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おはようございます。だいまんです。
2021年6月24日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、前日のパウエルFRB議長の議会証言を受けたリスク回避の巻き戻しが続いたが、米5年物国債入札後に、米長期金利が上昇したことで、ドル売りや円売りは抑えられた。米経済指標としては、6月製造業PMIの速報値が予想を上回ったが、サービス業PMIや5月新築住宅販売件数が予想を下回り、要人発言としては、ボウマンFRB理事が「インフレ率は上昇しており、さらに上昇する可能性」、イエレン財務長官は、「現在のインフレ傾向は供給のボトルネックが要因であり、一過性のもの」、カプラン・ダラス連銀総裁は、「最初の利上げは2022年と予想」と述べ、強弱入り混じる発言となったことで、相場への影響は限定された。
ドル円は、一時111.10まで上昇も、その後110.66まで調整し、このレンジでの推移に留まり、ユーロドルは、独・ユーロ圏の6月製造業・サービス業PMIが、15年ぶりの高水準となったことで1.1970まで一時上昇も、上値を押さえられ、ポンドドルも1.4002まで上昇後、1.39ミドルまで売りに押された。
一方クロス円では、ユーロ円が132.70、ポンド円が155.16、オージー円は84.15、NZD円が78.31、カナダ円は。90.42まで一時買い戻されたが、高値圏は維持出来ていない。
6月24日の注目材料
- 08:50 (日) 5月企業向けサービス価格指数 [前年同月比] (前回1.0%)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回4106億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回-332億円)
- 15:45 (仏) 6月企業景況感指数 (前回108)
- 15:00 (独) 6月輸入物価 [前年比] (前回10.3% 予想11.3%)
- 15:00 (独) 6月輸入物価 [前月比] (前回1.4%)
- 15:45 (日) 黒田東彦日銀総裁・あいさつ(全国支店長会議)
- 未 定 (日) 6月月例経済報告公表
- 17:00 (独) 6月ifo企業景況感指数 (前回99.2 予想100.2)
- 17:00 (独) 6月ifo企業景況感・期待指数 (前回102.9 予想103.5)
- 17:00 (独) 6月ifo企業景況感・現況指数 (前回95.7 予想97.8)
- 17:00 (ユーロ圏) ECB経済報告公表
- 18:30 (南ア) 5月卸売物価指数 [前月比] (前回0.7%)
- 18:30 (南ア) 5月卸売物価指数 [前年同月比] (前回6.7%)
- 20:00 (英) 英中銀・政策金利公表 (現行0.10% 予想0.10%)
- 20:00 (英) 英中銀資産買取プログラム規模公表 (前回8950億ポンド 予想8950億ポンド)
- 20:00 (英) 英中銀金融政策委員会・議事録公表
- 20:30 (ユーロ圏) パネッタECB専務理事講演
- 21:30 (米) 5月耐久財受注 [前月比] (前回-1.3% 予想2.1%)
- 21:30 (米) 5月耐久財受注・除輸送用機器 [前月比] (前回1.0% 予想0.5%)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回41.2万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回351.8万人)
- 21:30 (米) 第1四半期GDP・確定値 [前期比年率] (前回6.4% 予想6.4%)
- 21:30 (米) 第1四半期GDP・確定値 [前期比年率] (前回11.3%)
- 21:30 (米) 第1四半期コアPCE・確定値 [前期比年率] (前回2.5%)
- 21:30 (米) 第1四半期企業収益・改定値 [前期比] (前回–)
- 21:30 (米) 5月卸売在庫・速報値 (前回0.8%)
- 21:30 (米) 5月小売在庫/除自動車・速報値 (前回0.5%)
- 22:30 (米) ボスティック・アトランタ連銀総裁、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁、アトランタ連銀総裁講演
- 00:00 (米) 6月カンザスシティー連銀・総合指数 (前回26)
- 00:00 (米) 6月カンザスシティー連銀・製造業活動指数 (前回32)
- 00:00 (米) ウイリアムズNY連銀総裁講演
- 00:30 (ユーロ圏) シュナーベルECB専務理事講演
- 02:00 (米) 米財務省・7年物国債入札(620億ドル)
- 02:00 (米) ブラード・セントルイス連銀総裁講演
- 欧州連合(EU)首脳会議(25日まで)
6月24日の相場見通し
昨晩もFOMCの今後のスタンスを睨んで、思惑的な相場展開が続きました。本日も、米長期金利や株価の動向で、引き続き神経質な展開が続きそうです。
金融政策としては、英中銀が政策金利を公表します。政策金利の変更は想定されていません。また、変異株の影響からは、一時思惑の高まった、早期テーパリング開始の思惑も、空振りに終わるとポンド相場に失望の動きが出るかもしれません。
経済指標としては、日本の5月企業向けサービス価格指数と6月月例経済報告公表、仏6月企業景況感指数、独6月ifo企業景況感指数とECB経済報告、米国では、5月耐久財受注、週間新規失業保険申請件数、第1四半期GDPとコアPCEの確定値、5月卸売在庫・小売在庫と6月カンザスシティー連銀・総合指数などが破票されます。
注目は、独6月ifo企業景況感指数と米国の週間新規失業保険申請件数や第1四半期GDPとコアPCEとなりそうです。強弱感の格差が見えた場合、ドルに一定の動きがありそうです。また、本日も米財務省が7年物国債の入札を実施します。かつて7年物の国債入札が、米長期金利の急上昇を招いたこともあって、今夜の入札にも注目が集まりそうです。
加えて本日も要人発言の機会が多いですが、FRB関係者からタカ派発言が続いたが場合、ドルの下値を支えそうです。一方欧州連合首脳会議は、どういった材料が出るか不透明で、影響は少なそうですが、もし、英国との通商協議に関して、軋轢が見えた場合は、ポンドの売り要因となることで、一応注意しておきましょう。
6月24日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ポンドドル
- 予想レンジ:1.3850~1.4020
- 基本戦略: 戻り売り
- 予想時間:07:15 予想時レート:1.3967
高値を1.4251まで拡大も、この位置をトップとして、調整が日足のサポートや雲を割り込む形。ただ、現状更に調整は深まっておらず、スロー・ストキャスティクスが、既に反転上昇気味で、突っ込み売りは出来ないが、反発ではやれやれの売りが出易い。
上値は、90日移動平均や1.4019の基準線や雲の上限が抑えると特に弱く、超えても1.4134の戻り高値にレジスタンスが位置しており、売りが出易い。1.4186-1.4203の戻り高値圏や1.4251を越えて、1.43のサイコロジカル、2016年のブレグジット決定後の戻り高値となる1.4377が視野となるが、この位置までほとんど目立ったポイントがなくなることで、1.4250,1.4300や1.4350のサイコロジカルが上値を抑えるか注目したい。
一方下値は、1.3861や1.3787の戻り安値が維持されると良いが、維持出来ない場合、1.3716や1.3669の戻り安値まで割れると、調整が深まり1.3567の戻り安値、1.3503-20の下ヒゲ圏、1.3430-51の下ヒゲ圏がターゲットとなるが、維持では良いが、維持出来ないケースからは1.3304-50の戻り安値まで視野となる。この最大のリスクは、1.3188や1.3135の下ヒゲを割れるケースで、その場合相場は崩れ気味となり1.30のサイコロジカル、1.2906-33の戻り安値圏までの調整の可能性が高まりそう。ただ、一旦下支える可能性はあるが、1.2855まで割れると1.2806-1.2845ゾーン、1.2752までターゲットとなり、更に1.2676や1.2645の戻り安値を割れるケースからは、1.2438-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360まで視野となり、1.2252の戻り安値まで割れると1.2162などがターゲットとなるが、最大のリスクは1.2073の戻り安値割れで、その場合1.20のサイコロジカルがターゲットとなる。
従ってデイの戦略としては、戻り売り優先で、まずは昨日の高値1.4002をストップにこの手前で上げ渋りを確認して売って、ターゲットは、1.39ミドルの動向次第。1.3935を割れて、1.39前後では利食っておきたい。またもし、1.4002を超える動きが見えても、1.4020-1.4100までを慎重に売り上がる形。このストップは、1.4133越えで、この場合のターゲットは、1.3950-00ゾーンでは、しっかりと利食いを優先しておきたい。
NZD円
- 予想レンジ:77.50~78.50
- 基本戦略:戻り売り
- 予想時間:07:28 予想時レート:78.22
上昇が80.19まで拡大も現状は、トピッシュとなって、日足のサポートや雲を割り込む形。ただ、更に下落は拡大しておらず、スロー・ストキャスティクスが反転上昇気味で、突っ込み売りは出来ないが、反発ではやれやれの売りが出易い。
上値は、日足の雲の上限となる78.38が抑えるとレジスタンスからも弱く、超えても78.60-89,78.99-79.15、79.40-80ゾーンが抑えると上値は追えない。あくまで上値は80.19を越えて、サイコロジカルな81円、月足の雲の上限となる81.28がターゲットとなる。ただ、未だ絶好の利食い場となる可能性が残っていることは注意しておきたい。
一方下値は、76.86や76.23の戻り安値の維持では良いが、維持出来ない場合、サイコロジカルな76円、75.64の戻り安値を割れると長期のサポートが崩れ、75.33-56、74.72-00ゾーンが視野となる。また更に74.13や73.66の安値まで割れると73.20-27、72.82-85ゾーンまでターゲットとなる。こういった位置は一旦維持される可能性はあるが、72.73まで割れると72.26、71.68-86ゾーン、71.49-53の日足の窓の上限まで割れると相場が崩れ気味となり、窓の下限となる70.48-52、69.71-70.00、69.37-45の戻り安値圏まで視野となるが維持では更に突っ込み売りは出来ない。リスクは68.88や68.65の安値、下限レンジ最安値となる68.21を割れるケースで、その場合下落が加速するリスクが高まり、67.53の戻り安値、66.32-66.59の戻り安値圏なども視野となるが、長期のサポートが控える。更に割れても過去の揉み合いレンジとなる63.10-66.17ゾーンなどは底堅い位置となりそう。このリスクは61.79割れとなる。
従ってデイの戦略としては、慎重に売り場探しで、上値は、78円ミドル方向への上昇から売りを狙って、ストップは78.82越え。このターゲットは、77.50-80が維持されると利食いで、割れても76.86-77.20ゾーンでは、しっかりと利食いたい。また、もし、78.81を越えても、79円での売り直しで、このストップは79.14越え、更に79円ミドルまで売り上がっても、ストップは80.19越え。ターゲットは、78円が維持されると利食っておきたい。