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おはようございます。だいまんです。
2020年10月1日相場分析です。
目次
昨日のマーケット
昨晩の海外市場は、トランプ大統領とバイデン氏の第1回TV討論会が終了、討論会はお互いの中傷に終始し失望に終わったが、追加の経済対策に対する期待感からリスクオンの動きも、月末のフローの動きやマコネル上院院内総務が、「共和党と民主党は大きな隔たりがある」と述べ、更にムニューシン財務長官が「追加経済対策の合意はまだない」と述べたことが嫌気され、ドル売りも限定された。
米9月ADP全米雇用報告や4-6月期GDPの確定値は、市場予想を上回る結果となったが、為替市場に直截的な影響は限られた。またNYダウは、一時の573ドル高まで一時上昇も、上げ渋る形で終了した。
ドル円は105.75を高値に105.40まで下落も、狭いレンジの動きを続け、ユーロドルは、ECB要人の悲観的な発言を受けて、1.1685から1.1752で上下し、ポンドドルは、1.2806からロンドン・フィキシングでの対ユーロでの買いフローで、1.2944まで反発した。なおユーロポンドは、0.9067まで下落した。
一方クロス円では、ユーロ円が124.04から123.53まで下落、ポンド円は135.20から136.56まで反発した。
10月1日の注目材料
- ソウル市場(秋夕)、香港市場、中国市場(国慶節・中秋節) 休場
- 07:30 (豪) 9月AIG製造業指数 (前回49.3)
- 08:50 (日) 前々週分週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回3001億円)
- 08:50 (日) 前々週分週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回-8960億円)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対外中長期債] (前回–)
- 08:50 (日) 週間対外対内証券売買契約等の状況 [対内株式] (前回–)
- 08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業業況判断 (前回-34 予想-23)
- 08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業製造業先行き (前回-27 予想-16)
- 08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業非製造業業況判断 (前回-17 予想-9)
- 08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業非製造業先行き (前回-14 予想-6)
- 08:50 (日) 7-9月期日銀短観・四半期大企業全産業設備投資 [前年度比] (前回3.2% 予想0.5%)
- 15:30 (スイス) 9月消費者物価指数 [前月比] (前回0.0% 予想0.0%)
- 15:30 (スイス) 9月消費者物価指数 [前年比] (前回-0.9%)
- 15:30 (スイス) 8月実質小売売上高 [前年同月比] (前回4.1%)
- 16:30 (スイス) 9月SVME購買部協会景気指数 (前回51.8 予想54.0)
- 16:50 (仏) 9月製造業PMI・改定値 (前回50.9 予想50.9)
- 16:55 (独) 9月製造業PMI・改定値 (前回56.6 予想56.6)
- 17:00 (ユーロ圏) 9月製造業PMI・改定値 (前回53.7 予想53.7)
- 17:30 (英) 9月製造業PMI・改定値 (前回54.3 予想54.3)
- 18:00 (ユーロ圏) 8月卸売物価指数 [前月比] (前回0.6%)
- 18:00 (ユーロ圏) 8月卸売物価指数 [前年同月比] (前回-3.3%)
- 18:00 (ユーロ圏) 8月失業率 (前回7.9%)
- 20:30 (米) 9月チャレンジャー人員削減予定数 [前年比] (前回116.5%)
- 21:30 (米) 8月個人所得 [前月比] (前回0.4% 予想-2.4%)
- 21:30 (米) 8月個人消費支出 [前月比] (前回1.9% 予想0.7%)
- 21:30 (米) 8月個人消費支出・デフレーター [前年同月比] (前回1.0% 予想1.2%)
- 21:30 (米) 8月個人消費支出・コアデフレーター [前月比] (前回0.3% 予想0.3%)
- 21:30 (米) 8月個人消費支出・コアデフレーター [前年同月比] (前回1.3% 予想1.4%)
- 21:30 (米) 週間新規失業保険申請件数 (前回87.0万件 予想85.0万件)
- 21:30 (米) 週間失業保険継続受給者数 (前回1258.0万人 予想1225.0万人)
- 22:30 (加) 9月マークイット製造業PMI・季調値 (前回55.1)
- 22:45 (米) 9月マークイット製造業PMI・改定値 (前回53.5 予想53.5)
- 23:00 (米) 8月建設支出 [前月比] (前回0.1% 予想0.7%)
- 23:00 (米) 9月ISM製造業景況指数 (前回56.0 予想56.2)
- 23:00 (米) 9月ISM製造業景況・製造業価格指数 (前回59.5)
- 23:00 (米) 9月ISM製造業景況・製造業新規受注指数 (前回67.6)
- 23:00 (米) 9月ISM製造業景況・製造業雇用指数 (前回46.4)
- 00:00 (米) ウィリアムズNY連銀総裁講演
- 00:45 (ユーロ圏) レーンECB専務理事講演
- 01:00 (米) 8月ダラス連銀・PCE価格指数 (前回2%)
- 03:00 (ブラジル) 9月貿易収支 (前回66.09億ドル 予想70.00億ドル)
- 06:00 (NZ) 9月ANZ消費者信頼感 (前回-3.9%)
- 第9回英欧FTA協議
- 欧州連合首脳会議(ブリュッセル)
10月1日の相場見通し
昨晩は、トランプ大統領とバイデン氏の第1回討論会が、「史上最低の討論会」と批判されるも、経済に対する悪影響はないとの見方から、米国の株価が大幅に反発したことで、リスクオンの動きも、月末のフローや米国の追加経済対策の合意不透明感から、ドル買いも限定されました。
週末に向けて本日も、追加経済対策の協議の進捗状況や株価の動きに注目しておきましょう。
経済指標としては、日銀短観、ユーロ圏では、各国の9月製造業PMIの改定値、8月卸売物価指数と失業率、英国では9月製造業PMIの改定値、米国では、8月個人所得・消費支出、週間新規失業保険申請件数、9月マークイットの製造業PMIの改定値、8月建設支出や9月ISM製造業景況指数、9月ANZ消費者信頼感などが公表されます。
日銀短観は、GOTOキャンペーンの効果で良い結果が見えても、為替市場に対協はなさそうです。注目としては、ユーロ圏では、PMIは確報ですので、結果がブレなければ影響は少ないでしょうが、新型コロナウイルスの再拡大を受けて、失業率の悪化が指摘されています。弱い失業率は、ユーロ相場にマイナスの影響を与えそうです。
一方米国では、昨晩のADPやGDPが予想を上回る結果となっています。現状為替市場の反応は限られていますが、週末の9月雇用統計の発表を前に、今夜の指標も良好を示すならドルに見直しが入る可能性があることは、留意しておきましょう。
また欧州連合首脳会議では、29日に英国の下院で賛成多数で可決した英国内市場法案に対する対応が協議される見通しです。この英国の国内市場法案は、今年1月に、EUと締結した離脱協定における北アイルランドの国境問題に関して、事実上一部を書き換える内容となっています。EUは、国際法違反として受け入れるとは難しいと撤回を求めています。
現在行われている英欧のFTA交渉にも大きな影響を与えそうです。10月のFTA交渉期限を前に、混乱が続くようならポンド相場にも良い影響を与えないことは、注意しておきましょう。
10月1日のデイ・トレード戦略
本日のトレード戦略です。
ポンドドル
- 予想レンジ: 1.2750~1.3000
- 基本戦略: 大きめの動きで逆張り
- 予想時間:09:20 予想レート: 1.2924
ポンドドルは、1.3482を高値に、下落が1.2676まで拡大も過去の高値1.2648を前に下げ止まりを見せる形。また、スロー・ストキャスティクスも反転上昇に転じており、一旦下値つきの可能性があることは留意しておきたい。
ただ、上値は20日移動平均を若干上回っているが、超えても1.3000から1.3040の戻り高値圏、日足の基準線と雲が重なる1.3074-80ゾーンが抑えると上昇も厳しく、更に超えても1.3140-70、下落がスタートとした1.3169から1.3200のサイコロジカル、1.3255-85のギャップが上値を抑えると下落リスクが継続する。あくまで1.3482や1.3513の上ヒゲを超えて、一定のあく抜け感となる。
一方下値は、短期サポートが、1.2751-1.2806ゾーンに控えており、こういった位置が維持されると堅調が続くが、1.2676や1.2648を割り込むと1.2435-1.2520ゾーンの戻り安値圏、1.2360や1.2252を割れると1.2200のサポートまで視野となるが、こういった位置は、引き続き買いが入り易い。リスクは1.2073の戻り安値割れとなる。
本日は、2日の予定で開催されるEUの臨時首脳会合の行方次第で、相場荒れる可能性に注意したい。一応戦略としては、一旦の下値つきから、ドラスティックな結果とならなければ、大きな下落はないと見るが、上値をトライしても、需給面では売りが出易く、おきめの動きがあれば、逆張りで臨む形を想定したい。
従ってデイ・トレードの戦略としては、上値は1.3010をストップに、1.30前後が上値を抑えるなら売り狙い。超えても1.3484の高値を超えるまでは、1.31や1.32のサイコロジカルを睨んで売り場を探したい。ストップが遠いことが難点となるが、近めの設定なら1.3320越えなどで対応となる。利食いは、1.28が守るなら利食い優先。また、1.3010を超える動きとなるなら、逆に1.30がサポートするならしっかりと利食っておきたい。
一方下値は、1.28ミドルへの調整で買っても、この場合のストップは、1.2805割れ。ターゲットは1.29ミドルが抑えると利食い優先となる。また、もし、1.28も割れるケースでは、1.2730-65ゾーンを買い直して、ストップを1.2676の安値割れにおいて対応となる。この場合の利食いは1.2800-50ゾーンが抑えるなら、利食い優先が安全となる。
ポンド円
- 予想レンジ: 135.00~137.00
- 基本戦略: 大きめの動きで逆ばり狙い
- 予想時間: 09:54 予想レート: 136.30
ポンド円は、高値圏となる144.97や147.97を前に、142.72で上値を押さえられて調整も、133.05で下げ止まりを見せて反発的。日足のサポートを割り込んでおり不透明感は残るが、スロー・ストキャスティクスも一旦反転を見せており、戻りを試す展開が想定される。
ただ、上値は、日足の基準線が137.88に位置して、過去のネックラインとなる137.76-138.65ゾーンが抑えると弱く、138.36-38の窓の下限を超えても、139.60-140.00の窓の上限に日足の雲の上限が今後切り上がりを見せることで、こういった位置が上値を抑えると更なる上昇も厳しい。また更なる上昇があっても、141.00から141.98の戻り高値圏を超えるかは不透明で、あくまで142.73の高値を超えるまでは、再度の強気となるのは厳しそうだ。
一方下値は、135.20前後が支えると強いが、割れると133.62-134.38ゾーンが視野となるが維持では堅調が続く。リスクは133.05や132.95の戻り安値割れで、その場合132円、131.78の安値まで割れるとサイコロジカルな130円までターゲットとなる。
デイの戦略としては、材料があることで、中途半端な位置での取引は危険となるが、上下があっても、需給面では、買い戻しや売り戻しが出易く、大きめの動きでは逆張りが検討される。
上値は、136.56の昨晩の高値が上値を抑えるとまずチェックする必要があるが、超える動きがあっても、138.37をストップに、138円前後までは売り場を探したい。ターゲットは、135.20前後が維持されると利食い優先となる。また超える動きがあっても、140.10をストップに、137.80-138.20ゾーンでは売り直しとなるが、こういった上昇では、136円ミドルが逆サポートするなら、利食い優先となる。
一方押し目の買い狙いは、135.20をストップに、135円ミドルまで買い下がっても、ターゲットは136円ミドルが抑えると利食い優先。また割れるケースからは、134.80前後から134円まで買い下がって、ストップは近めなら133.80割れまたは、133.05の安値をストップにするなら、133円ミドルまで買い下がりも検討される。この場合のターゲットは、135円前半が上値を抑えると利食い優先となる。