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ダブルトップは、売りエントリーのタイミングを示すシグナルとして、多くのトレーダーに活用されています。
しかし、実際にはダブルトップが上手く機能せず、だまし(フェイクアウト)となるケースも少なくありません。
そこで本記事では、ダブルトップによるだましを見抜くための具体的なポイントを分かりやすく解説していきます。
ダブルトップを正確に捉えられるようになれば、エントリーの精度も飛躍的に向上するため、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ダブルトップのだまし(フェイクアウト)とは?よくあるパターンを紹介
ダブルトップはトレンド転換を示す重要なパターンですが、実際には「だまし(フェイクアウト)」によって期待した動きが発生しないこともあります。
本節では、トレードでよく遭遇するだましの典型的なパターンについて、実際のチャートとともに紹介します。
パターン1:トレンドにブレイクされるダブルトップ
もっとも頻度が高いパターンとして、トレンドによるダブルトップの否定が挙げられます。
以下チャートの赤線→部分のダブルトップに注目してみてください。
青線→部分では、せまいレンジ相場となっており、まだトレンドの方向が定まっていない状況です。
結果としては、ネックライン到達前から到達していたトレンドに押し上げられる形となり、ダブルトップではなかったということになります。
ダブルトップの形が見えたからといって、無計画にエントリーするのは避けてください。
だましに遭わないよう、ネックライン到達前のトレンドの勢いも確認しておきましょう。
パターン2:谷底に形成されるダブルトップ
谷底に形成されるダブルトップを見分けるためには、移動平均線の活用が一案です。
以下は、谷底に形成されたダブルトップで、ネックラインを割り込まずそのまま反転してしまったチャートパターンです。
チャートでは、ネックラインでキレイに跳ね返されてしまった状況が読み取れます。
ここで注目するべきは、ネックラインにタッチした瞬間の移動平均線の方向です。
移動平均線を見ると、短期・中期・長期それぞれの線がほぼ横ばいになっていることが分かります。
移動平均線が横ばいの状況ではエントリーを見送り、短期移動平均線が上を向き始めたら、そのダブルトップはだましであると判断しましょう。
反対に、短期移動平均線が下方向を向いて、ローソク足が2~3本ネックラインの下に位置したのであれば、ダブルトップの信頼性は高いと考えられます。
パターン3:ダブルトップ形成後からのレンジ相場
ダブルトップを形成しネックラインをブレイクしたものの、下方向に進むのではなく、そのままレンジ相場に移行するケースがあります。
上チャートの状況では、ネックラインから値動きの方向性が反転しているわけではないため、ダブルトップのだましではありません。
しかし、ネックライン付近で横ばいの値動きになると、ダブルトップによる下抜けの勢いが失われることになります。
そうなれば結局ダブルトップによる示唆は無効となるため、パターン2と同じく移動平均線で値動きの方向を確認するなど、確認のプロセスが必要になります。
ダブルトップでネックラインを下抜けした後、そのままスルスルと下方向に進まないのであれば、このパターン3の状況であることを思い出してください。
ダブルトップのだましを見分ける3つのポイント
ダブルトップはトレンド転換を示す重要なチャートパターンですが、見かけ上のブレイクアウトが「だまし」になることも少なくありません。
本記事では、ダブルトップの信頼性を高めるために活用できる「出来高の確認」「上位時間足の確認」「他の指標との併用」の3つのポイントについて解説します。
これらを意識することで、だましを見抜き、トレードの精度を向上させる手助けになります。
ポイント1:オープンオーダーとオープンポジションの活用
ダブルトップに限った話ではありませんが、オープンオーダーとオープンポジションは、だましを見分ける際に重宝するツールです。
オープンオーダーやオープンポジションはトレーダー全体のポジションや指値(逆指値)注文を集約した情報で、OANDAの公式サイトから利用可能です。
ダブルトップが本物であるかどうかを見極めるためには、以下を確認しておくと良いでしょう。
オープンオーダー:売りポジションが買いポジションよりも優勢
オープンポジション:ネックラインブレイクで損切が多発しそう or 買いポジションの含み損が多く残ってる
一方、ポジション量が少ないままのネックラインブレイクは、だましの可能性が高くなるという点も覚えておくと良いでしょう。
ポイント2:4時間足以上の上位時間足を確認
ダブルトップが形成される時間足だけで判断するのは危険です。
上位時間足(例えば4時間足や日足)を確認することで、相場全体のトレンド方向や重要なサポート・レジスタンスレベルを把握できます。
例えば、短期的にはダブルトップの形状が見えても、上位時間足では強い上昇トレンドが続いている場合、トレンドに逆らう形でエントリーするリスクが高まります。
上位時間足を確認することで、ダブルトップが相場の大きな流れと合っているか確認することで、だまし遭遇のリスクを減らせるでしょう。
ポイント3:他の指標との併用
ダブルトップ単体では、だましを見分けるのが難しいため、他のテクニカル指標を組み合わせることが効果的です。
例えば、RSIを活用して価格が高値圏でのダイバージェンス(逆行現象)を示している場合、ダブルトップの信頼性が増します。
また、移動平均線を使用して価格がそのラインを下回っているかを確認することで、下降トレンドへの移行を裏付けられる場合があります。
同様に、MACDやボリンジャーバンドも有効なサポートツールと言えるでしょう。
複数の指標を併用することで、ダブルトップのシグナルを補強し、より精度の高いトレード判断が可能になります。
ダブルトップのだましを回避する実践的トレード戦略
ダブルトップはトレンド転換の有力なサインとされますが、だましに遭遇すると損失を招くリスクがあります。
本節では、ダブルトップのだましを回避するための具体的なトレード戦略を3つご紹介します。
ネックラインの扱い方やエントリータイミング、そして関連通貨ペアの活用法などを学び、トレードの精度を高めましょう。
ネックラインの位置を限定しない
ネックラインはダブルトップの重要な要素ですが、これを厳密に一つの価格帯に固定してしまうのは危険です。
相場では、トレーダーの多くが異なるチャート設定を使用しているため、ネックラインの認識には若干のばらつきがあります。
そのため、ネックラインを「価格帯」として捉え、一定の幅を持たせて認識しておくことが重要です。
ネックラインとして2~3本の候補を挙げて、それぞれのシナリオを想定しておくと良いでしょう。
また、ネックライン付近ではブレイクアウトを狙う買いや売りが混在しやすいため、価格が一時的に押し戻されることもあります。
こうした価格の揺れを考慮することで、だましを回避しやすくなり、より安定したトレードが可能となります。
ブレイク一発目ですぐにエントリーしない
ダブルトップのネックラインを価格がブレイクした瞬間にエントリーするのは、だましに引っかかる典型的なパターンです。
そもそもダブルトップは、あくまでも下落示唆の1つに過ぎず、絶対的なショートサインではありません。
前節で紹介した見分ける3つのポイントを参考に、ダブルトップを評価するための猶予を持つべきです。
ブレイク一発目ですぐにエントリーするのではなく、確認のプロセスを経てエントリーすることで、だましに遭うリスクを大幅に軽減できます。
関連通貨ペアチャートの動きを確認する
ダブルトップの信頼性を確認する際、関連する通貨ペアの動きも重要な手がかりです。
多くの通貨ペアは相関関係にあるため、一方の通貨ペアがダブルトップの形状を示している場合、関連する通貨ペアの値動きからだましを避けられるケースがあります。
例えば、ポンドドル(GBP/USD)やユーロドル(EUR/USD)でダブルトップが形成されている場合、ドル円(USD/JPY)やドルインデックスも確認することで、全体の市場動向をより正確に把握できます。
ドル円(USD/JPY)が上昇トレンドであればポンドドル(GBP/USD)は下方向に動く可能性が高い、つまりだましに遭うリスクが低くなるとうことです。
複数のチャートを比較することで、単独のダブルトップがだましなのか、それとも本物のトレンド転換なのかを見極める手助けとなるでしょう。
まとめ:ダブルトップのだましは3つのポイントで見破るべし!
ダブルトップは相場のトレンド転換を示す重要なシグナルですが、だましに遭うリスクもあります。
本記事では、だましを見分けるための3つのポイントを解説しました。
- 出来高の動き
- 上位時間足の確認
- 他の指標との併用
これらを意識することで、ダブルトップの信頼性を高めることが可能です。
ダブルトップのだましを避けられるようになれば、無駄な損失を回避し、より精度の高いエントリー判断ができるようになります。
ぜひ実践して、安定したトレード成果を目指していきましょう。