週末で株価の調整が続くか?【2020年9月11日】

週末で株価の調整が続くか?【2020年9月11日】

おはようございます。だいまんです。

2020年9月11日の相場分析です。

昨日のマーケット

昨日は、一時反発していたNY株価指数が、軟調な展開となったことや米8月米卸売物価指数が予想を上回ったこと、英欧関係の悪化懸念で、ドルの買い戻しで終了した。

ユーロドルは、ECB理事会で政策の据え置きが発表されたが、ラガルドECB総裁が、「ユーロの上昇については話し合ったが、ユーロ高に過剰反応する必要はない」と述べたことで1.1917まで上昇後、リスクオフの動きに1.1809まで売り戻された。また、ポンドドルは、EUが求めた英国内市場法案の撤回を拒否する姿勢を示したことで、英国とEUのFTA交渉が決裂するとの懸念が高まったことで、1.2774まで下落、ユーロポンドも0.9271までポンド売りが広がったが、ドル円は、105.98から106.24で狭いレンジの取引が続いた。

一方クロス円では、ユーロ円は、ユーロポンドの反発もあっては125.33から126.46で上下、ポンド円は135.58まで大きく値を下げた。

9月11日の注目材料

  • 08:50 (日) 8月国内企業物価指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.2%)
  • 08:50 (日) 8月国内企業物価指数 [前年同月比] (前回-0.9% 予想-0.5%)
  • 08:50 (日) 7-9月期四半期法人企業景気予測調査・大企業全産業業況判断指数 (前回-47.6)
  • 08:50 (日) 7-9月期四半期法人企業景気予測調査・大企業製造業業況判断指数 (前回-52.3)
  • 15:00 (英) 7月月次GDP [前月比] (前回8.7% 予想6.8%)
  • 15:00 (英) 7月鉱工業生産指数 [前月比] (前回9.3% 予想4.2%)
  • 15:00 (英) 7月鉱工業生産指数 [前年同月比] (前回-12.5% 予想-8.7%)
  • 15:00 (英) 7月製造業生産指数 [前月比] (前回11.0% 予想5.0%)
  • 15:00 (英) 7月製造業生産 [前年比] (前回-14.6%)
  • 15:00 (英) 7月貿易収支 (前回53.36億ポンド 予想30.5億ポンド)
  • 15:00 (独) 8月消費者物価指数・改定値 [前月比] (前回-0.1%)
  • 15:00 (独) 8月消費者物価指数・改定値 [前年同月比] (前回0.0%)
  • 17:00 (ユーロ圏) バイトマン独連銀総裁、ビルロワ仏中銀総裁講演
  • 21:00 (ユーロ圏) レーンECB専務理事「オンラインイベント参加」
  • 21:30 (加) 第2四半期設備稼働率 (前回79.8% 予想70.7%)
  • 21:30 (米) 8月消費者物価指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.3%)
  • 21:30 (米) 8月消費者物価指数 [前年同月比] (前回1.0% 予想1.2%)
  • 21:30 (米) 8月消費者物価指数・コア指数 [前月比] (前回0.6% 予想0.2%)
  • 21:30 (米) 8月消費者物価指数・コア指数 [前年同月比] (前回1.6% 予想1.6%)
  • 00:00 (米) 7月クリーブランド連銀消費者物価指数 (前回0.3%)
  • 03:00 (米) 8月月次財政収支 (前回-630億ドル)
  • 日経平均・メジャーSQ
  • ユーロ圏財務相会合
  • 非公式EU財務相理事会

9月11日の相場見通し

昨日は、ECB理事会を受けて、ユーロが上下、ポンドが全面安となったが、本日は週末もあって、この流れが続くのか注意しましょう。経済指標としては、英国では、7月月次GDP、7月鉱工業生産・製造業生産指数と貿易収支、ドイツの8月消費者物価指数の改定値、カナダの第2四半期設備稼働率、米国では、8月消費者物価指数、7月クリーブランド連銀消費者物価指数と8月月次財政収支が発表されます。

経済指標に対する反応は限られていますが、英国の指標が弱い結果となるなら、ポンド売りに追い打ちをかけそうです。また、昨晩は、米国の8月卸売物価指数が予想を上回ったことで、ドル相場を支える動きが見ています。本日の米8月消費者物価指数も強い結果となった場合、ドル相場を支えるのか注目しましょう。

また、ユーロ圏財務相会合や非公式EU財務相理事会に加えて、バイトマン独連銀総裁、ビルロワ仏中銀総裁やレーンECB専務理事など発言機会があります。昨晩のラガルド総裁の記者会見での発言が、ユーロの買い戻しにつながっていますが、常日頃からユーロ高に懸念をしめているビルロワ仏中銀総裁、更なる緩和の可能性に言及しているレーンECB専務理事の発言には注意しておきましょう。

その他、直近荒れた動きを示しているNY株3指数の動きにも、神経を使って対応しましょう。

9月11日のデイ・トレード戦略

本日のトレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:105.50~106.50
  • 基本戦略:諦めの逆張り
  • 予想時間:09:30 予想時レート:106.13

下値を105.10-20で支えて、反発が日足の雲の下限に突入も反発が106.51-55で抑えられて、揉み合いが続いている。

上値はこの位置を超えても、日足の雲の上限が107.02に降りてきており、こういった位置が上値を押さえると上値追い出来ない。107.05を超えて107.54の戻り高値を超えて、108円のサイコロジカルが視野となるが、それでも108.17の戻り高値を超えるまではあく抜け感は出ない。

下値は日足の雲の下限が105.66まで落ちることで、総じて105円ミドルが支えるとサポートから堅調だが、105.10-20や105円をしっかりと割れると104円ミドルまでターゲットとなる。ただこれも維持では、直ぐに下落は進まないが、こういった下落があった場合、上値が相当重くなりそう。最大のリスクは104.19割れとなることは変わらない。

デイでは、欧州通貨の激しい動きの中、クロス円に吸収されて、ドル円の動きは鈍く、基本105.50から106.50レンジで逆張り戦略を継続したい。

戦略的には上値は、106.50方向への上昇があれば、売りを狙って、このストップは106.55越え。超えても106円後半から107円までは売り直しで、このストップは、一旦107.05越えて対応したい。またこの位置を超えても順張りは止めておきたい。

一方下値は、106円前後が維持すると買い戻しも、105.79を割れるなら止めるスタンス。または、105円ミドルまで買い下がるか、105.30まで買い下がっても、ストップは105.10-20割れとなる。 またこういった下落があった場合、買いは106円が上値を抑えるなら利食いを優先しておきたい。

週末で株価の調整が続くか?【2020年9月11日】

ポンド円

  • 予想レンジ:135.00~137.00
  • 基本戦略:突っ込みは避けて戻り売り
  • 予想時間:09:30 予想時レート:135.90

ポンド円は、上昇を高値圏となる144.97や147.97を前に、142.72で押さえられて、悪いニュースで大きく調整している。139.75-140.22や137.76-138.35の戻り安値圏まで割れて、長期のサポートを割り込む形から、現状は日足の雲の下限(135.76)を若干下回っている。

ただ一定の達成感も出易く、ここから更に追いかけるのは厳しいが、強いサポートの下方ブレイク、スロー・ストキャスティクスの下落傾向からも、上値は相当重くなりそう。

上値は、既に下落がスタートした138.37、139.60-140円が上値を抑えると弱く、超えても142円まではやれやれの売りが出易い。

下値は、日足の雲が135.76-99に若干切り上がり、現状がオーバーシュートの範囲なら良いが、しっかりと割れると135円のサイコロジカル、更に133.70-134.35ゾーン、133円までターゲットとなるので注意。ただ、こういった位置も買いが入り易いが、このリスクは131.78の安値割れとなる。

デイの戦略としては、突っ込みは避けて、138.37の戻り高値をストップに、136円ミドル方向への反発から売り場を探して、できれば136.85-137.15ゾーン、137.70-80のネックラインまで売り場探し。だだ、ターゲットは現状の安値135.58を守るなら利食い優先が良い。また割れても135円のサイコロジカルは強く、しっかりと利食っておきたい。

また買いは、現状の安値を守ることが確認できれば検討されるが、あまり大きな上昇期待は持てそうもない。135円前後から134.00-134.35まで買い下がって、ストップは133.70割れなどで対応するが、こういった下落では、137円前後への反発では、しっかりと利食っておきたい。

週末で株価の調整が続くか?【2020年9月11日】