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FXは投資のひとつの手段なので、実際に取引をするにあたっての目標となる利回りをあらかじめ決めておくことは、非常に重要です。
ただ、これからFXを本格的に取り組んでいこうと考えているような初心者の方だと、どれくらいの月利を目安にすべきかイマイチ分からないかもしれません。
そこで本記事では、FX初心者が目指すべき月利や安定して利益を得るためのポイントなどについて、解説します。
目次
FX初心者が目指すべき月利とは?
FX初心者の方にとって、「目標をどこに設定すれば良いか」「取引成功というためにはどれくらいの利益を挙げられれば良いか」は、非常に難しい問題でしょう。
とはいえ、取引で動かせる金額は人によって異なるため、目標に設定するのは具体的な金額よりも、利益率つまりは「月利」に注目すべきです。
用いる手法や経済情勢などにもよりますが、FX初心者であれば「月利2.0%~5.0%」を最初の目標に定めてください。
10万円を元手にしてFXを始めた場合、「月2,000円~5,000円」程度の利益を取れていれば、それで十分です。
また、利益をそのまま再投資することで複利的な効果が期待できるので、FXを始めてから1~2年経つころには、十分な利益を手にできているはずです。
勝ち組トレーダーの平均月利とは?

ウェブメディア「海外FXの手引」では、FXでの累計収支がプラスのトレーダー100人を対象に、平均月利に関するアンケート調査が実施されました。
アンケート調査によれば、約7割のトレーダーの平均月利が6.0%未満であり、3.0%~5.0%がボリュームゾーンという結果です。
また、同アンケートでは、「勝てるようになるまでの期間」についても調査されており、約6割トレーダーが6ヶ月以上要したことも明らかになっています。

したがって、FXを始めて間もない初心者トレーダーであれば、彼ら以上の平均月利を狙うのは無理があると推して測るべきです。
記事の冒頭でもお伝えしたように、まずは月利2.0%を目指し、多くとも月利5.0%までに抑えることをおすすめします。
FXにおける月利は年利とのバランスで判断する
月利は単月の運用成績に過ぎず、それだけを見て評価するのは危険です。
特に初心者のうちは、「月利が高ければ良い」と思いがちですが、それを年利に換算すると非常に非現実的な数字になることも少なくありません。
ここでは、月利と年利をセットで考えるべき理由と、現実的な目標設定のポイントを解説します。
月利10%は魅力的だが、年利換算で見るとリスクが見える
たとえば「月利10%」を達成した状況を考えてみましょう。
単月の成績としては非常に優秀に見えますが、これを年利に換算すると単純計算で120%(複利だと約313%)という驚異的な数字になります。
0ヶ月:100,000円(資金10万円でスタート)
3ヶ月:約133,100円
6ヶ月:約177,150円
9ヶ月:約235,800円
12ヶ月:約313,800円
これはプロトレーダーでも継続は困難な水準であり、長期間の運用では資金の増加とともに再現性が下がります。
つまり、「月利〇%」という表現は、一時的な結果でしかなく、継続性や安定性を担保するものではないのです。
月利が高すぎる=リスクを取りすぎている可能性がある、という視点を持つことが大切です。
年利ベースで考えると、月利の目標は現実的になる
長期的な資産運用を考えるなら、「年利ベースでの目標設定」が有効です。たとえば、年利24%を目標とする場合、月利換算では2.0%程度になります。
このくらいの数字であれば、資金を大きく減らすリスクを抑えつつ、継続して目指せる現実的なラインです。
さらに複利を活用することで、低い月利でも時間をかければ大きな差が出てきます。
たとえば、月利2.0%を12ヶ月続ければ、年利約26.8%となります。これでも非常に優秀な成績であり、十分に資産を増やす力を持っています。
継続可能な「低めの月利目標」が長期安定の鍵
大事なのは、「自分のスタイルで継続可能な月利目標を設定する」ことです。
特に初心者は、最初から高い目標を掲げるよりも、月利1〜2%でもいいので、とにかくマイナスを出さずに運用を続けるという意識が重要です。
トレードスタイルに合わせて、リスクを抑えながら運用することで、年間を通して安定した収益を生み出せるようになります。
FXで月利が安定し始めるのはいつ頃か?
FX初心者が気になるのが「安定した月利が得られるようになるのはいつからか?」という点です。
結論から言えば、安定した月利を得られるまでには、少なくとも3〜6ヶ月以上の継続学習と実践経験が必要です。
むしろ最初の数ヶ月は、利益が出ない、むしろマイナスになる時期も珍しくありません。
ここでは月利が安定し始めるまでのステップや注意点について詳しく見ていきましょう。
最初の3ヶ月は「検証と失敗」の期間と割り切る
初心者がFXを始めて最初に直面するのが、「思ったように勝てない」という壁です。
エントリータイミング、損切り、ロット管理など、多くの判断をミスしやすいのがこの時期。
むしろこの段階では月利を求めるのではなく、トレード日誌をつけて検証を重ねること、失敗を恐れず経験値を積むことが重要です。
半年ほどで「自分の型」が見え始める
3ヶ月〜半年ほど継続してトレードを続けると、自分に合う通貨ペア、取引時間帯、エントリーパターンなどが徐々に見えてきます。
ここで大切なのは「自分にとって再現性のあるルール」を明確にすることです。
相場任せではなく、自分の判断軸で淡々とトレードできるようになれば、月利も安定しやすくなります。
安定=「勝率」よりも「損小利大」の実現
月利が安定しているトレーダーの特徴は、常に勝っていることではなく、負けた時の損失を最小限に抑え、勝った時に利益を伸ばせることです。
最初は勝率に目が行きがちですが、FXで重要なのはリスクリワード比です。
たとえ勝率が5割でも、リスク1:リターン2で取引できれば、月利はプラスに安定していきます。
FXで月類を考える際の注意点
上での紹介しましたが、高い月利が必ずしも良い運用とは限りません。
特に初心者の方は、目先の利益に捉われて、つい高い月利に固執してしまうのではないでしょうか。
そこで本節では、月利を抑える「もしもの時の資金」の重要性についてお伝えしていきます。
月利5%でも最大DDが大きければ危険
仮に月利5%を安定して稼げたとします。一見優秀に思えますが、もしその過程で資金が30%も減るようなドローダウンを経験しているとしたらどうでしょうか。
資金が大きく減る局面では精神的にも耐えづらく、実際にトレードを継続できなくなる人が多いのです。
月利だけを見て「5%稼げる手法」と誤解すると、本当のリスクを見落とすことになります。
つまり、リターンの裏側にあるリスク指標であるドローダウンを常に確認することが、健全なトレードの第一歩といえます。
月利よりも「資金曲線の安定性」が重要
トレードの世界では「安定して勝ち続けること」が何よりも大切です。
そのためには、右肩上がりの資金曲線を描くことが目標になります。月利が低くても資金曲線が安定していれば、複利効果を活かして着実に資産を増やせます。
逆に、月利が高くても資金曲線がギザギザと大きく上下している(ドローダウンが大きい)場合、最終的に資金が尽きるリスクが高いのです。
安定した資金曲線を実現するには、ポジションサイズの調整や適切な損切り設定が欠かせません。
つまり、初心者が目指すべきは「月利○%」という数値目標そのものではなく、「資金曲線が崩れない範囲でリターンを積み上げる姿勢」なのです。
大きな変動を想定できているか
FX上級者の方や相場に長く生き残れている方は、もしもの時の想定が入念で、損切の設定や予備資金の準備などに怠りがありません。
例えば、2020年のコロナショック時では、日数にして10日ほどでドル円は112.000→101.000円まで下落しました。
このような状況下を最初から想定するのは難しいですが、いつ起きても退場しないよう豊富な資金準備や、損切ラインの設定が求められます。
今までどれだけ月利を上げたとしても、利益以上の損失を出しては意味がありません。
特に経験が浅い時期は、月利を追わず生き残ることを優先に考えるべきなのです。
FX初心者が実際に経験する「月利の落とし穴」
FXを始めたばかりの初心者は、短期間で勝てることもあります。
しかし、その勝ちが続かず、気づけば資金が減ってしまうという経験をする人が多いです。これは、一時的な運による勝利であり、再現性のあるトレードができていないことが原因です。
ここでは、初心者が陥りやすい「月利の落とし穴」を具体的に解説し、どうすれば安定した運用ができるのかを考えていきます。
最初は勝てるのに続かない理由とは?
FXを始めたばかりの初心者が、一定の利益を継続して出すことは珍しくありません。
しかし、多くの人がその後に負けを重ね、結局資金を減らしてしまいます。その理由の一つはビギナーズラックによるものです。
初心者は相場の流れを深く理解せずにエントリーしてしまい、たまたまトレンドに乗ることで勝てることがあります。
例えば、2022~2024年は大きく円高に傾いたため、クロス円通貨をロングしているだけで苦労なく勝ち続けられたでしょう。
とはいえ、相場の状況が変わると同じ手法では通用しなくなり、損失が増えてしまいます。さらに、最初の勝ちで自信過剰になり、ロットを上げたり、無計画なトレードを増やしたりすることも大きな要因です。
勝ちを持続させるためには、手法の検証や資金管理の徹底が不可欠です。

勝っても利益が残らない典型的な失敗パターン
そこそこ月利を出せていたはずなのに、気づけば資金が増えていない…そんな悩みを抱える初心者は多いです。
その典型的な失敗パターンの一つが「コツコツドカン」です。
小さな利益を積み重ねても、大きな損失を一度出してしまうと、それまでの利益がすべて吹き飛んでしまいます。
また、無駄なエントリーが多いことも利益が残らない原因の一つです。
せっかく勝ちトレードをしても、不要なトレードを繰り返すことで手数料やスプレッドが積み重なり、結果的に資金が増えないケースがよくあります。
利益を残すためには、無駄なトレードを減らし、損小利大の戦略を意識することが重要です。

初心者がやりがちな「月利目標設定の失敗」
FXを始めたばかりの初心者は、どうしても「どれだけ稼げるのか」という結果に目が行きがちです。
その中でも特に危険なのが、月利の目標設定を誤ることです。
月利はトレードの成果を測るひとつの基準にはなりますが、現実離れした数値や短期的な結果にこだわると、無謀なトレードや大きな損失を招きかねません。
ここでは、初心者が陥りやすい3つの失敗例を紹介します。
高すぎる目標(月利10%以上)に固執する
「月利10%」「月利20%」といった数字は一見魅力的ですが、現実的ではありません。
もし仮に月利10%を1年間継続できれば、複利で資金は約3倍に膨らみます。しかし、その裏には非常に高いリスクが潜んでおり、安定して続けることはプロでも難しい水準です。
初心者がこの数字に固執すると、無理なロットを張ったり、損切りを甘くするなど、破綻につながる行動を取りやすくなります。
実際には月利2〜5%を安定して積み重ねることの方が、長期的に資金を増やすための現実的な道筋です。
短期的な勝ちに惑わされる
初心者が最初に数回のトレードで利益を出すと、「自分の実力で月利10%も達成できる」と勘違いしやすくなります。
しかし、短期間の勝ちはサンプル数が少なく、たまたま相場環境が合っていただけというケースがほとんどです。
その後に大きな負けを経験して「思っていた月利が維持できない」と挫折するパターンは珍しくありません。
月利は最低でも半年以上のトレード記録をもとに評価すべきであり、1〜2ヶ月の成績だけで判断するのは危険です。
SNSや広告の過剰な月利アピールに影響される
SNSやネット広告では「月利30%達成」「資金10万円を半年で100万円に!」といった誇張された実績が数多く出回っています。
初心者はこうした情報を真に受けてしまい、「自分も同じくらい稼げるはずだ」と非現実的な目標を掲げてしまうのです。
しかし、その多くはデモ口座の成績や一部の短期的な結果を切り取っただけの情報であり、長期的な安定性はありません。
情報に踊らされて目標を高く設定すると、自分のトレードを見失い、過度なリスクを取る原因となります。
FX初心者が安定して月利2-5%を達成するには?
実際にFXの取引を継続していくと分かりますが、FX初心者の方が月利2.0%~5.0%の成績を安定して実現するのは、なかなか難しいです。
やみくもに取引を重ねても、目標とする数字を達成することは難しいので、安定して月利2.0%~5.0%の成績を残すためのポイントを、以下で紹介しましょう。
ローリスクローリターンを目指すならスワップポイント運用
なるべくローリスクローリターンなトレードを行いたいとお考えであれば、スワップポイント運用がおすすめです。
一例を挙げると、現在ペソ円を10,000通貨ロングしていると、FX口座にもよりますがスワップポイントが1日当たり25円前後付与されます。
レバレッジ3倍での運用なら必要な資金が30,000円強程度で、毎月25×30=750円程度のスワップポイントが入ってくるので、750÷30,000×100=2.5%の月利を実現できます。
1日あたりに付与されるスワップポイントや、通貨の安定性などを踏まえてペアを決める必要はありますが、難しい取引も必要とせずに安定した収益を実現することが可能です。

裁量で堅実に勝ちたいならトレンド系・オシレーター系インジケーターを併用
裁量トレードで堅実に勝ちたいとお考えであれば、トレンド系やオシレーター系のインジケーターを併用してトレードをするのがおすすめです。
移動平均線やボリンジャーバンドに代表されるようなトレンド系のインジケーターは、為替の全体的な動き・流れを判断するのに役立ちます。
RSIやストキャスティクスに代表されるようなオシレーター系のインジケーターは、相場の過熱感を判断するための指標です。
両者を併用することで、適切なエントリーのタイミングが把握しやすくなるので、より精度の高いトレードを繰り返しやすくなるでしょう。

まとめ:FX初心者が目指すべき月利は2.0%~5.0%!
FX初心者の方がまず目指すべき月利は、「2.0%~5.0%」程度です。
「2.0%~5.0%」と聞くと容易に実現できるように思われるかもしれませんが、再現可能な手法で継続的にそれだけの利益を挙げ続けるのは、決して簡単なことではありません。
複数のトレード手法を並行して実践し、それぞれの手法に関して一定期間でPDCAを回しながら、改善していくことが求められます。
ローリスクローリターンな手法としてはスワップポイント運用が、裁量トレードにおいてはトレンド系とオシレーター系のインジケーターを併用したトレードがおすすめなので、自身に合ったトレード手法を模索しながらトレードを継続しましょう。