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FXにおいて、ポンドは非常にボラティリティの高い通貨として知られています。
「殺人通貨」の異名を持つほど、ポンドの波に飲まれて退場する人が後を絶ちません。
ただ考えようによっては、ポンドはもっともpipsを稼ぎやすい通貨と言えるでしょう。
そこで本記事では、ポンド通貨に関する特徴や扱い方、またトレードで取り入れたいおすすめのインジケーターについて紹介していきたいと思います。
目次
FXにおけるポンド円の特徴まとめ
ポンドは元基軸通貨
今でこそ米ドルが基軸通貨ですが、元々は英国のポンドが基軸通貨でした。
基軸通貨について簡単に説明すると、国家間の両替役を担う通貨のことです。
例えば、日本が中国から輸入するときのことを考えてみましょう。
商品を買うわけですから、当然お金を払うことになりますが、日本円支払ったところで中国側も使い道に困りますよね。
そこで一度、基軸通貨に両替してから支払うことで、双方の支払い処理を円滑するにするための通貨なのです。
現在では、世界中の銀行において米ドルを両替することができますが、それは米ドルが世界中で利用できる基軸通貨だから、というわけですね。
イギリスは産油国
原油価格が為替市場に大きく影響を与えることは、すでに多くの方がご存知でしょう。
原油価格が上がれば、産油国であるメキシコやカナダの通貨価値が上昇しますよね。
実は英国も産油国であり、北海油田を抱えています。
原油は英国の主要輸出製品であり、英国のGDPの10%はエネルギー製品であることを考えると、英ポンドを扱う際は日頃から原油価格にも意識を向けておくべきでしょう。
ポンドが動く時間帯について
ポンドは英国の通貨となりますので、やはりロンドン市場から活発な値動きを見せるようになります。
日本時間でいえば15時~21時くらいであり、その後に続くニューヨーク市場のトレーダーが参入することで、深夜2:00ごろまで値動きは大きいものと考えておくべきでしょう。
英国の雇用統計や消費者物価指数など、政策金利に関する経済指標、また後述しますがロンドンフィックスのタイミングにおいては、瞬間的に大きな変動を見せるのも特徴です。
ただそれらのタイミングは予め把握できるため、ポンドの波に飲み込まれないよう、基本的にはトレードを見送ることを推奨します。
ポンド通貨のボラティリティが大きい理由
ポンドは、非常にボラティリティが大きいことが有名ですが、その理由について詳しくご存知でしょうか?
理由は大きく分けて2つあり、これらを覚えておくだけでもポンドの特性が掴めるはずです。
理由1:ポンドに対する共通認識
ポンドの取引量は、ドル・ユーロ・円に次ぐ第4位となっています。
ただ他の通貨と違う点は、実需取引(貿易取引のように、為替差益を目的としていない取引)の割合が低く、投機的な取引がメインとなっているところです。
ポンド=値動きが大きい通貨ペア、といった共通認識がトレーダーに浸透しているため、腕自慢が集まりやすいFX相場におけるの主戦場というわけですね。
理由2:英国の金融政策
英国中央銀行の特徴として、市場の予想とは異なるドラスティックな金融政策を行うことが知られています。
実は、ポンドは一昔前に17%もの金利が付与され高金利通貨として有名でしたが、劇的な金融政策を経て今では1%前後です。
その読めない展開から生まれる、大きな値動きに魅力を感じたトレーダーが、投機目的でポンドに注目しているというわけですね。
一方、同じヨーロッパのユーロも同じ姿勢ですが、加盟国は大国・小国さまざまであり、過激な政策に踏み切ることはできません。
ユーロから独立している英国だからこそ、金融政策を大きく動かしやすいということを覚えておきましょう。
ポンドを扱う注意点
ポンド円はFXにおける主戦場であり、初心者が気軽に手を出して良い通貨ではありません。
pipsを大きく稼ぎやすい分、ダメージを受けたときの被害も計り知れないものがあります。
その具体的な数値を把握するために、「OANDA:ボラティリティグラフチャート」をチェックしてみることをおすすめします。
ポンド円の平均変動幅は200pips前後ほどになります。(ドル円は100pips前後、ユーロ円は150pips前後)
例えば、資金10万円から始めた場合、国内口座であればポンド円を2ロットまで保有できますが、200pips分の含み損に耐え切ることは出来ません。
ボラティリティが大きいが故に、レバレッジを効かせすぎると、瞬く間に強制ロスカットされてしまうことを覚えておきましょう。
【強制ロスカット】FX初心者の9割が稼げない?よくある失敗例6選英ポンドで勝ち切るトレード手法
ポンド円を扱う多くのトレーダーは、スキャルピングをメインに取引しています。
ボラティリティの高いポンド通貨に対して、高ロット・高頻度で取引するのは気が引けるかも知れません。
しかし、以下より紹介する手法を押さえることで、比較的リスクを押さえてトレードできるはずです。
手法1:ロンドンフィキシングは避ける
ロンドンフィキシングとは、東京市場における「仲値」のようなもので、ロンドン市場において顧客向け外貨取引の基準レートを決めることです。
冬時間であればロンドン時間の16時(日本時間25時)、夏時間であれば、ロンドン時間15時(日本時間24時)において、一時的にトレードを控えておきましょう。
なぜならロンドンフィックスの時間帯においては、平常時以上に値動きが激しくなるため、当然ながら利益も損失も大きくなることが考えられます。
負ける可能性、あるいは負ける損失が大きい局面を避けるというのは、特にFXにおいては勝つこと以上に重要であるため、ロンドンフィックスに関する知識は是非とも押さえておきましょう。
ロンドンフィックスとは?月末ロンフィクの勝ち方・トレード手法も解説!手法2:時間帯を選ぶ
ポンド通貨をトレードするにあたって、もっとも重要なポイントは「時間帯を選ぶ」ということです。
なぜなら市場参加者が少なかったり、取引すべき時間がズレてしまうと「ダマし」に会いやすくなってしまいます。
取引量が少ない市場においては、短時間に大きな資金が流入した際、テクニカルを無視してしまう程チャートが大きく動いてしまうからです。
ではいつ頃が適した時間帯なのかといえば、日本時間でいえば21:00以降、つまりロンドン市場とニューヨーク市場が重なる時間帯であり、FX相場がもっとも活発になるタイミングです。
トレードの根拠となるインジケーターの機能性を少しでも高めるために、ポンド絡みのトレードは市場参加者の多いタイミングを狙っていきましょう!
稼ぎやすい時間帯を狙え!世界為替市場の特徴から学ぶ勝ちパターン手法3:ポンド特化のEAを活用
裁量トレードではなく、EA(自動売買ソフト)を利用するのも一案です。
例えば、「ゴゴジャン」や「テラス」といったサイトでは、ポンドを軸とした自動売買、攻略するためのインジケーターが数多く販売されています。
ポンドをメインとするトレードでは、その値動きの大きさ故に感情を介入させてしまうと、なかなか結果が思うようにはいきません。
だからこそルールを徹底できる自動売買は強く、安定してpipsを稼ぐことが可能となります。
上記のサイトでは売買ロジックだけでなく、「結果」「グラフ」「レポート」についても細かく確認できますので、EA選びの参考にしたいところです。
ポンド取引におすすめインジケーター
ポンド取引において、絶対に使うべきおすすめのインジケーターについて解説していきます。
インジケーターについては、トレーダーそれぞれ好みが異なるところですが、ポンドで大きく利益を稼ぐ人は、ほぼ間違いなく以下の2つを取り入れているでしょう。
インジケーター1:水平線
ポンドはFXの主戦場であるため、世界中のトレーダーが注目しています。
そのため、どのレート帯が意識しているのか、水平線を引くことが重要となります。
チャート中におけるインジケーターや描画については、人それぞれ設定や好みが分かれるはずですが、水平線に至っては、ただローソク足の安値(高値)を結ぶだけ。
ゆえに多くの人が同じラインを意識するようになり、ポンドのようにボラティリティの大きい通貨であれば、ライン上で行われる売買の攻防にも気付けるようになるでしょう。
シンプルだけど超強力!FXにおける水平線トレード手法まとめ!インジケーター2:移動平均線(マルチタイムフレーム)
移動平均線は複数本表示させることが一般的ですが、ポンドに関しては、移動平均線それぞれを異なった時間軸で表示する「マルチタイムフレーム」をおすすめします。
『木を見て森を見ず』ということわざが示すように、目先のことばかりに集中していると、全体の動きを見失ってしまうことになります。
マルチタイムフレームの考え方も同じで、上位足の移動平均線の流れを意識しつつ、下位足の移動平均線の向きが揃ったタイミングでエントリーポイントを探っていく戦略です。
特にポンドのように、トレンドの強弱が激しい通貨においては、通常の移動平均線よりもマルチタイムフレームの方が流れを掴みやすくなりますので、是非一度試してみてください。
まとめ:英ポンドのボラティリティにはご注意を!
本記事では、FXにおける英ポンドの特徴について、以下のポイントを中心に解説しました。
- 英ポンドの特徴について
- 英ポンドのボラティリティが大きい理由
- 英ポンドで勝ち切るトレード手法
- 英ポンドにおすすめのインジケーター
ポンドに夢を見て、ポンドで散っていったトレーダーは数知れず、読者の皆さんにはそのようになって欲しくはありません。
ポンド通貨の取引に挑む際は、くれぐれも本記事の内容を踏まえた上で、また他の通貨でそれなりに経験を積んだ上で挑戦することを強くおすすめします。
大きな値動きに魅せられて、つい身の丈を超えた取引にならないよう、レバレッジの管理には十分注意を払っておきましょう。
以上、参考にしていただければ幸いです。