FXサイクル理論とは?勝てないって本当!?種類や使い方は?注意点も解説!

相場

為替相場は日々様々な要因で動いていますが、大きな視点で見てみると、一定のリズムで動いていることが分かってきます。

この相場に存在している一定のリズムを「相場のサイクル理論」と呼ぶことを、あなたはご存知でしたか?

サイクル理論を理解すれば、大きな値動きを狙い撃ちすることも可能になってくるので、ぜひ今回の記事を参考にしてください。

サイクル理論とはなにか?

「相場のサイクル理論」とは、一定の周期で繰り返される、値動きのことです。

チャートを縮小して、大きな視点で相場を眺めていても、不規則にしか見えませんが、周期で区切ることで見えてくるのが相場のサイクル理論なのです!

サイクル理論7つの種類

サイクル理論は、それぞれのサイクルの長さによって、以下の7種類に分類することができます。

  1. 1dayサイクル:1日
  2. 4Hサイクル:5〜8日
  3. トレーディングサイクル:10〜18日
  4. メジャーサイクル(日):20〜25日
  5. プライマリーサイクル(週):18〜30週
  6. 中間サイクル(月):12〜20ヶ月
  7. 長期サイクル (年)40〜100ヶ月

こうして書き起こしてみると結構な種類がありますが、これら全てを覚える必要はなく、どれか1つ自分に適したものを選ぶ感じでOKです!

これからサイクル理論を極めていきたいという人は、多くのトレーダーが注目している「4Hサイクル」「メジャーサイクル」「プライマリーサイクル」のいずれかを選ぶと良いでしょう!

周期の数え方について

上の紹介した7つのサイクル理論は、それぞれ異なった周期を持っています。

・4Hサイクル→4時間足:60~80本前後
・メジャーサイクル→日足:35~45本前後
・プライマリーサイクル→週足:15~21本前後

周期はローソク足の本数によって数えるわけですが、文章だけの説明ではイマイチ理解しづらいのではないでしょうか。

そこで4Hサイクルについて、実際のチャートを見ながらローソク足を数えてみましょう!

ちなみにローソク足は、MT4を活用することによって、簡単に数えることができます。

MT4を起動して、「command」+「F」を押してみてください。

安値→高値→安値となっている一連のサイクルを見つけて、ローソク足を数えてみたところ、その本数は61本。

上記で説明したように、安値から安値までの区間は、4Hサイクル(60〜80本)に収まっていることが分かりましたね!

また、連続してサイクルに当てはめると、次のようになりました。

  • 1サイクル目:61本
  • 2サイクル目:81本
  • 3サイクル目:60本

こうしてみると、値動きのほとんどがサイクル理論通りに収まっていることが分かり、その確率は約8割にもなると言われています。

以上、サイクル理論の周期について、お分かりいただけましたでしょうか?

ここまで紹介したのは、周期に注目したサイクル理論、そしてこれから紹介するのは、サイクル理論の大枠そのものです。

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4つの景気循環サイクル

1つ目のサイクルは「景気循環サイクル」です。

景気循環とは経済全体の浮き沈みのサイクルのことです。
景気循環サイクルには、代表的な4つの周期が存在しています。

景気循環サイクル1:コンドラチェフサイクル

コンドラチェフサイクルとは、技術革新が要因となって発生する、50年前後を1つの周期としたサイクルのことです。

1760年代に起こった、イギリスの産業革命が、第1周期だといわれています。

景気循環サイクル2:クズネッツサイクル

クズネッツサイクルとは建設投資が要因となって発生する、20年前後が1つの周期のサイクルのことです。

景気循環サイクル3:ジュグラーサイクル

ジュグラーサイクルとは、設備投資が要因となって発生する、10年前後を1つの周期としたサイクルのことです。

景気循環サイクル4:キチンサイクル

キチンサイクルとは、在庫投資が要因となって発生する、40ヶ月を1つの周期としたサイクルのことです。

日本の景気サイクル循環は、内閣府から発表されているため、インターネットで調べれば、誰でも見ることが可能です。

内閣府によれば、日本経済の新たなサイクルは、2012年の11月から始まっていますが、2020年11月現在、まだ周期は終わっていないので、いったいどんな結末を迎えるのか、気になるところです。

株価サイクル

2つ目のサイクルは「株価サイクル」です。

株価サイクルとは、一定の周期で起こる、高値と安値のパターンのことです。

ビジネスや社会情勢ではなく、テクニカル分析寄りのサイクルなので、私たち個人トレーダーにとっては、こちらのほうが重要になります。

ということで、ここからは、株価サイクルはどうやって計測すればいいのかを、ご紹介したいと思います。

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株価サイクルの計測方法

下にドル円の週足の画像を用意したので、この画像をもとに、内閣府が発表している、2012年11月から解説を進めます。

相場のサイクルを調べるためにまずやることは、週足の「安値から安値」を見ることです。
下の画像だと、赤い印をつけた場所です。

この、「谷から谷」を1つの1周期として区切り、以降の相場も見てみましょう。

結果、2012年11月からは、このような周期で区切ることができます。
周期の区切りが終わったら、続いては周期の平均を出していきます。

31+34+36+45+43+43+48+41+34+28÷10 = 38.3

計算によって出てきた数値がその通貨ペアの周期と言えるため、ドル円は約38週で1つの周期を形成していることになります。

サイクル理論から読み解くドル円の今後

サイクル理論をトレードに活用するなら、「安値をつける時期」として捉えるのがおすすめです。

ちなみに、サイクル理論は前後17%の幅を見たほうが良いと言われていて、この幅のことを「サイクルウィンドウ」と呼びます。

実際のチャートにサイクルウィンドウを表示させれば、「売りゾーン」として見ることができるんです。

サイクルトランスレーション

相場のサイクルは「谷→山→谷」で形成されるため、「山」がサイクルのどの位置にあるのかで、その後の動向を予測することができます。

レフトトランスレーション

レフトトランスレーションとは、山がサイクルの左側で形成されたときのことです。

レフトトランスレーションが起きると、始めの谷よりも低い位置で次の谷が形成されやすくなります。

ライトトランスレーション

ライトトランスレーションとは、山がサイクルの右側で形成されたときのことです。

ライトトランスレーションが起きると、始めの谷よりも高い位置で、2つ目の谷が形成されやすくなります。

つまり、サイクルウィンドウに相場が差し掛かったとき、レフトとライト、どちらのトランスレーションになっているのかを見れば、下落の目安も見えてくるわけです。

サイクル理論を使ったエントリー手法は?

「ライトトランスレーション」「レフトトランスレーション」について説明したところで、それぞれどういったタイミングでエントリーすればいいのか、そのポイントについて紹介していきましょう!

ライトトランスレーションの場合

ライトトランスレーションが生じる場面において、もっともpipsが獲得できるのは、安値から高値にかけての値動きです。

そこで、エントリーを探す上のポイントとして、次の2点を意識してみてください。

  • サイクルの始点でエントリー
  • 上昇のトレンドラインが引けて、複数のライトトランスレーションが確認できる

上図の4時間足チャートでは、トレンドラインが引けたことに加えて(見えにくですがトレンドラインを引いています)、1サイクル目と2サイクル目に、ライトトランスレーションの形成が確認できたシーンです。

このまま3サイクル目に照準を合わせてエントリーできれば、サイクルが山を形成する値動きを捉えて、すぐに含み損に転じてくれるでしょう!

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レフトトランスレーションの場合

レフトトランスレーションが生じる場面において、もっともpipsが獲得できるのは、高値から安値にかけての値動きです。

そこで、エントリーを探す上のポイントとして、次の2点を意識してみてください。

  • サイクルの中腹の高値を狙ってエントリー
  • 下降トレンドラインが引けて、複数のレフトトランスレーションが確認できる

上図のチャートにおいて、1〜3サイクルはレフトトランスレーションですが、4サイクル目はライトトランスレーションであることが分かります。

この相場においては、理想的なエントリーとしては、2サイクル目の中腹辺りからショートを仕掛けることでしょう。(後付けになりますが…)

しかし実際の相場においてそれは難しく、1〜2サイクルでレフトトランスレーションを確認&下方向のトレンドラインが引ける、これらの材料を揃えた上で、3サイクル目からのエントリーであれば、現実的に狙えるのではないでしょうか。

サイクル理論を使った決済方法は?

エントリーと同じくらい重要なのが、決済するタイミングです。

少しでも多くのpipsを獲得できるように、以下の内容を踏まえておきましょう!

ライトトランスレーションの場合

サイクルの始点からエントリーしたと仮定して、狙うべき決済タイミングは「サイクルの中腹」あたりです。

では、どうやってサイクルの中腹を見極めるのか、その答えは周期にあります。

例えば4Hサイクルの周期は「ローソク足:60〜80本」となっているので、ローソク足30〜40本が並んだ時点で中腹だと考えることができるでしょう。

またトレンドが長く継続しているようであれば、エントリーポジションを分割して、半分を中腹で決済、残り半分でトレンドの伸びに期待するというやり方もアリです!

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レフトトランスレーションの場合

サイクル中腹の高値からエントリーしたと仮定して、狙うべき決済タイミングは「サイクルの終点」です。

こちらもライトトランスレーションと同じく、周期を参考にして狙うわけですが、サイクルの底を狙うのはかなり至難の技となるでしょう。

というのも人間誰しも、含み損には耐え切れるものの、含み益は待ちきれずに決済してしまう特性を持っているからです。(プロスペクト理論

そこでサイクル理論を活かして、より有利に立ち回るためにも、次節から紹介するテクニカル指標の併用を推奨します。

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サイクル理論と組み合わせたい3つのテクニカル指標

テクニカル指標は様々な種類が存在しますが、その中もおすすめしたいのが、本節で取り上げる3つです。

ほとんどが基本中の基本ですが、有名だからこそ多くのトレーダーから意識され、より強いエントリー根拠を作ることができると言えるでしょう。

ダウ理論

ダウ理論には6つの基本原則がありますが、中でも注目すべきはその6番目。

「トレンドは、明確な転換シグナルが発生するまで継続する」

これをサイクル理論に当てはめると、どうなるのか、早速みていきましょう!

上図のチャートでは、白丸のポイントを境に、トレンドが転換していることが分かり、また下落→上昇トレンドの転換は、当然とある安値から始まっていますよね。

ここで皆さんに思い出していただきたいのが、ライトトランスレーションのエントリーポイント!

サイクルにおける始点は、ライトトランスレーションのエントリーポイントして狙い目であり、それでいて転換点になる可能性もあるということです。

そのためダウ理論の基本にある通り、明確な転換点が出現したと考えれば、すぐに損切り等の対処を行うべきでしょう。

他のテクニカル指標がトレンド転換を示しているようであれば、始めからエントリーを見送ることもまた一案です。

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エリオット波動

相場の波動は、5つの上昇波と3つの下降波を基本サイクルとして、一連の値動きを形成するという理論を「エリオット波動」と言います。

そして、エリオット波動とサイクル理論を組み合わせたエントリーとして、以下の条件を満たしているかチェックしてみましょう。

  • 本来の周期に収まったサイクルが形成されているか
  • 1サイクルの中に、1波と2波が確認できるか
  • サイクルの始点同士を結んで、トレンドラインが描かれているか

これらの条件を満たす、第5波の始点がもっとも適切なエントリータイミングと言えるでしょう。

サイクル理論を意識するトレーダーも多いように、エリオット波動を重視しているトレーダーもまた多く存在します。

サイクル理論的にもエリオット波動的にも、次の始点でロング勢力が入ってくるかもしれない…そう考えることができたのであれば、積極的に仕掛けてみても良いのではないでしょうか。

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RSI

個人的に、サイクル理論ともっとも併用をおすすめしたいのが、RSIです。

RSIは、買われすぎ(数値70%以上)・売られすぎ(数値30%以下)を判断するためのテクニカル指標であり、エントリーポイントを吟味する大きな判断材料となります。

その一例として、以下のチャート図におけるエントリーについて考えてみましょう。

読み取れる情報をまとめますと、以下の通りです。

  • サイクルNのローソク足本数は68本であり、4Hサイクルの周期に収まっている
  • サイクルN+1は、現在30本のローソク足を形成しており、サイクルのちょうど中腹あたりと判断できる
  • RSIのシグナルが、上辺の70%付近に複数回タッチしており、買われすぎの状態であることが分かる

以上の理由より、この状況においてロングのエントリーは得策ではないことが分かり、またスキャルピングであれば、ショートポジションの狙い目であることが分かります。

実際シグナルが示す通り、この後は短い下落トレンドを形成しており、トレンドだけに従ってロングでエントリーしてしまえば、危うく含み損を抱えるところでした。

このように、サイクル理論とRSIを組み合わせることによって、トレンドの転換点やエントリーすべきでないタイミングを見極めることができるのです!

本記事では、いくつかテクニカル指標やエントリーポイントについて紹介してきましたが、RSIが最も使いやすく、なおかつ効果も高いので、ぜひ皆さんのチャートにも導入されてみてはいかがでしょうか。

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サイクル理論使用時の注意点

他の手法と同様に、サイクル理論もまた完璧な手法ではありません。

トレードで失敗しないためにも、以下のポイントを押さえてみてください。

なるべく上位足を意識する

サイクル理論は、上位足ほど機能しやすくなるため、最低でも4時間足以上で活用するようにしましょう。

それよりも下位足においては、サイクル理論の周期もブレやすく、イレギュラー相場になりやすいと考えてください。

また4時間足のローソク足は形成も遅く、サイクルが周期を終えるまでかなりの日数を要するため、トレードの頻度がグッと減ってしまうかと思います。

しかし、その待っている期間もまた練習の一環であり、ポジション握力を格段に強めてくれる絶好の機会!

サイクルの頭から尻尾まで取る勢いで、毎トレードに励んでみてください!

サイクル理論を過信しない

記事の始めにもお伝えした通り、サイクル理論が周期通りに機能する確率は、約8割ほどです。

そのため、時には周期を大きく超えたサイクルが形成されたり、またその逆の展開も考えられるでしょう。

これはサイクル理論に限らず、あらゆる手法においても、同じことが言えます。

どれだけテクニカル指標が効いていても、トレンドラインがマッチしていたとしても、そのシナリオ通りにいくかどうかは、その時になってみないと分かりません。

サイクル理論やその他の手法を過信せず、万が一のことも想定してトレードするよう、日頃から心得ておいてください。

FXのサイクル理論:まとめ

アメリカの大統領選挙や雇用統計のように、相場を大きく動かすものはファンダメンタルズ
だと思われています。

ファンダメンタルズからその後を予測するには、かなりの知識や経験、そして情報網が必要です。

ただ、サイクル理論を理解していいれば、私たち個人トレーダーでも、相場の大きな流れを知ることができるので、政治的な動きや社会情勢など気にする必要がなくなります。

サイクル理論を活用し、大きな利益を狙っていってください。

出典:GEMFOREX|FXのサイクル理論とは?種類や周期、数え方、トレード手法を徹底解説

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