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「FXは8割が負ける」という言葉を耳にして、FXの挑戦を躊躇してしまった経験はないでしょうか。
確かにFXはゼロサムゲームである以上、誰でも簡単に稼げるというわけではありません。
しかしいくらゼロサムゲームで、勝ち組と負け組にハッキリと分かれるとはいえ、そのうち8割が負け組である点について少々疑問に感じるところがあります。
そこで本記事では、そもそも「FXは8割が負ける」という世間の認識が本当なのか、その真相を詳しく解説していきたいと思います。
目次
「FXは8割が負ける」という話は本当か?
株式会社RUNWAYSが運営する「海外FX wiki」のアンケート調査によれば、FXトレーダーの生涯収支は、以下の割合であることが明かされています。
・勝っている:23.6%
・負けている:52.7%
・ほぼプラマイゼロ:23.7%
また外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査によれば、約6割近くのトレーダーが年間収益プラス、あるいはプラマイゼロであることが明らかになっています。
以上の結果から分かることは、実際に負けているトレーダーは全体の半数前後であるということです。
つまり「FXは8割が負ける」という冒頭の題意に対しては、正しくないことが考えられます。
FX会社の呑み行為について
そもそも、一体なぜ「FXは8割が負ける」という話が出回ったのか…その理由としては、「FX会社の呑み行為」が関係していると思われます。
皆さんは「FX会社の利益は顧客の損失から生まれている」という話を聞いたことはないでしょうか。
呑み行為とは?
FX会社の呑み行為とは、簡単に言えば「顧客の注文をFX会社内だけで完結させる」というものです。
ただ、これだけの説明だと分かりづらいかと思いますので、以下より順序立てて解説していきましょう。
まずFX会社の主たる役目とは、顧客の注文をインターバンク市場に流し、注文を成立させることです。
しかし呑み行為をしていた場合、顧客の注文はインターバンクまで届かず、FX会社内だけで処理されることになります。
呑み行為の問題点
呑み行為の問題点は、注文が正しく処理されているのか明らかにしづらい点にあります。
例えば、ある顧客がポジションを利確した場合、応じた金額をトレーダーの口座に払い込むことでトレードはそこで終了です。
しかし顧客がトレードで損失を出してしまった場合、その損失分はインターバンクに流れるのではなく、FX会社に呑まれることになります。
つまり顧客の損失がFX会社の利益になっており、FX会社の利益のために、注文を都合よく処理されてしまうことも考えられるわけです。
国内FX会社は呑み行為している?
顧客とFX会社間でトレードが完結する取引をDD方式と呼び、国内口座の大半がDD方式を採用しています。
最近はDD方式において、トレードの透明性・公平性に疑問を感じているトレーダーも増えており、注文をきちんとインターバンク市場まで流せる(NDD方式)海外FX口座を利用する方も増えているようです。
国内口座では、注文を操作した悪質な呑み行為は考えづらいですが、それを確かめる術はありません。
以上のように、顧客の損失が胴元(FX会社)の利益になるという仕組み上、FXでは顧客の大半が勝てないと言われているのです。
FX初心者の8割が負けるは正しい?
外国為替証拠金取引の取引顧客における金融リテラシーに関する実態調査によれば、年間収支プラスが約6割、またトレーダー全体のうち約半数が経験年数5年以上です。
裏を返せば、経験年数が浅いほど年間収支プラスの勝ち組に入りにくくなり、初心者に限って言えば8割は行かないまでも大半が勝ちきれないことが予想されます。
初心者がFXでカモにされてしまう理由、皆さんは気づいていますでしょうか?
理由1:経験・実力不足
当たり前の話になりますが、経験・実力が足りていなければ、FXで勝ち切ることはできません。
より具体的に言えば、初心者は以下の項目が不足しています。
- 損切ができない
- ハイレバレッジトレード
- すぐにポジションを建てる
- 不用意なナンピン
- 根拠なしのトレード
- 感情に振り回される
上記のポイントは、ただ年数を重ねたからといって克服できるものではなく、少しずつ改善できるよう意識的に取り組まねばなりません。
そして効率的に上達する練習方法は以下の記事にて紹介しておりますので、ぜひ参考にしていただければと思います。
デモトレードを最大限活かす!おすすめFX口座・練習法を徹底解説!理由2:相場盛り上がりのピーク時に始めるから
新規の初心者トレーダーが増えるのはどういったタイミングになるでしょうか。
それは世間的に為替・FXが盛り上がっているタイミングであり、「このタイミングなら私でも勝てるかも?」「今始めないと損するのでは?」と思わせるような状況です。
この状況を彷彿とさせるものに「靴磨きの少年」の逸話があります。
『靴磨きの少年』
ジョセフ・P・ケネディ氏(米国大統領ジョン・F・ケネディの父親)が、靴磨きの少年に靴を磨いてもらった後、
靴磨きの少年から「〇〇の株は上がるよ」「〇〇買えば儲かるよ」と言った話を聞き、保有している銘柄を売却したことで、大恐慌の始まりである「暗黒の木曜日」を避けることができたという逸話。
おそらく投資に興味ないであろう靴磨きの少年にまで知れ渡っているということは、もはや伸び代が残っていないということ。
相場の盛り上がりピーク時にFXを始める初心者は、得てしてその状況に気づかないため、参入した早々から負けることになるのです。
理由3:正常性バイアス
初心者にありがちな勘違いとして、「自分だけは特別」「自分だけは勝てるはず」というものが挙げられます。
これは心理学上「正常性バイアス」と呼ばれ、自分にとって都合の悪い事実を無視したり、過小評価する特性を意味します。
結果を出すにあたって自信を持つことは大切ですが、FXにおいて過度な自信は必要ありません。
ゼロサムゲームであり一定数の負け組が確実に存在している以上、自信を裏付ける努力は不可欠であり、また相場全体の流れ・心理を見透かせるよう俯瞰的な視点を持つことが求められます。
大衆心理を掴めばFXは勝てる!知っておきたいトレード活用法まとめまとめ:「FXは8割が負ける」は誤り!ただし…
本記事では「FXは8割が負ける」の真偽について、以下のポイントを中心に解説しました。
- FXで初心者の8割が負けるのは本当か?
- FX会社の呑み行為について
- FX初心者の8割が負けるは正しい?
記事中でもお伝えした通り、「FXは8割が負ける」という世間の認識は誤りです。
しかし実力の面以外にも、初心者が負けやすくなる理由が揃っているため、楽観視するわけにもいきません。
勝ち組に入るためにも、日々の分析・検証を積み重ねていきましょう!
以上、参考にしていただければ幸いです。