FXスワップ運用で利益は出た?利確タイミングと複利の効果を検証【第2週目】

FXスワップ運用のリアル検証、第2週目に突入しました。

初期資金10万円から、メキシコペソ円と南アフリカランド円を使って「複利×利確幅」を検証中です。

今回は、実際のスワップ収益や含み損益、そして初の利確ができたかどうかを公開していきます。

第1週目のFXスワップ運用結果を振り返り

ここでは、保有している通貨ペアの含み損益やスワップ益、利確の有無、ポジション数の変化など、現時点での運用状況を整理して振り返ります。

初動の値動きにどのように対応できたか、設定したルールが機能しているかどうかも含めて、現場のリアルな記録をお届けします。

運用ルール等の確認は以下記事を参照

FXのスワップポイント運用は本当に稼げる?「複利」×「利確幅」のリアル検証【第1週目】 FXのスワップポイント運用は本当に稼げる?「複利」×「利確幅」のリアル検証【第1週目】

 含み損益・スワップ益・利確の有無を公開

運用開始からおよそ1週間が経過し、7月2日時点での評価損益は+3,231円となりました。内訳としては、メキシコペソ円が+2,220円、ランド円が+981円の評価益。

スワップポイントも順調に積み上がっており、累計スワップはそれぞれ684円、615円。トータルで約1,300円以上のスワップ益が発生しています。

現時点では含み益が目標利確幅(+3,000円/ポジション)に到達していないため、まだ一度も利確は行っていません。

ただし、スワップ収益が着実に積み上がりつつあり、今後の含み益次第で初の利確が見込める状況です。

保有ポジションの推移と通貨別の値動き

値動きに関しては、ランド円は一時8.05円台まで下落後、8.13円台まで反発。

推移した値幅としては、比較的小さいといえます。

ペソ円も7.65円付近を一時割る場面がありつつ、現在は7.69円前後を回復しています。

いずれも小刻みに上下しながらも、想定していた耐久ゾーン(ペソ:5.0円、ランド:6.0円)内での推移となっています。

なお、第1週では新たなポジション追加(買い増し)は行っておらず、ポジション数は変わらず6万通貨を維持しています。

今週のメキシコ・南アフリカ情勢まとめ

FXスワップ運用では、為替だけでなく背景にある各国の経済・政策動向も重要です。

ここでは、メキシコペソ円(MXN/JPY)と南アフリカランド円(ZAR/JPY)に関して、今週気になるポイントを整理します。

メキシコ:利下げ継続&経済見通しの鈍化

政策金利据え置きまたは緩和継続の模様

6月26日、メキシコ中央銀行(Banxico)は政策金利を0.5%引き下げ*8.0%へと4回連続の利下げ。

インフレ率は4.5%前後と目標上限を若干超えているものの、景気回復の遅れが利下げを後押ししています。

市場では、年末にかけてさらに利下げ余地があるとの見方も散見されますね。

経済成長の鈍化が改めて浮上

Banxico(メキシコの中央銀行)は、2025年のGDP成長見通しを0.1%に据え置いたと複数報道されました

輸出が米中貿易摩擦の影響を受けるなか、依然として低成長圏を抜け出せていません。

▶ 今週のポイント:低成長・利下げ圧力の継続によってペソの対ドル基準はやや弱含み。しかし、依然として高金利であり、スワップ運用の収益にはプラス材料。

南アフリカ:インフレ抑制確認&さらなる利下げ見通し

7月2日の調査で、2025年のインフレ見通しは平均3.9%と、約4年ぶりに4%を割り込みました。

消費者物価も5月には2.8%まで下落し、コアインフレも目標帯内に戻っています。

政策金利引き下げへ動意

南アフリカ準備銀行(SARB)は5月末に政策金利を25bp引き下げて7.25%に。

次回会合ではさらなる利下げ(7月末〜9月)が視野に入っており、市場では追加で利下げが起こる可能性が高いと見られています。

経済・PMI・財政を巡る不安あり

製造業PMIの予測が弱含みなのに加え、2025年度財政予算ではVAT増税提案が撤回されたものの、公共財政の構造的課題は継続中。

▶ 今週のポイント:インフレ抑制が確認され、利下げによってランドは中期的に弱含む可能性あり。ただし、依然として高水準のスワップ収益は魅力的。

為替への影響とスワップ運用への考察

 
通貨ペア為替への影響(直近の情勢)スワップ運用への考察
メキシコペソ円(MXN/JPY)・政策金利は8.0%だが、利下げが継続中
・経済成長は鈍化傾向
・ややペソ安基調が強まる可能性あり
・依然高水準のスワップ益が得られる
・下落時のナンピン戦略が有効だが、
追加利下げでスワップ低下リスクに注意
南アフリカランド円(ZAR/JPY)・インフレが目標内に収まり、利下げサイクル入りの見方
・財政不安や政治的リスクは継続
・今後スワップ額は減少する可能性
・価格が上昇しやすい局面では早めの利確判断も戦略的
・リスクイベントにも注意が必要

MXN/JPY:高金利は依然有利。ただし弱含みリスクあるため、含み益とのバランスで利確の判断が重要。

ZAR/JPY:利下げ圧力でスワップ利率の低下が想定。含み益が出やすくなる局面では早めの利確も要検討。

総合戦略として:依然としてスワップ収入は期待できるため、ルール変更はなし。資金の追加も視野に入れて引き続き運用を継続