FOMCを控えて様子見【2020年9月14日】

FOMCを控えて様子見【2020年9月14日】

おはようございます。だいまんです。

本日の相場分析です。

昨日のマーケット

金曜日の市場は、株価の反発もあって、前日のドル買いからは巻き戻しが優勢となるが、米8月消費者物価指数が、予想より強い内容となったことが、ドルの下値を支えた。ヴシリャウスカスECB理事から「最近のユーロの上昇は歴史的に例外ではない」との発言が聞かれるなど、レーンECB専務理事以外にユーロ高を強めに懸念する声がないことがユーロ買いを促した。

ドル円は106.26から106.06で推移、ユーロドルは、ヴシリャウスカスECB理事が「最近のユーロの上昇は歴史的に例外ではない」との発言したことで1.1874まで一時反発後、1.1826まで売りに押され、ポンドドルは、1.2762から1.2686で上下した。

一方クロス円では、ユーロ円は126.13の高値から125.48、ポンド円は136.60から135.57で推移した。

9月14日の注目材料

  • 08:01 (英) 9月ライトムーブ住宅価格 [前年比] (前回4.6%)
  • 08:01 (英) 9月ライトムーブ住宅価格 [前月比] (前回-0.2%)
  • 10:30 (中) 8月住宅価格指数 [前年比] (前回4.8%)
  • 13:30 (日) 7月鉱工業生産・確報値 [前月比] (前回8.0%)
  • 13:30 (日) 7月鉱工業生産・確報値 [前年同月比] (前回-16.1%)
  • 13:30 (日) 7月設備稼働率 [前月比] (前回6.2%)
  • 13:30 (日) 7月第三次産業活動指数 [前月比] (前回7.9% 予想0.5%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月鉱工業生産 [前月比] (前回9.1% 予想4.15%)
  • 18:00 (ユーロ圏) 7月鉱工業生産 [前年同月比] (前回-12.3% 予想-8.1%)
  • 06:00 (NZ) 第3四半期ウェストパック消費者信頼感調査 (前回97.2)
  • 自民党総裁選投開票
  • OPEC月報
  • EU中国首脳会議(中国国家主席、EU大統領、欧州委員長、独首相出席)

9月14日の相場見通し

金曜日の海外市場は、株価の反発もあって、若干ドル買いに巻き戻しが優勢となりましたが、米国の8月消費者物価指数が、予想より強い内容となったことなどが、ドルの下値を支えました。

今週は、米FOMC、日銀や英中銀が金融政策を公表します。政策の変更は想定されていませんが、各中銀のスタンス次第では、相場が荒れた動きを示すのか注目しましょう。

ただ、本日の経済指標としては、英9月ライトムーブ住宅価格、中国の8月住宅価格指数、日本の7月鉱工業生産・確報値と設備稼働率、7月第三次産業活動指数、ユーロ圏では7月鉱工業生産、南アの第2四半期失業率・失業者合計、NZの第3四半期ウェストパック消費者信頼感調査しか発表がありません。注目度の高い指標がないことで、経済指標の影響は少ないでしょう。

また、自民党総裁選は、ほぼ菅氏が確定で、EUと中国の首脳会議が開催されますが、特別為替市場に影響のある材料が出て来ることはないでしょう。引き続き新型コロナウイルス関連、米中関係や米大統領選挙に関する報道、株価の動きなどに、注目して対応しましょう。

9月14日のデイ・トレード戦略

本日の、トレード戦略です。

ドル円

  • 予想レンジ:105.70~106.50
  • 基本戦略:逆張り
  • 予想時レート:106.14 予想時間 08:36

ドル円相場は、日足の雲の下限に突入も反発が106.51-55で抑えられて揉み合いが続いている。

ただ、下値は日足の雲の下限が105.66から今後切り上がりを見せることで、こういった位置が下値を支えると、スロー・ストキャスティクスも反転気味であり、上値トライの可能性もあるかもしれない。特に今週はFOMCが控えており、低金利の長期維持は既に大分織り込まれていることもあって、結果次第では、雲の上限トライの可能性はありそう。更なる上昇は不透明だが、上値は、106.51-55を超えても、日足の雲の上限が107.02に降りてきており、こういった位置が上値を押さえそう。あくまで107.05を超えて、107.54の戻り高値、更に108円を目指す動きとなるが、それでも108.17の高値を超えるまではあく抜け感は出ない。

一方下値は、雲の下限を維持できなくても、105.30-50が支えるとサポートから堅調が続く見通しで、あくまで105.10-20や105円をしっかりと割れて調整が深まるが、それでも104円ミドルが支えると更に突っ込み売りは出来ないが、104.19割れと、フィボナッチ・リトレースメントの76.4%となる103.67、戻り安値からは103.18、101.99がターゲットとなる。ただ、こういった位置は一旦買いとなり易い。最大のリスクは101.19の安値割れとなることは変わらない。

従って、デイ・トレードの戦略としては、106円前後、雲の下限となる105.65-70レベルと買い下がって、ストップは短期的に105.45割れとするか、更に105.30-50ゾーンまで買い下がるなら、ストップを105.10割れとしたい。ターゲットは、106.25-35が抑えると利食いも、超えるなら106.50を前に上げ渋りで利食っておきたい。また、売りとしては、106.50を抑えることが確認できれば、106.55をストップに売り狙いとなるが、この場合、106円が維持されると利食い優先が安全となる。 また、106.55を超えた場合も107.05の上抜けをストップに、107円までは売り場を探したい。ただ利食いは、こういった反発では、106.30-50ゾーンが維持されると利食い優先となる。

FOMCを控えて様子見【2020年9月14日】

ユーロドル

  • 予想レンジ:1.1790~1.1890
  • 基本戦略:逆張り
  • 予想時レート:1.1840 予想時間 08:36

反発を1.2011でCapされて、調整も指摘した1.1754-65ゾーンを若干下回るも1.1752で維持しては反発的。

ただ、上値は1.2011から1.1917で形成するレジスタンスが、抑えると特に弱いが、ただ、超える動きも想定されるが、それでも1.20が再度上値をCapするなら上値追いは出来ない。ただ、1.2011を超えると騙しの動きには注意だが、1.2055-90、1.2167の月足の雲の上限がターゲットとなる。

一方下値は、60分足から1.1800-30、1.1775-80などが支えると堅調も、1.1752を次に割れるとストップ出易く、それでも1.17前半の維持では良いが、更に1.1696の戻り安値まで割り込むと、相場の転換が確認されるので注意。その場合、パラレル・サポートとなる1.16前後、更に割れるとそれ以前の高値1.1495から1.1422ゾーンが視野となるが、日足の雲が重なり買いが入り易い。またもし割れても1.12-1.14ゾーンは、揉み合いを経たゾーンで、こちらも買いが入り易いだろう。あくまで1.1168の戻り安値を割れるまでは、堅調相場が続くと見たい。

従って、デイ・トレードの戦略としては、FOMCを控えて逆張り的となるが、上値はまず、直近高値の1.1917を前に、1.19方向への上昇を売って、ターゲットは、1.1825-30が維持されると買い戻し。割れても1.18円後から1.1775前後までは買い戻しや買い下がりで、このストップは1.1753の安値割れで、その場合倍返しも検討されるが、1.17前半では利食いで、また買ってもストップは1.1696割れで倍返しとなる。倍返しのターゲットは1.16ミドルの維持では買い戻し。また、上値は1.1917を超えても、1.2012の高値をストップに、1.19ミドル、1.20方向への上昇は売り上がる形だが、ただ、こういった上昇では、1.1900-20が維持されると利食い優先となる。

FOMCを控えて様子見【2020年9月14日】