デモトレードは意味がない!?FX初心者が意識すべきポイントとは

トレードスキルを向上させるために、デモトレードを活用している人も多いのではないでしょうか。

確かに、デモトレードには様々なメリットがあり、練習には最適な環境です。

しかし、デモトレードで勝てるようになったからといって、本番でも同じように勝てるとは限りません。

その理由について本記事では詳しく解説しておりますので、これからデモトレードで練習しようと考えている方は参考にしてみてください。

デモトレードは意味がない?

FX中級者〜上級者の意見の中には、デモトレードに対して批判的な内容も見られます。

実際Googleの検索サジェストには、「デモトレード 意味ない」といったキーワードが候補に上がるほどです。

確かに、一定以上FXの経験値を重ねると、デモトレードの有用性に対して疑いたくなるのも無理はありません。

なぜならデモトレードには、以下の理由によって本番と大きく環境が異なるからです。

理由1:メンタルが鍛えられない

FXにおいて最も重要なポイントは何か、そう聞かれたら多くのトレーダーは「メンタル」と答えるでしょう。

負けた時の悔しさ、保有し続ける怖さ、利益確定したい焦燥感、損切りしたくない葛藤、大損した時のトラウマ、これらを全てを克服するためには、メンタルのトレーニングが不可欠です。

またFXに参入したばかりの頃は、誰しもが稼ぎたいという欲望に飲まれているので、自制が効きません。

そのためか、運悪くデモトレードで大勝ちしてしまった人は、こんなに簡単なら本番でも稼げそうだと錯覚して、あえなく散ってしまうことになるのです。

メンタルが大成しないうちは、デモトレードでいくら勝とうが本番で勝ち越すことはなく、メンタルを鍛えることができるのは本番のみ、ということを覚えておきましょう。

理由2:本気にならない

FXの目的はお金を稼ぐことなので、心理的に、手っ取り早く楽して稼ぎたいと誰もが考えてしまうでしょう。

しかしそう考えている時点で、FXに対して本気になっていないのです。

この傾向はデモトレードにおいて顕著に現れ、「負けても失うものが何もない」このような状況下では、負けたところで教訓や経験が得られず、本気で改善していこうという気持ちになれないでしょう。

それに気づかず、たまたまデモトレードで勝ってしまった人は、本番で負けると、「練習では勝てているから大丈夫だ」そう言い聞かせて資金を溶かし続けることになります。

皆さんもデモトレードで練習する際は、本気で取り組んだ時のみ経験になる、ということを念頭に置いておきましょう。

理由3:資金状況が本番と異なる

デモトレードでは、本番と同じ取引ツールを使うことができますが、資金状況は大きく異なります。

大抵の場合、500万〜1000万といった仮想資金を持った状況からデモトレードは始まり、トレーダーが任意に選ぶことはできません。

ただ普通に考えて500万〜1000万もの大金を運用できる人は少数であり、また本番と異なる資金状況でトレードの練習をしても、あまり効果は得られません。

FXにおいて資金やレバレッジの管理が非常に重要であり、やはり自分のお金でなければ慎重に扱わなくなるため、結局デモトレードの経験が本番で活かせないことになるでしょう。

デモトレードのメリットについて

(もしかしてデモトレードって意味がない・・・?)

前節で紹介した内容を踏まえると、このように考えてしまうかもしれません。

しかし決してそんなことはなく、デモトレードは間違いなく有用なものです。

特に初心者ほど以下の恩恵を受けることになるため、FXに慣れたいのであれば積極的に活用していきましょう。

メリット1:FXの基本が習得できる

基本的にお金を稼ぐスキルというのは、ある程度お金を投じなければ身につけることができません。

しかしデモトレードを活用することによって、身銭を切らずにFXの基本を一通り学ぶことができます。

チャートツールの使い方、相場の基本的な流れ、インジケーターの特徴、注文の出し方など、FXで稼ぐためには不可欠な知識です。

基本を習得することによって、必ずしもFXで稼げるとは限りませんが、FXで稼ぐ人は間違いなく基本を身につけています。

将来的に勝ち組トレーダーになるために、初心者のうちは、デモトレードから思う存分基本を学んでおきましょう!

メリット2:実際のトレードツールを使える

デモトレード環境においても、実際のトレードツールと全く同じものが利用できます。

FX会社によって利用できるトレードツールが微妙に異なりますが、デモトレードで事前に使用感を確かめておくことで、問題なくトレードに踏み切れるでしょう。

また中にはMT4のような超高性能なトレードツールも存在しているため、これを利用しない手はありません。

MT4には50種類以上ものインジケーターが備わっていますが、デモトレード環境であれば、じっくり時間をかけて自分に合うインジケーターや勝ちパターンを見つけられるでしょう!

メリット3:手法の検証が行える

(移動平均線は、果たして本当に参考になるのだろうか?)

(スキャルピングとスイングトレード、どちらが自分に向いているのだろうか?)

こんなふうに、FXに関する疑問は、全てデモトレードにて解消することができます。

結局のところ、あれこれ調べるよりも実践して確かめる方が、自分にとって最適な答えに行き着く可能性は高いです。

トレードスタイルや手法は様々な種類が存在していますが、検証に検証を重ねて、自分の武器となる手法を吟味していきましょう。

個人的に勧めたいのが、複数のデモ口座を用意して、それぞれ違った手法で一定期間運用し、結果を比較することです。

運用が苦にならない、もしくは勝率が高い手法があれば、それが自分にとって最適な手法と言えるでしょう!

初心者がデモトレードで身につけるべきスキル

思考停止でデモトレードを続けたとしても、得られる経験値はごくわずかです。

しかし、どういった点に留意すれば良いか、初心者の方にはあまりピンとこないのではないでしょうか。

そこで本節では、デモトレードを行う上で身につけたいスキル・知見について紹介していきたいと思います。

これからデモトレードに取り組まれる方は、ぜひ以下のポイントを押さえておくようにしましょう!

リスクリワードの調整

リスクリワードとは、勝ちトレードと負けトレードの割合のことであり、次のように計算されます。

リスクリワードレシオ  = 勝ちトレードの平均利益 ÷ 負けトレードの平均損失

勝ちトレードと負けトレード、これらが全くが同額であれば、リスクリワードは「1」になるということであり、FXで稼ぐためには「1」以上を目指さなければなりません。

そのためデモトレードにおいても、一定期間ごとにリスクリワードを調べ、「1」以上のトレードが達成できているか確認する習慣を持ちたいところです。

リスクリワードは、運用資金に限らずあくまでも勝率にこだわったもの。

仮に1ヶ月通して損小利大のトレードが徹底できているのであれば、本番においてもさほど変わらない結果が得られるでしょう。

様々なトレード手法をを試す

トレーダーごとに運用スタイルは異なり、勝ち続けているトレーダーは必ずと言っていいほど勝ちパターンを確立しています。

そこで皆さんにおいても、デモトレードを活用して自分だけの勝ちパターンを見つけておきましょう。

そのためには様々なトレード手法を試す必要がありますが、具体的には以下ポイントを決めておくことです。

・テクニカル分析なのか、ファンダメンタル分析なのか

・クロス円か、クロスドルか

・スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、どれを選ぶか

・トレードの根拠をどこから得るか

リアルトレードでどのように運用していくのか、デモトレードのうちからトレード方針を定めておきましょう。

市場の流れを掴む

24時間トレードできるFXですが、時間帯によって値動きが大きく異なります。

なぜなら世界為替市場にはそれぞれ時差があり、活発になるタイミングが異なるからです。

東京・香港・シンガポール・ロンドン・ニューヨークといった世界各地で開かれる市場でどのように値動きするのか、毎日チャート画面を眺めて相場観を鍛えておくようにしましょう。

例えば、21:00〜25:00のロンドンとニューヨーク市場が重なるタイミングはよく変動するな…といった具合に時間帯ごとの特徴は押さえておきたいところです。

そうすることで、トレードを避けるべき時間帯や、突発的なリスクが高まるタイミングなど、事前に判断できるようになるでしょう。

デモトレードにおすすめのFX会社を紹介!

これからデモトレードを始めるのであれば、以下より紹介するFX会社から申請してみてはいかがでしょうか。

FXプライムbyGMO

FXプライムbyGMOは国内大手取引所の1つであり、デモトレードに注力していることでも有名です。

基本的にデモトレードを利用するためには、口座開設の申請が不可欠ですが、FXプライムbyGMOでは申請不要!クリック1つで今すぐに始めることができます。

ただし注意点としては、デモトレードとして体験できるのは基本的なトレードのみになるという点。

チャートを複数表示させたり、インジケーターを用いた本格的なトレードを行うためには口座開設が必要になります。

もちろん、FXプライムbyGMOは口座スペックも高く、ブラウザ版・アプリ版ともに高機能なチャートツールを利用することができます。

いずれにしても口座解説して損することはりませんので、まだ持っていないという人は、デモトレードをきっかけに検討されてみてはいかがでしょうか。

FXTF

引用元:FXTF

FXTFでは、3分ほどで完了する口座開設申請を済ませることで、デモトレードを利用できるようになります。

そしてFXTFといえば、テクニカル分析に必須なMT4が利用できることでも有名です。

MT4対応のおすすめFX業者・証券会社は?特徴などを徹底比較! MT4対応のおすすめFX業者・証券会社は?特徴などを徹底比較!

デモトレードを通じて、各種インジケーターの特徴を学びたいというのであれば、FXTF一択と言えるでしょう!

MT4はブラウザ版も用意されているため、Macでもスマホ or タブレットでも問題なく利用できます。

FXTFはスプレッドの狭さにも定評があるため、将来的にテクニカル分析メインでトレードしていくのであれば、ここの口座を選んでおきましょう!

みんなのFX

引用元:みんなのFX

基本的にデモトレード環境は、一定の利用期限が設けられており、超過した時点で口座内がリセットされてしまします。

しかし、みんなのFXのデモトレード環境は、期限の制限なく利用することできます。

デモトレード環境は、「WEBトレーダー」と呼ばれるブラウザ版のチャートツールです。

個人的には、デモトレードの中で一番おすすめできる環境で、20以上ものインジケーターも搭載されています。

みんなのFX みんなのFXの評判や魅力を解説!顧客第一主義に徹底した証券会社

みんなのFXのデモ口座において、前節で紹介したポイントを十分に習得できた暁には、もはや本番トレードにおいても結果が出せる実力が身に付いているでしょう!

まとめ:デモトレードにも本気で取り組むべし!

本記事では、FXにおけるデモトレードについて、以下のポイントを中心に解説しました。

  • デモトレードは意味がないのか?
  • デモトレードのメリットについて
  • デモトレードをする上で身につけたいスキル
  • デモトレードにおすすめのFX会社

FX初心者の練習台として、デモトレードは非常に役立つものです。

しかし記事内でもお伝えした通り、デモトレードとて本気で取り組まねば、本人にとって経験にはなりません。

やるからには本気で、新しい課題や目標を見つけ、一歩ずつ成長していただければと思います。

以上、参考にしていただければ幸いです。