ロスカットとは?資金を守るために知っておくべき特徴を解説!

ロスカットとは

FXでは「ロスカット」という、エントリーしているポジションがある一定の損失額になると強制的に決済される仕組みが存在します。

「なぜ、強制的に決済されるの? 何のために? どんな意味が?」

そこで今回、ロスカットとは何か、ロスカットの仕組みについて詳しく解説していきます。

ロスカットとは

ロスカットとは「証券会社の取引ルールに基づいて強制的に執行される決済のこと」です。

証券会社は顧客の損失の拡大を防ぐために、証拠金維持率が〇%を下回った時点で保持しているポジションの全てを自動的に清算するシステム=ロスカット(強制決済)を採用しています。

証券会社によってロスカットになる証拠金維持率の%は違うので、口座開設している証券会社の証拠金維持率は把握しておくとよいでしょう。

ロスカットの計算方法

証拠金維持率とは、口座にある資産と、保有ポジションにかかる必要証拠金の余力を示すための数字です。

証拠金維持率が〇%以下になるとロスカット(強制決済)となるのですが、その証拠金維持率の計算方法は以下になります。

純資産 ÷ 必要証拠金 × 100% = 証拠金維持率(%)

例)
口座に100万円入金
1ドル=100円のときに、10万通貨を保有した場合。

100万円 ÷ 40万円(※)×100 = 250
※必要証拠金:100円×10万通貨×4%

⇒証拠金維持率は250%となります。

また、このときのレバレッジは100円×10万通貨÷100万円で10倍と計算されます。

ロスカットを防ぐ対策

口座資金が減るのは辛いことですが、損失ポジションをそのままにして、損失を引き延ばしてしまうと、ロスカット(強制決済)になって大ダメージを受ける可能性があります。

そこで、ロスカットを防ぐ対策方法を2つご紹介するので、参考にしてトレードに活かしてください。

こまめに損切り

1つ目の対策は、こまめに損切りをするということです。

ロスカットの基準に達する前に、損失ポジションを自ら決済することでロスカットを免れることができますが、損をすることがわかっているのに決済をするのは勇気がいることです。

しかし、損切りせずにポジションを持ち続けた結果、損が一番大きくなったところでロスカットされてしまうのは、FXでは多くの人が悩み、失敗するポイントなのです。

「いつ損切りをすればいいのかわからない」

という方は、大損しないためにもぜひ損切りするラインをあらかじめ決めることをオススメします。

例えば、資金の2%の損失になったら決済する、など、資金に対する損の割合で決定すると損害が拡大することはありません。

エントリーと同時に資金の2%のところに損切りを入れておくというルールを作ると、損失の金額も固定されるのでオススメの対策法です。

証拠金を追加する

2つ目の対策は、証拠金を追加するということです。

FXでは急激な相場変動でレートが予期せぬ動きをする場合があります。

その時に、取引金額ギリギリのお金しか口座に入れていなかった場合、為替変動でロスカットされる可能性があります。

そういった急変にも耐えられるよう、預け入れる証拠金には余裕を持っておくのが鉄則です。

口座にいくらお金を入れておけばよいかは投資額によっても変わりますが、実際に入れている証拠金の半分程度の額で取引を行うのがよいでしょう。

ロスカットとは:まとめ

あなたの大事な資産を守るために、「こまめに損切り、証拠金を追加する」この2つの対策を必ず実践してください。

ただし、損になっているポジションを、ロスカットに耐えるための証拠金追加は、被害を拡大する可能性があるので、やめておくのが得策です。

エントリーと同時に資産の2%で損切りを設定しておくのが最善の対策といえます。

FXでは勝ち続けることよりも、守りを徹底することが重要です。

いくら勝っても、一度のトレードでロスカットになる可能性があるからです。

そういった理由から、守りを必ず徹底して、勝つことによってトータルで資産は確実に増えていくようになります。

ロスカットに注意しながら、大事な資産を守って、トレードをしていきましょう。