りシグナル1.4107から下げ足を速めており、今週は利益確定買いを伴い、強めの買いシグナル1.3811が点灯している。
★売りターゲット(1.4030)
本ペットチャートは3~5段階で少な目からの分散投資をお勧めします。売買シグナルは添付のチャートを参照してください。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なうようお願いします。