ドル円は104円を割ったがオプションの影響でもみ合いか?【2020年11月2日週】

こんにちは。YEN蔵です。

今週の相場振り返りです。

今週(11月2日週)の振り返り

今週のドル円は動きが出てきました。

4日の米大統領選挙の開票時にフロリダ州でトランプ氏が優勢となると、米株先物がマイナス圏に下落したことでリスクオフの流れとなりドルが上昇し105円付近のストップを巻き込み105.34付近まで上昇しました。その後はバイデン氏優勢となるとドル売りが優勢となり104円台前半まで下落しました。

5日は引き続き株価が上昇しリスクオンのドル売りの流れが加速しました。ポンドはマイナス金利や、資産買い入れの拡大が予想されていましたが据え置き、資産買い入れも予想に届かずポンドに買い戻しが入りました。ユーロドルも1.18を超えて買いが加速する中でドル円の104円割れにはストップの売りもあり104円を抜けると103.44まで下落しました。

注目ポイント

大統領選挙の結果はまだ出ていませんが、現時点ではバイデン氏が優勢になっています。少し前まではバイデン大統領、上院、下院ともに民主党がとると財政拡張型になり株価にとってはプラスということで米国株は上昇しました。しかし上院が共和党優勢となると財政拡張が押さえられるということ、これまた米国株が買われています。いずれにしても米国株は上昇し、結局選挙が終わるのを待って株が上昇している状態です。

昨晩はFOMCがあり、金融政策を据え置きました。声明文は前回のものとあまり変更がありませんでした。パウエルFRB議長は会見で景気回復の支援のためにあらゆる手段を尽くすと表明しました。

パウエル議長は感染拡大による経済の回復を評価しつつも、安心するにはまだ早いということを強調しました。声明文でも書かれていますが、最大雇用と2%のインフレ達成を目指す。インフレが長期にこの2%の目標を下回っていることを考慮して、インフレが2%をしっかり超えることを目標にして、一定期間2%の目標を上回っても現状の低金利を継続することを強調しました。

9月のFOMCで発表された金利のレベルを予想するいわゆるドットチャートでは、多くのFOMCメンバーが2023年末まで現状の政策金利であるFFレートが0~0.25%に据え置かれることを予想しています。

ただ一方でパウエルFRB議長は現状の経済の状況を考えると経済に対するさらなる刺激策が必要だと強調していました。それは金融政策と財政政策であるとし、金融政策ではまだ手段はあるが、財政支出が重要で、あらたな経済支援策を早く成立させてくれと述べていました。

パウエルFRB議長にとってはトランプ大統領となってもバイデン大統領になっても財政支援策を早く決めてくれという心境ではないでしょうか。

そのうえで経済状況次第では追加緩和が期待されるわけですが、今回の会見では特別に緩和に関して強調する部分はありませんでした。

ただ今回の会合で資産購入について議論したと述べています。景気を支えるため資産購入の国債の年限や規模などを変更させることは可能と述べました。筆者は資産買い入れを含む追加緩和は来年の早い時期と考えていますが、次回12月15~16日での会合での追加緩和あるいは追加緩和を示唆するヒントが出るのか今後のパウエル議長の発言等を注視したいと思います。

ドル円の予想

ドル円は3月以降サポートされていた104円を下抜けしました。ドル円に限らずユーロドル、ポンドドル、豪ドルに対してもドル安が進んでおり円高というよりもドル安流れの中でのドル円の下落です。株価の上昇は続くうちはこのドル安の流れは継続するでしょう。

上値は重く104円が短期的なレジスタンスとなっています。しかし10日まで103、103.75、104.50に規模の大きなオプションが存在します。

このオプションの需給によって103.75、103前後ではもみ合いになる可能性が高いでしょう。大きなオプションがあるところでは下落すれば買い、上昇すれば売りの需給が出てきます。これはオプションを持っている投資家が、オプションの権利行使価格さんで取引をするためです。このようなトレードをガンマトレードと呼びますが、オプションの影響はそのオプションの規模が大きいほど、そのオプションの期日が近づくほど大きくなりますので、来週10日まではこのオプションの影響で103円台、あるいは103円を割れても102円円台後半が維持されるレンジのマーケットを予想します。

また日足のRSIが20%ほどに低下してきていますので、いったんもみ合って時間の調整か価格の調整を行う可能性があります。価格の調整の場合は104円を超えられるかどうかがポイントになります。